浮気とすら呼べない警察沙汰がうやむやなまま、結婚生活続行
39歳で12歳年下の男性と結婚。夫婦ゲンカはありつつも、おなかの子の誕生を楽しみにしていた夏子さん。(ふたりの結婚までのストーリーはこちら)
そんな中、夫に1本の電話がかかってきた。
「『〇〇警察ですが…』って相手の声がもれ聞こえてきたんです。どうやら女性とのトラブルのようだったんですが、本人の歯切れは悪くて…。ハーッ!? って感じですよね。
その後、徐々にわかってきたのは、相手はキャバクラでアルバイトをしていた学生で、恋愛感情のある不倫ではなかったということと、そのとき彼がひどく酔っ払っていたこと。…とはいえ、相手が告訴を取り下げなければ起訴されて週刊誌に載るレベルかもしれないと聞いて、『社宅に入ることも決まってるのに、どうするの!?』なんて大騒ぎになりました。彼は何も言わないから、その後の詳しい経緯はわかりません。でも社宅にもそのまま入れたし、示談になったんでしょうね」
その時点で離婚を考えることはなかったの…?
「うーん、そうは思わなかったんですよね。自分は30代まで好きなように生きてきてここにたどり着いたんだから、この人と添い遂げたいという気持ちが強かったんです」
お酒と借金がエスカレート。それでもまだ、ふたりの将来はある…!?
ところが、事件をきっかけに彼が心を入れ替えたかといえば大間違い。その後、娘さんが生まれ、彼は念願だった金融業界にキャリアアップ転職。収入もUPした。
「ワーキングマザー生活が始まって私はいっぱいいっぱいなのに、『俺はまだ遊びたい』って平気で言っちゃうんですよ。余裕のない私を横目に、日焼けサロンに行ったときは唖然としました(苦笑)。結婚当初は『奥さんにも働いてもらわないと困る』なんて言っていたのに、転職して気が大きくなったのか『お前に働いてほしいとは思ってない』なんて言い出す始末で。
それに、ふだんはおとなしいんですが、いったんケンカになるとワーッと激昂してしまうんです。後で『アレ、なんだったの?』と聞いても『ケンカしてるときの言葉なんて、信用するほうが悪い』くらいの勢いで開き直られて」
事件の原因にもなったお酒の飲み方も改善はされず…。
「とにかくストレスがたまるとキャバクラにひとりで行ってトコトン飲んじゃう。泥酔してひどい状態で帰宅したり、急性アルコール中毒で救急搬送されたこともありました。当然お金もどんどん使っていて、カードの請求が数十万という月も。生活費はちゃんと入れてくれていたけど、あるとき、泥酔して帰った彼の財布をうっかり見たら、カードローン30万円分の明細が出てきて。数か月後にはそれが100万円を超していたんです。
実は娘が1歳のときに共同名義でマンションも買っていたんです。ちょっと雲行きは怪しかったけど、そこまでこじれると思ってなかったから。でも、そのカードローンを見て、このままじゃ自分にも被害が及ぶかも、離れなきゃダメだ、と思いました」(次に続く)
取材・分/酒井亜希子(スタッフ・オン)
次回更新は8月5日!