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子どもに関することに真剣に取り組む親は多いですが、中には、周囲を巻き込んで常識とかけ離れた要求をする人もいます。「もしかして、あの人ってモンスターペアレント?」と感じる人が近くにいる人もいるのではないでしょうか。
学校と親の間だけで発生する問題ではなく、子どもの友人関係がらみでトラブルになることもあります。トラブルから身を守るためにあらかじめ知っておきたい、モンスターぺアレントの意味を押さえていきましょう。
モンスターペアレントの意味とは?
モンスターペアレントは、辞書に以下のように記載されています。
【モンスター‐ペアレント】
《(和)monster+parent》学校や教育委員会に対して理不尽な要求や苦情を繰り返す保護者をモンスター(怪物)にたとえた語。モンスターペアレンツ。モンペア。モンペ。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
学校などに理不尽な要求をする親
教育現場でよく耳にする、「モンスターペアレント」という言葉。子どもの学力低下や友人関係の不和など、困ったことが起こると「学校のせいだ」と決めつけてしまうことが多く、「家庭に問題があるかも」「子どもとの接し方を変えた方がよいかも」とは考えないようです。
また、独特な価値観で生きているため常識が通用しないことが多く、子育てがうまくいかない原因を他者に押し付けがち。学校だけでなく、ママ友などとトラブルを起こすことも少なくありません。
モンスターペアレントの特徴
どこからどこまでがモンスターペアレントにあてはまるのか、見分けるポイントはあるのでしょうか。「もしかしたら、自分も近いかも…?」と思う人は、これから紹介する特徴にあてはまっていないかチェックしてみてくださいね。
すぐに感情的になる
モンスターペアレントは、子どものことになると「気持ちをコントロールできない」特徴があります。自分の子どもが理不尽な目にあったと感じたとき、感情を抑えられずに周囲にあたってしまうのです。「周囲の話を聞いて状況を判断する」という発想がなく、頭から相手が悪いと決めつけてしまいます。
自分の意見だけが正しいと信じ込んでいて、反論を受けると激しい怒りを燃やすことも。問題を冷静に対処するには、イライラした気持ちをコントロールする力が求められます。
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相手の都合を考えない
モンスターペアレントは相手の事情を考慮せず、常識では考えられない「自己中心的な要求」をすることがあります。自分中心に物事が進んでほしいという考えが根底にあるので、相手の都合は後回しになってしまうのです。
モンスターペアレントは、学校に対しても、この考え方を貫きます。学校は、自分の子どもだけではなく、他の多くの子どもたちと共同で学ぶ場所であるにもかかわらず、自分の子ども中心の考え方をするのです。自分の要求が非常識であるとは思っておらず、本来は親がしつけなければならないことを、学校や周囲に責任転嫁することもあります。
子どもに対して過保護
子どもに対して必要以上に関心が高く、何に対しても過度に心配しすぎてしまうのもモンスターペアレントの特徴の一つです。子どもが自ら経験していくことで解決しなければならない問題であっても、深く介入します。
例えば、子どもが友達とケンカして泣いていたとしても、子どもと友達で解決すべき問題とは考えず「自分の子どもを泣かせるなんて…」といった思考に偏りがちです。子どもに関する問題が起きたときに、子どもは悪くない、学校や周囲の対応が悪いと思い込みます。