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LIFESTYLE雑学

2022.04.09

誤用されやすい!【紆余曲折】正しい使い方を理解しよう



「紆余曲折」は熟語を組み合わせた表現で、たどり着くまでに手間取ったこと・込み入った事情を意味します。自分の人生について説明する際や、ビジネスシーンで感謝を伝える際などに多用されます。「紆余曲折」の使い方や例文などを理解し、さまざまな場面で使ってみましょう。

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「紆余曲折」の意味&語源

「紆余曲折」は、「うよきょくせつ」と読む四字熟語です。到達するまでに手間取ったことや、さまざまな事情が重なってこみいっている様子を表す際に使われます。「紆余曲折した人生」というように使います。

紆余曲折

「紆余曲折」は2つの熟語から成り立っており、どちらも「曲がる」を意味する言葉です。漢字の成り立ちを知ると、「紆余曲折」の意味をより深く理解できるでしょう。ここでは、正しい意味などについて解説します。

意味は「たどり着くまでに手間取ったこと」

紆余曲折の意味は、「さまざまな事情から複雑な状態になり、結果に到達するまでに手間取ったこと」です。主に、夢や目標を達成するまでの過程について述べる場面などで多用されます。「紆余曲折」を用いれば、「大変な道のりを乗り越えてきた」というニュアンスを伝えられるでしょう。

また、「紆余曲折」には真っ直ぐではない様子という意味もあり、曲がりくねっている道や川に対しても使われます。参考として、辞書での説明も確認してみましょう。

【紆余曲折:うよきょくせつ】
[名](スル)
1.道などが曲がりくねっていること。「谷から谷へ紆余曲折している道」
2.物事が順調に運ばないで、こみいった経過をたどること。「紆余曲折を経てやっと解決する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「曲がる」を表す熟語を組み合わせた言葉

「紆余曲折」を分解すると、2つの熟語を組み合わせた言葉であることがわかります。「紆余」「曲折」には、それぞれ以下のような意味があります。

紆余:うねり曲がること、ゆとりがあってのびのびしていること
曲折:曲がりくねっていること、状態が変化すること、移り変わり、物事のこみいった事情

「紆余曲折」は、「曲がる」というニュアンスの言葉を組み合わせることで、曲がっている状態がより強調された表現です。物理的に曲がっている様子を表すことから、転じて物事の事情がこみいっているという意味も含むようになったとされています。

【例文付き】「紆余曲折」の使い方

「紆余曲折」は、人生について述べる際に使われることが多いです。自身の人生を振り返る際はもちろん、故人を送る言葉としても用いられます。

紆余曲折

【例文】
・さまざまなアクシデントに見舞われ、【紆余曲折】の会社人生でした。
・母は【紆余曲折】の人生を歩んでいましたが、最近は自分らしく毎日を過ごしています。

ビジネスシーンなどでは、周囲に感謝を伝える場面で「紆余曲折」を使うことがあります。その際は、後ろに丁寧語や謙譲語を加えるのが基本です。

【例文】
ここまで【紆余曲折】ございましたが、なんとか結果を残すことができました。
【紆余曲折】ありましたが、お陰様で困難を乗り越えられました。

「紆余曲折」は、アクシデントやトラブルを乗り越えて結末にたどり着いた際にも用いられます。困難に見舞われている途中ではなく、一段落ついたタイミングで使うのが一般的です。

【例文】
・さまざまなトラブルが発生しましたが、【紆余曲折】を経てプロジェクトは成功しました。
・【紆余曲折】の末、ついに成し遂げられました。

「紆余曲折」の関連表現と誤用

「紆余曲折」にはさまざまな類義語・対義語が存在します。代表的な例を見てみましょう。

紆余曲折

【類義語】
・試行錯誤(しこうさくご)
・多事多難(たじたなん)

【対義語】
・順風満帆(じゅんぷうまんぱん)
・一路邁進(いちろまいしん)

また、「紆余曲折」には間違えられやすい誤用表現もあります。ここでは、「紆余曲折」に関連するさまざまな言葉をご紹介します。

「紆余曲折」の類義語

「試行錯誤」の意味は、目的に向かって試みと失敗を繰り返し、解決を目指すことです。事情が込み入っていることを表す「紆余曲折」に対し、「試行錯誤」は自主的に行動するニュアンスを含みます。「紆余曲折」は状況に関する感想、「試行錯誤」はその人の努力を表す言葉として使い分けるといいでしょう。

多事多難」は苦労や困難、問題がたくさんあることを意味する言葉です。「紆余曲折」に比べて、さらに乗り越えるのが難しいようなシチュエーションで使われることが多いです。また、「紆余曲折」は困難以外の変化も含みますが、「多事多難」は困難なことが起こる場合にのみ使われます。

「紆余曲折」の対義語

順風満帆」の意味は、あらゆる物事がスムーズに進み、順調であることです。「順風」は進行方向に向かって吹く風、「満帆」は帆を張ることを指し、追い風を受けて船が順調に進む様子を表しています。

一路邁進」は、目的に向かってひたすら前進し続けることです。ゴールを目指して突き進むことを表すため、さまざまな事情から複雑な状態に陥る「紆余曲折」とは正反対の意味といえるでしょう。

「紆余曲折」の誤用2つ

「紆余曲折」のよくある誤用として、以下の2つが挙げられます。

【誤用1】羽陽曲折(うようきょくせつ)
【誤用2】紆曲曲折(うきょくきょくせつ)

漢字や読み方の響きが似ていますが、どちらも造語であり、正しい四字熟語として存在するものではありません。仕事上のメールなどで誤って使わないように、誤用表現についてきちんと理解しておきましょう。

【誤用1】羽陽曲折

羽陽曲折は、紆余曲折の読み方を「うようきょくせつ」と間違えたことから生まれた誤用と考えられます。また、キーボードで「うようきょくせつ」と誤って入力した際に羽陽曲折と変換される可能性があり、これも誤用が広まっている理由だと推測できます。

羽陽は人名やお酒の名前、地域の名称などに使われることはあるものの、四字熟語には用いられません。

【誤用2】紆曲曲折

「紆余曲折」を使うべき場面で、誤って「紆曲曲折」を使用しているケースもよく見られます。「紆曲」自体は存在する熟語で、うねり曲がることや遠回りすることを表します。紆余と紆曲の意味が似ていることから、「紆曲曲折」と誤用する人が多いと推測できるでしょう。

また、「戦戦恐恐」や「威風堂堂」のように同じ漢字が連続する言葉があることも、誤用しやすい理由の一つと考えられます。紆余を紆曲と間違えないためには、「紆余曲折」の言葉の成り立ちを理解しておくことが大切です。

まとめ

「紆余曲折」は「曲がる」を意味する言葉を組み合わせた四字熟語です。ぐねぐねと曲がりくねる様子を表し、達成するまでにさまざまな事情があって手間取ったという意味があります。

紆余曲折

主に人生を振り返る際や、複雑な事情を乗り越えられたと感謝する際などに使うのが基本です。類義語や対義語、誤用されやすい表現があるため、それぞれをきちんと理解しておきましょう。

「紆余曲折」の意味や使い方を覚えておき、会話の中で使ってみてくださいね。

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