Contents
大人のナチュラルアイメイク【3つのNG】
派手カラーの使用
セレクトするアイシャドウのカラーによって、目元の印象は大きく変わります。発色のいいパープルや濃いめのブラウンは、華やかにしたいときはOKでも軽やかに見せたいときは少し「やりすぎ感」が出てしまうことも…。
カラーメイクをさりげなく取り入れたナチュラルアイメイクにチャレンジするなら、「透け感」ある発色のアイシャドウをセレクトしてみましょう。
黒のアイメイクアイテム
黒のアイライナーやマスカラは、大人のナチュラルメイクには少し重いかもしれません。
ナチュラルなアイメイクにもアイライナーは必須なものの、ここで黒を使ってしまうとくっきり感が過剰になって強すぎる目元になりがち。アイライナーの引き方によってコントロールもできますが、大人が選ぶならブラウンやグレーなど、真っ黒ではない色がおすすめです。
下まぶたまで赤をたっぷりのせる囲みアイメイク
たとえばブラウンよりもこなれて見え、ピンクほど甘くならない赤系アイシャドウ。40代にも人気のカラーですが、若い世代でよく見かける「赤で上下のまぶたを囲む塗り方」をただ真似すると〝頑張りすぎ感〟が出てしまうことも。
こんなアイメイクはNG!
下まぶたにも赤を入れると「頑張ってメイクしている」風に…。
40代は「おたまじゃくし形」ですっきり上品に仕上げるのが正解
「40代が赤メイクを攻略するには、赤を利かせながらもやりすぎないさじ加減が必要です。アイホールに赤を広く入れる塗り方ではなく、目頭からは細く入れて目尻のみ丸く重ねる塗り方がおすすめです。目を開いたとき、赤がチラッと見える程度だとすっきり感や上品さをキープでき、お仕事メイクにも使えます。形のイメージは〝おたまじゃくし〟です。目尻だけの重ね塗りで赤が濃くなるので、目元がキュッと引き上がって見えるメリットもあります」(ヘア&メイク 佐伯エミーさん)
40代はこのくらいのさじ加減に!
目頭からは細く、目尻のみ丸く重ね塗りした仕上がり。正面から見たとき、赤がほんのり利いているくらいがよく、まぶたの動きや角度で赤の見え方が変化する洒落感も絶妙です。
遊び心を加えながらも知的で好感度をキープできる赤メイクで、いつものメイクをお洒落にアップデートしてみませんか? 赤をおたまじゃくし形で塗るプロセスはこのあと詳しく解説!
40代におすすめ! 赤の「おたまじゃくし形」塗りはこう!
1. 目頭から目尻まで赤を細く入れる
赤を塗る前に、明るいベージュパールで上まぶたをトーンアップしておきます。アイホールの中央から、まぶた全体にベージュパールを指でトントンとラフにのせます。そのあと、赤系アイシャドウをチップにとり、目頭から目尻まで二重幅より細く入れます。
2. 目尻のみ楕円形で重ね塗り
薬指に赤系アイシャドウをとり、目尻に楕円形になるようにトントンと重ねます。チップを使うと色がつきすぎてしまうので指を使いましょう。ラフに重ねると今っぽい抜け感も漂います。下まぶたは、上まぶたのアイホールに使った明るいベージュパールを目頭から目尻まで細く入れ、ほんのりニュアンスを加える程度にすると大人バランスに仕上がります。
目力をキープしつつ盛りすぎない【3のコツ】
透け感ある明るいワンカラーのアイシャドウでヘルシーに仕上げる
ナチュラルな目元を演出するときは、アイシャドウの色を肌なじみのいい透け感あるカラーにするのがおすすめ!
中でも明るさが出るイエローは、大人もデイリー使いできるだけでなく、華やかながら派手に見えないイキイキとした目元に仕上がります。
How to
アイシャドウを指にとり、まぶた中央に置き左右に伸ばしながら上のほうへ広げ、アイホール全体に薄く伸ばします。再度アイシャドウを指にとったら二重幅に重ね、二重幅の濃度を上げて腫れぼったさを回避。
明るいカラーなので下まぶたにもオン。アイシャドウを小指の先にとり黒目下に指を置いたら、目頭へと伸ばします。目頭まで色をのせると派手さが出るため、目頭5mm程度は避けて。目頭手前までアイシャドウをのせたらリターンし、目尻まで伸ばして。さらに小指にアイシャドウを少量とり、黒目よりやや目頭よりの部分でトントン。
アイシャドウではなくアイライナーで盛り上げる
アイシャドウを頑張ってしまうと、どうしても仕上がりが派手になりすぎてしまいます。かと言って手を抜くと、大人の目元はぼんやりしがち。そこでおすすめなのが、おしゃれなアイラインで目元を引き締めること。肌の色になじみやすく、おしゃれ感もあるカラーが「オレンジ」。キラキラパール入りのオレンジアイラインなら、目元がシャキッと見えます。
How to
アイシャドウは色がほとんどつかないマットなベージュを単色塗り。ここでほんのりと深みを加えることで、目元がはっきりします。指で二重幅からアイホール全体に広げ、目尻側をややオーバーめに広げて。
下まぶたにもマットベージュをオン。目尻から目頭まで影をつけるイメージで、平たいブラシを使って細めに塗りましょう。
アイライナーはリキッドでは濃度が濃く出すぎるため、ペンシルタイプが◎。目頭5mmを空けて、まつ毛が生えはじめるあたりから目のキワに沿ってラインを引きます。目尻は2mm程度長めに延長し、バランスよく仕上げて。
ヌーディなラメアイシャドウで光を集める
皮膚の薄い目の周りは、くすみやシワ、たるみなどエイジングサインが出やすいところ。肌にハリがなくなってくぼみが目立ち、目元が影になって見えることも。
大人に似合うラメシャドウは繊細な輝きを持つヌーディカラー
そんなときに上手に使いたいのがラメシャドウ。白浮せず肌なじみのいいヌーディカラーや暖色系がおすすめです。大きなラメではなく、細かくて肌に近い色のピグメントのものが使いやすいかも! さりげなく目元を明るくするだけで、グッと若見えすること間違いなしです。
How to
〈Close〉
〈Open〉
ヌーディなベージュカラー(1)を、指で上下のまぶたに広めに薄くのせます。ローズカラー(2)を(1)より狭めに重ねて。下まぶたは、目尻側をやや広めにすること。こちらは細かい部分にのせるので、チップを使って。
※アイライン、マスカラはお好みでOK。ですが、濃い色のアイラインを細く入れたり、黒ツヤマスカラをまつげの毛先だけにのせるとキリッと締まります。
シャドウよりライン! おすすめ【アイライン術】
ノーアイラインも太アイラインも危険! 存在感ギリギリのあいまいアイラインが40代にはちょうどいい
40歳前後からは目元のハリが失われやすくなり、以前よりアイラインが描きにくくなります。抜け感メイクのブームに乗ってアイラインを引かない「ノーアイライン」にする人もいますが、ハリが失われた目元はアイラインを引かないと小さく、目尻が下がった印象に見られやすいのです。
また、「アイラインはきちんと描く」派の人も注意が必要です。デカ目ブームの頃と同じように「目頭からしっかり、太めにラインを描く」ではメイク感が強すぎるため、目がキツく見えてしまいます。では、40代はどう描くべきか? ヘア&メイクの佐伯エミーさんに伺いました。
40代のアイラインは「目の輪郭を際立たせる」脇役に!
「40代になったらアイラインは〝引く〟というより〝まつげの隙間を埋めるもの〟と考え、目の輪郭を際立たせるようにしましょう。もうちょっと目力が欲しいというときも、まつげのほんの少し上に点描きをしてミニマムに留めます。目頭のくぼみまでラインを描くと、かえって悪目立ちするので避けましょう。
描きにくさの解決策としては、まぶたを指で引き上げて肌のゆるみをなくしてから描くことです。アイラインの色は好みでいいですが、黒はコントラストが強く出てしまいがち。黒ライン派の人は墨っぽい色にトーンダウンするのがおすすめです。また、リキッドよりペンシルのほうがナチュラルに仕上がります。目の輪郭を明確にしながらもアイラインの存在感を限りなく消すという方法で、目元がパッと垢抜けるはずです」
「アイラインが描きにくい…」は、こう解消!
「アイラインを描くときは、反対の指でまぶたを軽く引き上げてから描くとガタガタになりません。指を使わず、眉を上げる動きでまぶたを引き上げるだけでは不十分です。まつげの間を埋めるようにちょこちょこと描き足します。年齢を重ねると粘膜が見えやすくなるので、粘膜が目立つ部分はインラインも描きます」(佐伯さん)
目力が欲しいときはまつげの上を点描き
「まつげの間を埋めたあと、まつげのほんの少し上に描き足します。一気に線を引くのではなく、2mm程度の幅で少しずつ点描きをすると目がはっきりしながらも自然に見えます。描くときは、まぶたの下からペンシルをあてましょう。繊細な線が描きやすくなります。目頭から黒目の端まではラインを描かず、抜け感をつくるのも自然に見せるポイントです」(佐伯さん)
これはNG! まぶたの上からペンシルをあてる
まぶたの上からペンシルをあてると肌につく芯の面積が大きくなりやすく、線が太くなりがちなので避けましょう。
「キリッとするのに繊細なライン」が40代の目元を美しく見せるカギ
まつげの隙間を埋め、まつげの少し上に線を描き足した仕上がりがコチラ。目尻もオーバーに出さない自然なフォルムが大人にぴったりで、今どきっぽい抜け感も漂います。
これはNG! ライン引き過ぎは目がキツく見える原因に
デイリーメイクでここまで太く、目頭のくぼみからきっちりラインを描くとキツく見えてしまうので気をつけましょう。
黒のような目力と程よい抜け感を両立する墨色アイライナー
▲シュウ ウエムラ アンリミテッド 3D ジェル ペンシル M ストーン グレイ ¥3,960(税込)
黒に近い深みのありながら、やわらかさのある発色で大人の目元になじみやすい。約1.5mmの細芯と日本産ツバキオイル配合のやわらかな芯で、細かい部分までなめらかにしっかり描けます。ウォータープルーフタイプ。
▲エテュセ アイエディション(ジェルライナー) 06 ¥1,430(税込)
やさしい雰囲気がほんのり漂う、肌なじみのいいグレージュカラー。濃密な発色とスルスルとした描き心地を叶えながらも¥1,500以下のお手頃価格なのがうれしい。色持ちのいいウォータープルーフタイプ。
目元をキリッと効果的に見せる秘訣は【部分描き】!
ブラウンやピンク、レッド系のアイシャドウの定番化により、抜け感の出るブラウン系のアイライナーも主流になった昨今。黒などの締め色アイライナーを使うと、「目元が強すぎる」「ラインを主張しすぎてなんか古い」などなどネガティブな印象を持たれがちなように思います。確かに、黒のラインをガッツリ引いたメイクはつくり込んだ感じがしてしまい、リアルなシーンでは浮いてしまう場合も。
ところが歳を重ねるとやっぱり目元がぼんやりしてきて、ニュアンスカラーのアイライナーだと物足りない… とくに目元のくすみを払いたいからとヌーディなアイシャドウを使うと、やはり締め色アイラインでキリッとさせないとさらにぼんやり見えてしまいます。
そこでおすすめなのが、濃い締め色カラーを使った部分描き。黒目の上と目尻に細くラインを入れるだけで、やりすぎ感がなく、吸引力がある目元に仕上がります。リキッドタイプだとパキッとしすぎてしまうため、ペンシルタイプがちょうどいい感じ!
真っ黒よりもグレーやネイビーのアイライナーが使いやすい
▲ベアミネラル ミネラリスト ラスティング アイライナー グラファイト ¥3,300(税込)
クリーンなビーガンアイライナー。涙や汗、皮脂に強い処方で美しい仕上がりを長時間キープ。濃い色ながらも程よい抜け感を演出するメタリックグレー。
How to
アイラインの地として、やわらかく太めのブラウンアイライナーでラインを引いておきます。その上の、黒目と目尻の部分に締め色のラインをプラス。粘膜とまつ毛の間で、まつ毛とまつ毛の隙間を埋めるように描きましょう。目尻は極端に上げたり下げたりせず、まぶたを横に引っ張ってできたシワに沿って描くとちょうどよく仕上がります。