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2023.07.01

「中学受験の倍率」とは?2022年東京都内&関西の中学の倍率ランキングをチェック

受験校選びの際に一つの指標となるのが「倍率」。当記事では、東京都内や関西の「中学受験の倍率」ランキング上位を紹介、人気の理由を考察します。

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「中学受験の倍率」とは?

受験校選びの際に1つの指標となるのが倍率です。ただ、倍率と一口に言っても、出願倍率と実質倍率の2つの種類があります。まずは、それぞれの違いを解説しましょう。

中学受験 倍率 とは 東京 2022 関西 ランキング

出願倍率

出願倍率は、出願時の倍率をあらわすものです。「出願者数÷募集定員」で算出され、学校が募集する人数に対して、どれくらいの出願者がいるのかを示します。受験する学校に、どれくらいのライバルがいるのかを確認できるのが出願倍率のポイントです。なお、出願倍率のほか、応募倍率志願倍率ということもあります。

実質倍率

実質倍率は、実際に受験をした人のうち、合格者がどれくらいいたのかをあらわすもの。算出方法は、「受験者数÷合格者数」。ここでの受験者とは、あくまで当日に試験を受けた人のこと。つまり、願書は出したものの先に第一志望校に合格したため受験しなかった人や、体調不良で欠席した人などは数に含まれません。

出願倍率と実質倍率の違いとは?

これまで見てきたように、出願倍率には出願した人全員が含まれますが、実質倍率には出願したけれども当日試験を受けなかった人は含まれません。中学受験では、複数の学校に出願をする人も多いため、必然的に出願倍率のほうが高くなる傾向にあります。もし実際の倍率を知りたい場合には、実質倍率を参考にしたほうがよいでしょう。

都内の「中学受験の倍率」ランキング

では、実際に2022年の東京都の中学校の倍率を、進学塾・日能研が発表している「倍率速報」のデータを参考にして見ていきましょう。

まず、都内の中学校全体の倍率は、6.6でした。6.6人に1人が合格するという計算になります。もちろん、平均倍率ですから、学校によってバラつきはあるものの、意外と倍率が高いと感じた方も多いのではないでしょうか。では次に、男子校、女子校、共学校それぞれの倍率ランキングを紹介します。

参考:2022年倍率状況サマリー(日能研)

■男子校

東京都内の男子校で、もっとも倍率が高かったのは、聖学院中学校・高等学校(第3回アドバンスト入試)で、その倍率は41.6。定員5名に対し、208名の応募者がいました。2位は、世田谷学園中学校・高等学校(3次理数コース入試)。定員が5名で、応募者が199名、倍率は39.8でした。

上位2校では、難関大学進学を目指すクラスや、理数系に特化したクラスを展開。中学受験時点に、将来の夢や大学進学を視野に入れて受験をする人も多いため、こうした特別クラスはとても魅力なのでしょう。

3位は、獨協中学校・高等学校(第2回入試)で、倍率は37.1。定員20名で、応募者は741名でした。同校の第2回入試は午後に行われるのがポイント。そもそも午後入試は、午前との併願受験を考える人から特に人気が集まる枠です。

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■女子校

女子校で倍率1位だったのは、日本大学豊山女子高等学校・中学校(2科・第3回入試)。定員は5名で、応募者は166名、倍率は33.2でした。2位だったのは、和洋九段女子中学校高等学校(第6回入試)。定員は5名、応募者は142名、倍率は28.4でした。両回とも試験日が2月5日です。「中高一貫校の合格を得たい」と、残されたチャンスにかけて受験をする人が多かったのかもしれません

3位は、文京学院大学女子中学校 高等学校(ポテンシャル第4回入試)で倍率は27.4。定員枠が5なのに対し、137名の応募がありました。こちらの試験も午後であったため、併願する人からの人気を集めたようです。

なお、いずれの中学も、附属大学や併設大学があります。大学への内部進学を見据えて受験する人が多いようです。

■共学

共学校の1位は、三田国際学園中学校・高等学校(第4回・ISC入試)で、倍率はなんと127.8。定員枠5なのに対し、639名もの応募が集まりました。2位は、広尾学園小石川 中学校・高等学校(第5回入試)。定員は10名、応募者は871名、倍率は87.1でした。

この2校の共通点は、もともと女子中学校で、共学化をきっかけに「グローバル教育」という新たな方針を掲げたこと。海外への進学を考える人や、「難度が上がらないうちに」と考える人が多く集まり、結果的に倍率をぐんと引き上げたのでしょう

3位は目黒日本大学中学校(2月4日午後入試)。定員は5名で、応募者は425名、倍率は85。午前との併願受験をした人が多かったことや、日本大学の準附属校であることが倍率を高めた理由かと考えられます。

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関西の「中学受験の倍率」ランキング

続いて、関西の「中学受験の倍率」ランキングを紹介します。倍率は東京都の中学校に比べると低め。しかし、人気を集める中学校の共通点は同じのようです。

■男子校

関西の男子中学校で倍率1位だったのは、甲南高等学校・中学校(3期入試 ※3はローマ数字)。定員10名に対し、応募者は183名。つまり倍率は18.3でした。2位は東山中学・高等学校(後期入試)で倍率は13.2。定員36の枠に、475名の応募者が集まりました。3位は、六甲学院中学校・高等学校(B入試)。定員は40名で、応募者は507名、倍率は12.7でした。

いずれの学校も、中高一貫校です。また、難関大学への進学を目指したカリキュラムがあること、実際に有名国公立大学や私立大学への進学実績があることなども人気の理由なのでしょう。

■女子校

女子校の倍率1位と2位は、帝塚山学院中学校高等学校。もっとも倍率が高かったのは1次B入試で、定員20名に対し、応募者432名が集まり、倍率は21.6となりました。次いで2位のE入試は、定員20名、応募者418名、倍率は20.9。同校では、関西学院大学に進学できる「関学コース」があり、これが特に人気のよう。

3位は、同志社女子中学校・高等学校(一般入試・後期入試)。定員は25名で、応募した人数は406名。倍率は16.2となりました。こちらも、中高一貫校で、同志社大学や同志社女子大学への内部進学を視野に入れて志望する人が多いのでしょう。

■共学

共学校で倍率1位だったのは、上宮学園中学校(2次入試)。定員が5名なのに対し、応募者は132名で、倍率は26.4でした。同校は、難関国公立大学や難関私立大学への合格を目指す特別コースがあること、指定校推薦枠が豊富なことが特徴。大学進学を意識した人からの人気を集めているのでしょう。

2位は、関西大学中等部(後期入試)。定員10名、応募者245名、倍率は24.5でした。併設大学に関西大学があるため、大学進学に有利な点が人気の理由のよう。3位は、岡山中学校・岡山高等学校(B方式入試)。定員70名と、比較的他の倍率上位校と比べると多めですが、応募者数は1645名。倍率は23.5でした。

参考:2022年 倍率速報 入試倍率情報(日能研)

最後に

倍率ランキング上位の学校は、他の学校との入試日程が被らず受験できることが共通点として見られます。中高一貫校であること、大学進学を意識したコースや、附属・併設大学があることは以前から人気の理由ですが、さらに昨今は、共学化した学校や、共学化をきっかけに海外進学も見据えたグローバルな教育に特化している新設校に関心が高まってきているようです。

中学受験 倍率 とは 東京 2022 関西 ランキング

中学受験をする人は増加傾向にあり、年々激化しているのが現状です。希望する進路を叶えるためにも、まずは受験校選びの指標として、今回紹介した倍率を参考にしてみてください。

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