この時季欠かせないハンドクリーム…どうやって選んでる?
乾燥が気になるこれからの季節に欠かせないアイテムといえばハンドクリーム。みなさんは、ハンドクリームを選ぶときに気にしているポイントはありますか? 顔に使うものにはこだわりがあっても、ハンドクリームはなんとなくで選んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、皮膚科医の野村有子先生 (野村皮膚科医院院長/横浜市) に、症状別のハンドクリームの選び方と効果的な塗り方について教えていただきました。
症状別・ハンドクリームの選び方
ハンドクリームにもさまざまな種類があり、自分の肌の状態に合わせて選ぶことが大切。3つの症状に合わせた、おすすめの種類をそれぞれご紹介します。
1:乾燥によるガサガサ→ビタミン系のハンドクリーム
乾燥によるガサガサが気になるときは、ビタミン系のハンドクリームを使いましょう。ビタミンE配合のクリームは、血行を改善し冷え対策になります。水分と油分を補給し保湿する働きもあり、全身に使うことができるのもポイント。あかぎれ、しもやけにもおすすめです。
2:かさつき・粉ふき→保湿系のハンドクリーム
かさつきや粉ふきには、保湿系のハンドクリームを選んで。全身の乾燥が気になる箇所に使います。かさつきや粉ふきが消えても、毎日のお手入れとして継続することが大切。
3:角化してゴワゴワ→尿素系のハンドクリーム
角化してゴワゴワしているときは、尿素系のハンドクリームを。皮膚の角化したところを溶解する働きがあります。手・指・ひじ・ひざ・かかとなど角化している箇所に使い、ある程度ゴワゴワが取れたらビタミン系に変えるのがおすすめです。
効果的なハンドクリームの塗り方
手荒れを改善・予防するには、効果的なハンドケアを行うことが重要です。通常は第一関節ひとつ分、手荒れがひどいときは2つ分の量のハンドクリームをとり、なじませます。手荒れがひどい場合は就寝前に綿手袋をするのもおすすめです。
特に、血行を改善するビタミン系ハンドクリームを使用するときは、同時にハンドマッサージをすることが有効です。マッサージすることで塗りムラがなくなり、ハンドクリームの効果をより実感できるうえ、末端の血流の改善に役立ち冷えの予防にも。
ユースキン製薬株式会社提供
繰り返しの手洗いや乾燥などにより、ますますハンドクリームが手放せなくなっている人も多いはず。自分の症状に合わせた選び方や効果的な塗り方を、ぜひ参考にしてみてくださいね。
教えてくれたのは…
野村有子先生
野村皮膚科医院院長・医学博士、日本皮膚科学会認定専門医。
1986年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部皮膚科教室に入局。同大学助手、神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科勤務を経て、98年、横浜市に野村皮膚科医院を開業。
「一人ひとりの患者を大切にし、最高の医療を提供する」という医療理念のもとに、あらゆる皮膚疾患についてていねいに説明をし、治療からスキンケアにいたるまできめ細かな指導を行っている。
情報提供:ユースキン製薬
トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.