より効率的にエアコンを使うために
電気代の上昇や電力需給のひっ迫が心配されているこの夏。ダイキン工業株式会社が行った調査によると、約8割の人が電気代上昇による家計への負担の高まりを感じているそう。さらに、「この夏、昨年よりも省エネ・節電に取り組みたい」と回答した人も9割に上り、電気代の値上がりなどにより省エネ・節電に関心のある人が増えているようです。
【調査概要】
調査名：エアコンの電力消費と節電に関する意識調査
調査期間：2022年6月2日 (木) ～6月5日 (日)
調査対象：全国の男女526名
調査方法：スマートフォンリサーチ
実は夏の日中 (ピーク時) の一般家庭における電力消費は、エアコンが最大で約6割を占めると言われています。しかし今年の夏も暑さ厳しい日が続いており、無理してエアコンの使用を控えることは熱中症などを引き起こすリスクに。そこで今回は、消費電力や環境負荷を抑えながら上手にエアコンを使う方法をご紹介。より快適に過ごすための4つのポイントに注目です。
上手なエアコンの使い方～夏の冷房編～
Point1：室外機周辺にはものを置かない！高温になるのも避けて
室外機の吸込口や吹出口がふさがれるとエアコンに負荷がかかり、運転効率が下がって消費電力が上がってしまうことに。室外機にカバーをかけたり、周りに荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。
また、室外機周辺が高温になった場合もエアコンの運転効率が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が熱くなってしまう場合は、日影が作れて風通しもよい「よしず」などを室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けると効果的。
Point2：30分程度の外出ならつけっぱなしに
エアコンは電源を入れてすぐなど、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は比較的少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかって消費電力も増加。そのため多くの場合、30分程度であれば、スイッチを切るよりもつけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
なお、定期的な窓開け換気をする場合でも、エアコンはつけっぱなしにしておくのがおすすめ。ダイキンが行った実験では、30分ごとに5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源をオンオフするよりも、つけっぱなしにした方が電気代が1日で約45.7円 (1カ月換算で約1,371円) 低くなる結果に。
Point3：電気代節約のためには風量は「自動」が正解
ファンの回転音が静かで節電になりそうなイメージのある「微風」や「弱風」ですが、風量が少ないと設定温度に届くまでに時間がかかり、その分無駄な電気代がかかってしまうことも。エアコンの風量は「自動」にしておくとより効率的です。
Point4：フィルターを1年間掃除しないと電気代が約25％アップ
エアコンは、室内機が周囲の空気を取り込み、室内機の中で温めたり冷やしたりして室内に戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターには、室内機が取り込む空気の中に漂うホコリを止める役割が。そのためフィルターにホコリが堆積すると室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかって無駄な電力の消費につながることになります。
ちなみにおすすめのフィルター掃除の頻度は2週間に1回ほど。そんなに頻繁にはできない……という場合も多いと思いますが、フィルターを1年間掃除しないと約25%の電気代の無駄につながる場合もあるそう。そういえば全然掃除していなかったという方は、回数を増やしてみてはいかがでしょうか。
より効率的にエアコンを使うための4つのポイント。シンプルなことながら、今まであまり気にしていなかったという人も多いかもしれません。今すぐ取り入れられることばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
情報提供：ダイキン工業株式会社
