「上半期」の正しい意味とは
「上半期（かみはんき）」とは、1年を2期に分けたうちの前半6カ月部分のことです。「上期（かみき）」とも呼ばれます。
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後半部分は「下半期（しもはんき）」にあたり、主に会計年度の区切りとして使われることの多い言葉です。会計年度は国や地方公共団体などの歳出、歳入の区切りとなる期間のことで、その年の4月1日から翌年の3月31日までが主な期間となります。
かみ‐はんき【上半期】
会計年度などで、1年を2期に分けた前半の6か月。上期。⇔下半期。
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用
「上半期」はいつからいつまで？
「上半期」の考え方は企業により異なります。そのため、ビジネスシーンで使用する際は注意が必要です。自分が考えている「上半期」と他社の「上半期」は、違う時期を指す可能性があります。
企業では、1年間の活動を「1期」と捉えるのが一般的です。ここでは、期首が4月の企業と10月の企業における「上半期」の違いについてみていきましょう。
期首が4月の企業の場合
期首が4月の企業は、その年の4月1日から9月30日までを「上半期」と考えます。下半期は、10月1日から翌年3月31日までの期間です。
また、4月が「期首」であるのに対し、翌年3月を「期末」と呼びます。上半期の後半にあたる9月は「上期末」にあたる時期です。
上場企業の大半は、4月を年度初めとしています。官公庁や学校などでも期首を4月とするのが一般的です。
期首が10月の企業の場合
期首が10月の企業の場合は、その年の10月1日から翌年3月31日までが「上半期」にあたります。下半期は、翌年4月1日から9月30日までです。
また、いつを年度の始まりとし終わりとするかに法的な決まりはありません。なかには1月に年度を始め、12月を年度終わりとする企業もあります。
学校や官公庁などが4月始まりを採用していることから「上半期」は4月というイメージが先行しがちですが、企業によりまちまちであることを理解しておきましょう。
あわせて知っておきたい「四半期」の考え方
「上半期」とあわせて知っておきたいのが「四半期（しはんき）」の考え方です。四半期では、1年間を3カ月ごとの4つに区切ります。
期首を4月とする企業の場合、4月1日から6月30日までが「第1四半期」です。「第1クォーター（1Q）」と呼ぶこともあり、その後は3カ月ごとに「第2四半期」「第3四半期」「第4四半期」と捉えます。
四半期制を採用する企業では、3カ月ごとに収支決算が行われます。投資家にとっては、より詳細な情報を収集できる点が大きなメリットです。収支決算の発表日は企業によりさまざまですが、結果によっては株価の変動も考えられます。
ビジネスにおける「上半期」の活用シーン
前述したように、「上半期」や「下半期」という言葉は、主に会計年度の区切りとして用いられます。区切りを設ける大きな目的は、企業の収益と事業にかかった費用をまとめる「決算」を行うためです。
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決算を行うことで企業の経済状況が可視化され、課題や改善点などが洗い出せます。投資家に対し経営状況の健全性をアピールする機会も得られるでしょう。
また、「上半期」という考えは目標設定の際にも活用されます。「上半期末までに利益率を10％上げる」「今年の上半期は新規顧客獲得を昨年の1.5倍に増やす」などが、その例です。
「上半期」を使った目標設定は、個々の社員に限られるものではありません。企業全体で経営目標を達成する際にも、目安のひとつとして用いられます。
「上半期」を使ったビジネス例文
前述したように、「上半期」は決算との関係が深い言葉です。ただし、使用するのは会計に携わる人だけではありません。目標設定に関わることから、営業職や販売職でも活用されます。
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ここからは「上半期」を使ったビジネス例文をご紹介します。ぜひ実際に仕事で活用する際の参考にしてください。
