退団日に芸の道を続けたいと決意、退団後の初舞台でその気持ちが大きく強いものに
2021年7月に宝塚歌劇団を退団し、10月に『マドモアゼル モーツァルト』で退団後初となる舞台への出演。そして2022年1月、事務所に所属することを発表した元花組トップ娘役の華 優希さん(華ちゃん)。芸能活動を本格化するにあたり、華さんが考えるこれからについてのことをメインにお話をうかがいました。
今まで会えなかった方と直接会うことで刺激を受けています
「在団中は目も回るほどの忙しさだったけれど、退団してからの時間の流れはとてもゆっくり」と言われる方が多いタカラヅカOG。華ちゃんも例外ではないようで、以前とは比べものにならないほど、自由になる時間が多いそう。
「コロナが少し落ち着いた時期に、『会おうね』と言っているのに何年も会えていない方に、少しずつ会いに行っていました。退団した同期に少しだけ会ったり、お世話になった先生に挨拶に行ったり。連絡はずっととっていた方々でしたが、実際に顔を合わせて話すと、喜びが全然違いますね。特に同期には刺激をもらうことが多くて。お茶をして近況を聞いたのですが、アパレルだったり、ボディに関することだったり、会社に入って頑張っている人がいたりとみんなそれぞれ。私はひとつの世界しかまだ知らないけれど、タカラヅカの後の新しい世界で大きく羽ばたいている同期にすごく刺激を受け、自分も頑張ろうと思いました」。
タカラジェンヌの生活はヴェールに包まれてはいるものの、公演がない時でもお稽古があり、役作りのための勉強、かつらや髪飾りなどの小物の制作や打ち合わせなど、やることが盛りだくさんだと耳にします。特に「生真面目な性格」と自分を分析している華ちゃんは、休日を休みに当てるわけではなく、「休みがあったら全部レッスンをしなければと思っていたので、人と会う時間をとるということを考えていませんでした」。今は、そんな日々を振り返りつつ、大切な人と会う時間をもっと大事にしていきたいと考える余裕もできてきたのだとか。
「実家にもやっと帰ることができました。ふたりの弟も家を出ているので両親は寂しいと思います。私が帰省するときに弟たちにも集合をかけて、一家揃うという感じ。退団してから家族みんなで仙台旅行にも行ったんですよ」。