【目次】
正しいダイエット法を知れば、誰でも健康的に痩せられる!?
太るのは簡単だけど、貧相になることなく“健康的に痩せる”のは難しい。そんなことを痛感したのがちょうど2年前、40歳を迎えた時でした。とはいえ、単にカロリーを抑えて体重を落とすダイエットは、自律神経の乱れを誘発したり、リバウンドを繰り返したり……、結局デメリットばかり。「どうしたらいいんだろう?」と途方に暮れていた時、友人に紹介されたのが世界で活躍するトップアスリートやアーティストのカラダをメンテネンス・コンディショニングしている岩井隆彰先生との出会いでした。先生のところには、Domani本誌連載でもお馴染みのモデルのMALIA.さんやTV雑誌で活躍されている旬の女優さん(ここでは言えないのが残念なのですが、国民的な人気女優の方たちも…)たちもお忍びで通っているほど。
岩井先生が提案している「イワイ・メソッド」の三大ポイントとは?
1:まずは体内で起きている、むくみや炎症を取る。
2:腸に負担をかけない時間に決まった食事パターンのメニューを効率よく摂る。
3:血液循環をよくするストレッチやストレッチで免疫力を高める。
そのなかでも、特に効果があった「食事法」について紹介したいと思います。
【朝食】ダイエットの落とし穴はズバリ、朝ごはん!
「朝はしっかりと食べましょう!」。これってもうおなじみのフレーズですが、岩井先生によると実はこれが大きな落とし穴なんだそう。なんでも、朝は前夜の夕食から8時間以上何も食べていない状態。つまり、1日のうちでもっとも胃腸の吸収率が高い時間帯だからこそ、塩分の高いお味噌汁や糖質の高いパンやご飯をたくさん食べてしまえば、そのぶん、すぐに吸収力も高いと言われています。つまり、痩せるカラダをつくりたいのであれば、「朝食は胃に負担がかからないもの(ビタミンと水分)を効率よく、摂るのがポイント」と岩井先生。
▲おすすめは、免疫力を正常にさせるビタミンB(バナナ)と血流改善を促すビタミンC(小松菜)、ビタミンE(アボカド)を取り入れたスムージー。バナナ(1/3本)・小松菜(1/2株)・アボカド(1/4個)を適宜カットして、お水150~200ccとともにジューサーに!私もトレーニング期間中は毎朝、できたてのオリジナルスムージーを飲んでいました。
もともと、スムージーやジュースが苦手だったので毎日が試練でしたが、良質な油(MCTオイルや亜麻仁オイル)を少し入れたり、お水を豆乳にして、なんとか攻略。どうしてもお腹がすく時は、コンビニで枝豆を買って食べたり、豆乳を飲んだりしてドカ食いしたい気持ちをぐっとガマン。
【昼食】お昼はお肉&お野菜たっぷりのメニューで満足感を♡
朝食や夕食に比べ、動物性たんぱく質を摂ってもいいと言われている昼は1日で1番のお楽しみタイム!とはいえ、「お肉にも食べていい順番がある」と岩井先生。ダイエットをスタートしてから1週目は豚肉だけ(余分な脂を落としてくれる、しゃぶしゃぶが理想)、2週目になると豚肉+鶏胸肉(皮は外して)やラム肉、3から4週目に牛肉が加わります。お肉ばかりでなく、腸を健康に保ってくれる食物繊維(きのこ類)も必須。
(ある日のお昼ご飯)▲豚肉の脂をほどよく落とせるしゃぶしゃぶに大根おろし、きのこを添えて。植物性たんぱく質をたっぷり入れたスープにエビのトマト煮込みも。約1ヶ月経ったところで猛烈にパンが恋しくなり、大豆でできたパンをゆで卵といただくことに。正直、デニッシュやクロワッサンみたいなバターたっぷりのパンが食べたかったので、少し物足りなかったですが、パンが食べられたというだけで幸せだったなー♡
(ある日のお昼ご飯)▲ラム肉のステーキにサラダ、野菜の炒め物+スープ。脂が腸で吸収されにくいラム肉は、食べても脂肪になりにくく、脂肪の燃焼を促す「カルニチン」が含まれています。体質改善中は、どんよりブルーな気分にならないようにできる限り、丁寧にテーブルセッティングして気分を盛り上げていました。やっぱり、気分って大事。アゲてかないと(笑)。
ちなみに、適度な脂はダイエットを開始して4週目以降で体重がまったく落ちなくなり始めたら、ある程度摂るのがいいと言われています。脂を摂りはじめると、糖質の代わりのエネルギー源になり、腹持ちがよくなる。その結果、代謝も上がるため、体重が落ちやすく、肌や腸に潤いが加わるんだとか!
【夕食】夕食は遅くても20時まで。温かい野菜スープでむくみを改善!
脂質が比較的多い動物性タンパク質(肉・牛乳・乳製品)は、消化するまでにかなりの時間がかかってしまうと言われているので控えることに。そのかわりに、消化時間が早い植物性たんぱく質(豆や野菜など)を摂ることで、内蔵や肉体の疲れを効果的に改善していきました。
(ある日の晩御飯)▲この日は、お野菜と豆がたっぷり入ったスープに豆腐ステーキ。赤パプリカは野菜の中でビタミンCやビタミンEのバランスがもっとも良い野菜。黄色やオレンジのパプリカに比べて、栄養価が豊富なんだとか。先生が指導したトップアスリートのなかには、野菜=赤パプリカしか食べない!なんてツワモノも。ストイック~。
(ある日の晩御飯)▲子どもたちと同じメニューが楽しめるように、夜ご飯はお鍋率高め。子どもたちと主人はお肉や主食と、私はたっぷりのお野菜を消化にいい大根おろしといただきました。
体質改善された点
●早い時間に消化のいい夕飯を食べて、早く就寝するせいか目覚めがよく、スッキリと頭が冴えている感じ。何時間寝ても眠いと感じる、あの感覚がなくなった気がします。先生によると、夜22時~深夜2時は胃腸がもっとも働く時間帯、夜24時から深夜2時は副交感神経がもっとも働く時間。胃腸と副交感神経がもっとも働く時間(24時)までに食べたものが大腸まで運ばれているようにし、精神を安定させるように眠ると代謝は上がり、自律神経が整いやすくなるんだそう。
●揚げ物やラーメン、カレーといった「脂っこい食生活」から少し離れてみたら、ドカ食いがすることができなくなった。事実、イワイ・メゾット期間中に焼肉に誘われ、脂がのったお肉を1枚食べただけで胸焼け。昔はあんなに欲していたのに(笑)。
約2ヶ月間、適切な食生活と適度な運動やストレッチをご指導いただいた結果、カラダがきゅっと引き締まり、約5kgの減量に成功。いま現在は普通の食生活に戻っていますが大きなリバウンドもゼロ。その変わり、食べ過ぎてしまった翌朝はスムージーを作ってみたり、夕飯を温かいスープだけにするなどして、体重をコントロールすることができるようになりました。
思うように出掛けられず、ついつい食べ過ぎてしまう時期だからこそ、乱れた食生活を改善して、痩せやすいカラダ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか??薄着になる前のいまがチャンスですよ。
エディター
川口ゆかり
女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。2016年夏より、東京・青山で料理教室『おもてなしごはん東京』をスタート。不定期に飾り巻き寿司レッスンを開催しながら、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行う。プライベートでは2児の母。おしゃれ業界人がたびたび登場する本人のインスタグラムも話題。