Q:家事のアウトソースをしたいけれど、罪悪感を感じてしまいます。
答える人/白鳥 舞(キャリアマーケッター)
A:自分の「心地よさ」のためのセルフチェックを。
まず、あなたはアウトソースの「何に」罪悪感を感じているのでしょうか?
●妻や母として、家事をしないこと
●家事にお金をかけること
●まわりが頑張っているのに自分はやらないこと
など、いろいろ出てくると思います。まずはそれを明確にしてみましょう。
次に、それは本当に罪悪感を感じる必要があるものかを考えてみましょう。私自身も悩む中で、最近ではこんな考えに至りました。
●産前の自分とも、自分の母親とも、専業主婦のママ友とも(今の自分は)状況が違う。比べるものではない(無意識のうちに、自分の母親像=理想と思って頑張る方はかなり多いです)。
●そもそも家事は女性のタスクではなく、自立した大人のタスク。夫→妻にアウトソースして収入から支払っていたものが、妻→外部に変わるだけ。
●掃除洗濯そのものではなく、そこに費やす時間・気力・体力・心のゆとりの捻出費用である。
●たとえ金額がプラマイゼロでも、同じ1時間を「家事」「仕事(育児)」のどちらかで過ごしたほうが人生が充実するかを考えれば、断然「仕事(育児)」だ。
●人には得意不得意、好き嫌いがある。「私にとって」家事の負担は大きい。
ちょっとした考え方の転換で、罪悪感は減らすことができます。そして自分が心地よい日々を過ごすため、家族にイライラしないため、子どもへの「ちょっと待ってて」「後でね」を減らして目を見て向き合うために。家事のアウトソースは必要不可欠なパートナーだと思っています。
その上でやはり抵抗があるようでしたら、あなたは本当はもっと「自分自身で家事をしたい」のかもしれません。その価値観もひとつの答え。働き方を見直すなど、別の解決策が合うかもしれませんよ。
キャリアマーケッター
白鳥 舞(しらとり まい)
パラレルキャリア・ワーママとして、会社員・個人の双方でキャリア支援を行う。
新卒で入社したメーカーにてブランディングに携わる中、女性の働き方に関心を持ち、「ヒト」のブランディングをすべく人材業界に転身。ひとりひとりの資質を活かしたライフキャリアの構築をサポートする。慶應義塾大学卒。
○キャリアブランディング講座『”i”クリエイト』
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。