コンベンションセンターには数千もの簡易ベッドが運び込まれて病室に
外出禁止令発動から1週間足らずの本日3月27日。アメリカの感染者数は、とうとう世界1位となってしまいました。実際、知り合りの数人がコロナに感染していると聞き、見えない敵がひたひたと音無き音をたたて忍び寄ってくるような、そこはかとない恐怖を感じます。いつも展示会などで行っていた馴染みのあるコンベンションセンターに、数千もの簡易ベットが運び込まれ臨時の病室になっているなどのニュースを見ていると、N.Y.の医療の現場は戦場さながらの厳しさになってきているよう。この未曽有の事態に、私たち市民ができることはただ一つ! 外出を自粛して、他人との接触を出来る限り避け、感染のルートを断つことのみなのです。
体はもちろん「心」の健康を保つために
長期化が予想されるこの外出禁止状態の中で、家族の健康はもちろん、メンタルの健全さを保っていくことが鍵となるのではないでしょうか。閉塞感のある室内での生活を、少しでも快適に、できる限り楽しく過ごす工夫をする。できれば、この逆境を逆手にとって、家族やパートナー同士にとって意味深い貴重な時間にすることだって、不可能ではないはず。
▲アメリカには普通のマスクはもともとあまり売っていないので、ホームセンターで工事現場用のマスクを購入(買い占めはせず必要な分だけを心掛けました)、ハンドサニタイザーは品薄なので、こちらは使い捨てビニール手袋をしている人が多い。1度外出したら捨てます。
家族のための「やることリスト」
学校が休校になり、いきなりオンラインスクールという慣れない学習法を押し付けられた子どもたちは、親が計り知れない不安やストレスを感じています。でもかわいそうだからとゲームばかりさせるわけにもいきません。塾にも行けず自習ばかりで、学力の低下が心配……。
そこで私は、外出禁止令発動48時間前に賢いワーママ友達から回ってきた「やるべきことリスト」に従うことにしました。まずマンハッタンに複数ある公文塾に飛び込み入会して、1か月分のドリルをゲット(時間だけはあるので、この際、基礎学力の向上を目指す)、その足で文房具店に寄り、学校からの大量の課題をプリントするための紙とプリンターのインクを仕入れる(仕事使用分もあるので多めに)。次に家電量販店に向かい、家族全員分のマイク付きヘッドフォンを購入し(家族全員それぞれのバーチャルミーティングがあるので)、ついでに12歳男子操縦のための「飴と鞭」の“飴”用のゲームソフトも内緒で買い物かごへ入れる。うっかり、買い忘れた本やその他趣味のものは、ネットで購入してなんとか間に合わせました。
▲家族全員のラップトップコンピューターやアイパッドを使用可能かもう一度点検し、それぞれのオンラインミーティングに備えてヘッドフォンを購入。ちなみに、今ラップトップコンピューター、ヘッドフォンは1カ月の入荷待ちになっています。あと、プリンターはお籠中フル稼働になるので、インクと紙を忘れず購入。N.Y.でも公文は人気!
▲レゴをとっくに卒業してしまった息子。家でやる遊びといえばゲームになってしまいがち…。それを食い止めるべく、新たな趣味にどうかとプラモデルを与えてみると、意外にハマってびっくり!すぐに複数追加購入。
ママたちへのご褒美は?
一方、仕事や家事、育児に追われるママたちにも、狭い空間でてんてこ舞いして、自分がすり減ってしまわないための「ご褒美」が必要です。ジムもヨガスタジオもクローズなので、テンションがあがるエクササイズグッズ&ウエアで自宅フィットネスのモチベーションをアップ! この際だから、上級料理本のレシピに挑戦してみるという人や、オンラインクラスで新たな趣味に挑戦するという友人、ちょっと贅沢な化粧品で自宅ケアを愉しんだり、外食の誘惑もないからデトックスを開始するというのもいいアイディア!
▲ネットショッピングを駆使して慌てて購入したエクササイズグッズ。アマゾンがパンク寸前でいつものように機能していないので、個々のブランドのサイトで購入するから意外と時間がかかってしまった。あらためてアマゾンの便利さを感じざるおえない。
▲なかなかじっくり試せなかったCBD成分入りの化粧品数種にトライする予定。リラックス成分CBDで、熟睡を狙うというから楽しみ。バスソルトやボディクリーム(nature of things) こめかみに塗ると気分がすっとsるCBDオイル(TONIC) アンチエージングクリーム(HAOMA) ローズクオーツのフェイスローラー(https://www.mountlai.com/) 手洗いの頻度が高いので手がガサガサになる! WELEDAのハンドクリームは香りも〇。
困惑と混乱の中で過ぎた1週間が終わろうとしている金曜日の夜。私は、ちょっといいワインで夫と乾杯しようと思っています。そして、夕食後は、家族全員すべてのディバイスを置いて、アナログなカードゲームの「UNO」で盛り上がる予定です。
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高久純子
ファッション雑誌編集者を経て渡米。N.Y.をベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。12歳の男の子のママでもある。Instagram:@junko901nyc