スニーカーのパーツの名称知ってる?
左:靴¥12,000(プーマ お客様サービス〈プーマ〉) 右:靴¥14,000 (DMR Inc,〈ディアドラ〉)
8つのパーツの名称、いくつ答えられますか?
答えは…
1.アイレット
靴ひもを通すための穴のこと。 鳩の目に似ていることから日本語では「ハトメ」とも呼ぶ。 穴の補強に真鍮やアルミなどの金具を使用しているものも多い。スニーカーにはだいたい10〜16個ほど付いている。
2.インソール
中敷きのことで、足と直接触れる靴底のこと。本体とくっついているものもあるが、スニーカーのインソールはだいたい取り外しができ、取り外しできるソールは〝カップインソール〟と呼ぶ。
3.シュータン
シューレースの裏にある、甲から足首にかけての長細いパーツ。ブランドロゴなどが記載されていることが多い。シュータンが薄ければタイトにフィットして、厚ければゆったりサポートしてくれる。
4.ヒールカウンター
人間でいうお尻部分。足を通したときに、地面と垂直にかかとがあがるように支えてくれる。シュータン同様、ブランドロゴが入っていることが多い。アクセントに、タブが付くことも。
5.ミッドソール
アウトソールとインソールの間に入る部分。多くのメーカーがミッドソールの中に最新テクノロジーを搭載することで、衝撃吸収性や履き心地をよくしている。スニーカーのパーツでマニアが最も注目する部分。
6.アウトソール
地面に触れる靴底、靴裏のこと。スニーカーによってアウトソールの硬さが異なり、グリップ力や歩いているときの安定性に影響を与える。また、モデルによってデザインやカラーにこだわっているものも多い。
7.シューレース
日本語でいうと靴ひも。色や素材を自分好みにカスタムできるのもスニーカーの醍醐味。 シューレースの厚みでフィット感が左右するので、意外と重要なパーツ。靴ひもの代わりに面ファスナーが使われているタイプも。
8.アッパー
スニーカーの表面全体のこと。レザーやメッシュ、スエード、サテン、パテントなど、いろんな素材が使われ、印象を決定づける。アッパーを空気でふくらませるといった最新技術を搭載しているものも最近は多く登場。
総合的な名称
ハイテク/ローテク
テクとはテクノロジーの略。履き心地や軽量化など、ブランド独自の技術が詰め込まれたスニーカーを〝ハイテク〟と呼ぶのに対して、 昔からある定番のシンプルなスニーカーを〝ローテク〟と呼ぶ。
ダッドスニーカー
休日に父親が履くような、絶妙な〝ダサさ〟が特徴のスニーカー。底が厚くボテッとしたシルエットもポイント。2018年ごろにトレンド入りし、今もなお変わらぬ人気を誇る。蛍光色を使った派手めな色使いのものが多い。
ハイカット/ローカット
かかとがくるぶし部分よりも高い位置まであるのが〝ハイカット〟。ボリュームがあって存在感が強いものが多い。一方、かかとがくるぶし部分よりも下にあるスニーカーが〝ローカット〟。スニーカーの原型と言われている。
バルカナイズ製法
100度以上の窯の中で加圧と加熱し、アッパ ーとソールが剝がれないように結合する製法。〝VANS〟のオールドスクールや〝コンバース〟のオールスターなど、クラシカルさが感じられる名作スニーカーで使われている。
名品のトリビア
エアマックス
ソール部分にエアバッグを内蔵した〝ナイキエア〟と呼ばれるエアクッションシステムを用いることで快適な履き心地を実現。発表当時は〝エアマックス狩り〟と呼ばれる襲撃事件が相次いだほどの大人気で社会現象に。
スタンスミス
テニスの往年の名プレイヤーをモデル名にもつ〝アディダス〟の代表的モデル。1991年の段階で2200万足の販売数を記録。現在ギネスブックに「世界で最も売れたスニーカー」として認定。ブランドとのコラボも盛ん。
オールスター
1917年から、細かいディテール以外はほとんど現行と変わらない〝コンバース〟の名作。当初はバスケットボール専用シューズとして開発。シンプルでどんな服とも合わせやすく、幅広い世代から根強い人気がある。
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〝ニューバランス〟が誇るロングセラースニー カー。素材や製造工程にこだわった高級志向 モデルで、マニアだけでなく目の肥えた大人からも人気。日本人の足型に合う幅広シルエットで履き心地のよさもロングヒットの秘密。
Domani2020年8/9月号『ワーママのための♡〝白スニーカー〟vs〝黒スニーカー〟事典』より
撮影/坂根綾子 撮影協力/AWABEES 構成/松崎のぞみ、岩附永子、大椙麻未 再構成/WebDomani編集部