【目次】
・どんな時にイライラする?
・イライラしやすい人の特徴
・イライラしたときの対処法
・イライラしにくい自分になるためには
どんな時にイライラする?
たとえば職場なら、仕事をせずにしゃべってばかりいる同僚にイライラしたり、家庭ではパートナーや子どもの生活態度にイライラしたり…、1日を振り返ったとき「今日は1日中イライラしていた」という人は意外と多いのではないでしょうか。しかしどんな人も、イライラしたくてしているわけではないはずです。イライラをどうにかしたいと思ったら、「どんなときに自分はイライラしがちなのかな?」と振り返ってみてはいかがでしょうか。多くの人がイライラを感じやすい状況について紹介します。

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スムーズに物事が進まない
物事が思った通りに進まないときや、予定通りにいかないときなどは人間だれしもイライラするもの。とくに自分が準備万端で整えていた場合はなおさらです。
たとえば、すぐに取りかかろうと思っていた仕事の資料がまだ手元に届いていなかったり、有給を取って備えた保育園や幼稚園の行事が雨天で延期になったときなど、予想外の出来事が突然発生するとなかなか穏やかにはいられません。その人の頭の中では、「資料が届いていること」「行事が行われること」は大前提です。これをもとに仕事の進め方や1日の流れを考えているため、前提が狂うと次にやらなければならない作業や準備などの進行にも影響が出てくるため、仕方がないと思いつつもイライラしてしまいます。
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相手を理解できない・許せない
指導をしている後輩が仕事を覚えようとしない態度や、いつもは普通にコミュニケーションを取るのに裏で人の噂を広めて歩くママ友がいれば、なぜそういった態度・行動をとるのか「理解できない」「許せない」と感じてしまうものです。そして、そう考えているときは、無意識のうちにイライラがどんどんこみ上げてきます。
誰かに対してイライラを感じるときは、「相手がルールやマナーに反することをしているから」という点が共通しやすいポイントではないでしょうか。「自分だったらそんなことはしない」「あり得ない」と相手と自分を比較して、苛立ちを覚えてしまうのです。あまりに同じ事が続くと、その人を見ただけでイライラするようになるかもしれません。
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ストレスがたまっている
ストレスがたまってくると柔軟な思考や寛容さが失われやすくなります。普段なら気にならないようなことでさえも、余裕のなさから敏感になり、イライラしてしまうかもしれません。ワーママとして働いていれば、職場や家庭、子ども関連の付き合いなど、さまざまな場面でストレスを感じることも多いはず。これをうまく解消できずにため込むと、心が疲弊するのは避けられません。次第に思考そのものがネガティブに偏りがちになり、ささいなことでイライラしやすくなってしまいます。
今の自分の生活に「リラックスできる時間」はありますか?もしも「ない」と感じたら、1日10分だけでもいいので、自分が心からくつろげる時間を設けるようにしてみましょう。ストレスが軽減されればイライラを感じる回数も減少するかもしれません。
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イライラしやすい人の特徴
いつもニコニコ穏やかな人がいる一方、常にイライラが出てしまっている険しい顔の人もいます。同じような状況にあっても、穏やかに過ごせる人とそうでない人との差はどのような点にあるのでしょうか。一般的に「イライラしやすい」といわれる人の特徴を見ていましょう。

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せっかちな性格
せっかちな性格の人は、結論を急ぎがちです。「○○ならこうなるはず」と自分の頭の中ではすでに結論のイメージが出ているため、思い通りにいかないときにイライラしやすくなります。また、せっかちな人ほど、輪をかけて忙しく動くのを好む印象です。どんなことも「早く取りかかりたい」「早く終わらせたい」と考えがちなため、「自分が何かをしたいと思ったときにすぐできる状況」になっていないとイライラしてしまうのでしょう。何ごとにもどんと構えていられる人と比べると、イライラする回数は格段に多いはずです。
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完璧主義者
完璧主義者は、マイルールをたくさん持っているものです。常に「~しなければ」というルールに縛られているため、それが思い通りにいかなかったときにイライラしやすくなります。どんな人にも、少なからずマイルールが存在するものですが、こだわりが強すぎると他人への寛容さや状況への柔軟性が失われるのは避けられません。イライラを感じる回数は自然に増え、周囲には「常にイライラしている人」という印象を与えやすくなります。
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イライラしたときの対処法
何かにつけてイライラしているとストレスがたまり、精神的に疲れてしまいます。なるべく穏やかな心で過ごしたいものですが、そのためにはどのようなことを心掛けるべきなのでしょうか。イライラを感じたとき試したい対処法を見ていきましょう。

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その場を離れてクールダウン
イライラで感情が高ぶっているときは、クールダウンすることが大切です。すぐにその場を離れて、イライラの原因から遠ざかりましょう。イライラを静めようとしても、原因がそこにある限り解消は難しいものです。そのまま留まっていれば、冷静さを欠いた発言をしたり不遜な態度を取ったりしてしまうかもしれません。お家の中なら、トイレやキッチンなどは1人になるにはうってつけの場所です。イライラを感じたら、今いる場所から一旦離れて、一人になれる場所や気持ちを落ち着かせてくれるような場所に移動するよう意識してみましょう。
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自分を客観視する
物事や人に対してイライラしているときは、理性よりも感情が勝っている状態です。イライラを静めようと思ったら、感情や苛立ちを除いた視点から自分を見つめるようにしましょう。「どうやったら自分を客観視できるの?」という人は、アナウンサーにでもなったつもりで現状を実況してみるのがおすすめです。「私は今○○にイライラしている」などと声に出して言ってみると、意外と気分が落ち着きます。自分のことを他人事のように扱うことで、「感情を抜いた冷静な視点」を持ちやすくなるのです。
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相手の立場を考えてみる
イライラしているときは、視野が狭くなっていることが多いものです。「自分がこの人の立場だったらどうか」という視点を持つように心掛けてみましょう。もしかするとあなたのイライラは、原因や理由を無視した理不尽なものかもしれません。
たとえば仕事のミスが多い後輩がいるなら、ただイライラするのではなく「なぜミスが多いのか」を考えてみます。そうすれば、「実は他にも大量の仕事を任されていた」「心のケアが必要な状態だった」など、ミスにつながる何らかの理由が見つかるかもしれません。相手の立場になって考えることで、初めて気付けることもあります。誰かにイライラを感じたときは感情を一度置いてみて、冷静な目を持つようにしましょう。
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リラックスできることをする
「ストレスをため込むとイライラしやすくなる」というのは前述の通りです。イライラを感じたときは、心身ともにリラックスできることをやってみましょう。たとえば、すぐにイライラを抑えたいときは、深呼吸がおすすめです。ストレスを感じているときは、自分で気づいていなくても体に負担がかかっています。意識的に深く息を吸ったり吐いたりして、イライラによる興奮状態の脳内をリラックスできるよう促しましょう。
また、イライラをため込みにくくするためには、自分なりのストレス解消法を持っておくことも大切です。お風呂にのんびりと漬かる、趣味を見つける…、どんなことでも構いません。ストレスを発散できる時間を設けましょう。
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イライラしにくい自分になるためには
イライラが続くと、心や体へのストレスにもなります。そしてストレスがたまってくると心の余裕まで失われやすくなるため、さらにイライラしやすくなります。一度、この「イライラ→ストレス→イライラ」のスパイラルにはまると、抜け出すのは難しいかもしれません。普段から「イライラしにくい思考」を心掛け、不毛なスパイラルにはまらないようにしましょう。イライラしにくい自分になるために必要な、気の持ち方を紹介します。

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気持ちをため込まない
イライラしたときはネガティブな感情までついてきます。これをため込むとストレスがどんどん大きくなってくるので、思ったことは中にため込まずなるべく外に出していくのがおすすめです。ただし、このとき注意したいのが、感情のままに自分の意見をまくし立てないことです。とくに誰かに話を聞いてもらうときは、感情に任せた言葉をただ話すだけでは言いたいことが伝わりません。冷静に言葉を選んで、自分が何を思っているのか相手に理解してもらえる話し方をするように努めましょう。
率直なコミュニケーションはお互いの溝を埋め、理解を深める上で役立ちます。再び同じような状況になっても、イライラした感情を抑えやすくなってくるはずです。
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自分がイライラするパターンを把握する
イライラを回避するには、シンプルですが、「イライラする状況を作らないこと」が大切です。まずは自分がどんな状況になるとイライラしやすいのか思い返してみましょう。たとえば、特定の同僚の勤務態度にイライラすることが多いなら、その同僚とはなるべく距離を置くようにします。その人が視界に入らないようにしておけば、イライラの原因はひとつ減るはずです。
また、「上司の話し方」「言い方」など、避けられないことに対してイライラする場合も同様です。上司が視界に入ったときすぐに「防御態勢」を取るようにすれば、イライラを最小限に抑えることも難しくありません。自分のイライラに先回りして、対策を取れるようにしておきましょう。
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