グリーンを活かした空間コーディネート
今年はお家で過ごす時間が増え、新しく観葉植物をお迎えした方も多いのでは?ホームセンターで買ったままのポットで植物を育てている方がいたら、植物の鉢もお気に入りの雑貨を飾る感覚で選んで、お部屋の風景をアレンジしてみてください。特別な日を、派手な演出ではなく、心地よく盛り上げるのにおすすめです。
空間デザイナーとプランツコーディネーターが、シーン別のお部屋のおすすめコーディネートをご紹介します。
今年はおうちでホームパーティー
これからやってくるクリスマスシーズン。今年はクリスマスやイブを家でゆっくり過ごす人も多いのではないでしょうか?
そんな日には思い切って空間の中心となる、ダイニングにグリーンを飾ってみてください。
ホームパーティーを彩るお料理の脇役に、テーブルコーディネートの一つとして演出すると、お皿がたくさん並ぶテーブルにグリーンが生き生きとした彩りをプラスしてくれます。
ダイニングテーブルに置く際は衛生面が一番気になるので、土の入った鉢ではなく、水耕栽培用土を用いるのがおすすめ。それでも食卓に置くのが気になる人は、例えば植物の一部を切り取って水に挿すだけでもパッと華やかになります。
おすすめの鉢のデザイン
今回選んだ鉢は、フリンジがついたもの。みんなが集まる賑やかな空間を演出するなら、布やモザイクタイルをあしらったクラフト感のある鉢はいかがでしょうか?普段使っている鉢にリボンやフリンジをつけてみたりして、パーティー仕様にするだけでも印象は変わります。
テーブルの上はランチョンマットなど布も置かれるので、鉢にファブリックのアクセントを入れるとテーブルコーディネートとも相性がよく、名脇役になってくれます。
また、手書き風のデザイン、素材や色味で温かみを感じられるデザインなら、お料理の中でも埋もれず個性的に演出も可能。会話が弾むきっかけとして、さらにその場の雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。
おすすめの植物
今回写真の中でコーディネートしたのは「ポトス・エンジョイ」。ベースのグリーンに白い模様=斑(ふ)が入っているのが特徴です。
斑の白さが明るい印象を作り、空間も明るく。葉っぱが比較的大きめで緑量もある樹種なので、ごちゃごちゃしがちなテーブルの上のアイキャッチとなり、食卓を鮮やかにしながらごちゃついた印象も緩和してくれます。
ポトスは他にも種類がたくさんあり、中でも明るい印象を作ってくれる「ポトスマーブルクイーン」(写真左)や「ポトス・ライム」(写真右)などがおすすめです。
料理の脇役として存在感は出しすぎない方が良いので、直径20cm以下の小鉢がベスト。空間全体に緑量を出してインパクトを与えたい時は、部屋に入って真っ先に目がつくところに植物を取り入れるのがおすすめです。
今年は規模の大きいパーティーなどがなかなかできない代わりに、ご自宅のテーブルをグリーンで飾っていつもとはまた違う素敵なクリスマスを演出してみてください!
撮影/木村雄司(木村写真事務所)
監修/parkERs(パーカーズ)市野澤未和、武井真奈美
構成・文/parkERs(パーカーズ)森美波
parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーション の空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
HP:https://www.park-ers.com/
Instagram:https://www.instagram.com/parkers_official/