取り違え
「取り違え(とりちがえ)」とは、取り違えることです。「取違え」と表記することもあります。
・原稿を取り違えたため、間違った原稿がホームページに掲載されている。
・双子の子どもの洋服を取り違えることが多いため、裾にラベルをつけることにした。
・本当にプリントを読んだの?意味を取り違えているよ。
勘違い
「勘違い(かんちがい)」とは、間違って思い込むことです。「思い違い(おもいちがい)」と表現することもあります。
・彼女が君のことを好きだって?何か勘違いをしているのではないか?
・勘違いして、日曜日なのに学校に行った。
・勘違いならいいけれど、本当に間違っている可能性もあるよ。
読み違え
「読み違え(よみちがえ)」とは、間違って読むことや読み誤ることです。次のように使います。
・消費動向を読み違えた。
・データを読み違えたため、導き出される結論も違っているはずだ。
・文字を読み違えた。
曲解と反対の意味で使われることがある言葉
「曲解」とは反対の意味で使われることがある言葉としては、次のものが挙げられます。
それぞれの意味や使うシチュエーションについて、例文を通してご紹介します。
正解
「正解(せいかい)」とは、正しく解答することや、正しく解釈することです。「曲解」とは異なり、物事を曲げずに理解するときに使われます。
・君の答えは正解だと思う。
・正解に近づくために、何度も検証と計算を繰り返した。
・正解ではあるが、唯一の解ではない。
また、正しい解答や解釈のことを「正解」と呼ぶこともあります。
・それが正解だ。
・正解は付録の12ページに書かれてある。
・正解が続くと、勉強が楽しくなる。
然り(しかり、さり)
「然り(しかり、さり)」とは、そうである、そのとおりである、そのようであるの意味です。「曲解」とは異なり、物事をそのまま受け止めるときに使われます。
・然り、君の言う通りだ。
・然もありなん。予想はしていたことだ。
・然りとて、彼の主張も聞かねばなるまい。
曲解の意味を正しく把握しておこう
「曲解」とは、物事をねじ曲げて解釈することです。悪意を持って意図的にねじ曲げるときにも使われることがあるため、注意が必要です。
他人の間違いを指摘するときは、「誤解かもしれないけれど」「もしかしたら勘違いをしているのかも……」と穏便に話すほうがよいかもしれません。
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