ブランドイメージが確立する
商品やサービスを提供している企業の場合、売上アップのためにはブランドイメージも大切です。顧客に与えるイメージは、購買意欲を刺激するかどうかにも大きな影響を与えます。
ブランドイメージを確立するには、従業員一人一人が思う「その企業らしさ」の一致が大切。従業員それぞれがバリューを意識することで、ビジョン・ミッションの実現へとつながるのです。
MVVが企業全体に浸透していれば、従業員の意識がまとまり、その企業の目指す方向をより深く理解できるようになるでしょう。ブランドイメージを適格に表現するためにも効果的な方法といえます。
自社の意識統合へつながる
MVVは、従業員に対して企業の持つ価値観や理想像を分かりやすく示すために設定されます。抽象的になりがちな企業理念を、バリューとビジョンを通して個人の行動につなげるのが特徴です。
MVVが全体に浸透していれば、それぞれの従業員が自らの考えに基づいて正しい判断を下しやすくなります。企業としてのあり方・考え方が共有できていれば、確認の手間が少なくなり、業務全体の効率アップにも期待できるのです。
作業効率だけでなく、仕事のクオリティを向上させるためにも全従業員の意識統合は欠かせません。各部署や従業員が同じ認識を持つためにも、MVVを設定し、しっかりと周知することが大切です。
従業員の自社への貢献度が向上する
MVVを設定することは、従業員のモチベーションにも影響すると考えられています。企業のビジョンや理想像を示すことで、毎日の業務が何のためのものなのかが理解しやすくなるとされるからです。
ビジネスにおけるエンゲージメントとは、従業員が企業に持つ思い入れを意味しており、エンゲージメントの向上は企業への貢献度アップにもつながります。離職率を低下させるためにも、従業員が企業への愛着を持つことは重要です。
従業員が同じ目標を共有し、ミッションのために努力する環境は、居心地のよさとも関係します。その企業ならではの魅力を社内に広く伝えるためにも、MVVの設定は注目されているのです。
【目次】
「バリュー」の決め方
バリューを設定するのは企業にとって大切なことですが、どのように決めるかにもこだわる方がよいでしょう。適切なバリューを設定するためのポイントを紹介します。
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価値観や自社の目的を明確にする
バリューを決めるなら、企業やその経営者が大切にしている価値観がしっかりと表現されているかどうかが大切です。そのため、経営に関わるメンバーで意見を出し合い、オリジナリティのある言葉を見つけるのがポイントです。
一度決めたバリューは何度も変更するようなものではありませんが、状況が変わるとともにバリューが変化するケースもあります。大規模な体制変更が行われる場合などは、バリューにも改良が必要です。
バリューを設定する前に、企業の事業内容や目指しているものを再確認する必要があります。そのため、実際の業務内容をよく知っている従業員からの意見を求めるのも方法の一つでしょう。
従業員に対して求めることを込める
バリューは社会に向けて表明するものではなく、従業員がどのように行動すべきかを示す指針となるものです。そのため、社員にどのように行動してほしいかが伝わるように作る必要があります。
最終的な目標となるミッションを実現するための具体的な方法となるのがバリューです。日頃から実践できる手法や手段を意識して、従業員へのメッセージを込めたバリューを設定します。
経営陣や従業員にアンケートを取るなどして、キーワードをいくつか集めていきます。きちんと覚えられるよう、必要な情報を短くまとめたバリューにするのがよいでしょう。
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