この夏も欠かせない「換気」を効率よく行うには?
7月に入り過去最多のコロナ感染者数を更新する地域が出るなど、引き続き対策が必要なこの夏。感染対策の基本の1つである「換気」も大切ですが、あまりの暑さに窓を開けることを躊躇してしまう場面もあるのではないでしょうか。
そこで今回は空気のプロ【ダイキン】が、エアコンを使用しながら効率よく換気を行う方法を伝授。消費電力を抑えるために知っておきたい上手なエアコンの使い方も紹介するので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
換気とエアコン使用を両立するポイント
「夏場に窓を開けると『部屋の中が暑くなってしまう』『電気代が高くなる』という理由で、窓開け換気をためらってしまう人が出てくる可能性があります」と語るのは、ダイキンの広報・重政周之氏。
「ほとんどのエアコンでは換気ができないため、換気とエアコンの使用をどう両立するかがポイントになります。上手にエアコンを活用することで、少しでも電気代を節約しながら、換気とエアコン使用の両立を目指しましょう」(重政氏)
【Point1】帰宅したらまず部屋を換気して熱を逃がす
外から帰ってくるとすぐにエアコンをつけて涼しい空気にあたりたくなりますが、ちょっと待って! 帰宅時部屋の中の空気が外よりも暑いと感じたときは、すぐにエアコンのスイッチを入れるのではなく、まず窓を開けて部屋の換気を行いましょう。こもった熱気を部屋の外に逃がしてからエアコンをつけると、無駄な消費電力を抑えてすばやく部屋を冷やすことができます。
窓を開けて換気をするときは、1か所だけでなく2カ所の窓を開けるのもポイント。空気の通り道ができて効率的に熱を出すことができます。2つの窓は対角線上にあるとさらに◎。
【Point2】換気時はエアコンから離れた窓を開ける
多くの場合、エアコンは窓の近くに設置されています。外から入ってくる温度の高い空気をエアコンが直接吸い込むと、エアコンに負荷がかかり、電気代が上がる原因に。そのためエアコンをつけて換気をするときは、できるだけエアコンから離れた方にある窓を開けるようにしましょう。
あわせて知りたい!節電にもつながるエアコンの上手な使い方
窓開け換気中もエアコンはつけっぱなしで
エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり消費電力も増加。夏の日中、多くの場合、30分程度であればスイッチを切るよりもつけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
そのため定期的な窓開け換気時もつけっぱなしが有効。ダイキンが行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源をオンオフするよりも、つけっぱなしにした方が電気代が1日で約45.7円 (1カ月換算で約1,371円)低くなる結果に。
フィルター清掃を定期的に行いホコリを取り除く
面倒でなかなか手をつけづらいフィルターの掃除ですが、フィルターにホコリが堆積すると室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかって無駄な電力の消費につながります。そのためフィルター清掃の頻度は2週間に1回程度がおすすめ。フィルターを1年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合も。
フィルターの清掃の際、ホコリは掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、汚れを落とした後、軽く水切りをして日陰でよく乾かしましょう。
▼上手なエアコンの使い方をもっと知りたいならこちらもチェック!
猛暑の影響による熱中症への備えとしても欠かせないエアコン。エアコンを効率的に使うためにも、この夏はぜひ上手な換気の方法も取り入れてみてください。
教えてくれたのは…
重政周之氏
ダイキン広報