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LIFESTYLE 四字熟語

2023.11.15

「紆余曲折」の意味はたどり着くまでに手間取ったこと!使い方や例文をご紹介

「紆余曲折」の類義語

「試行錯誤」の意味は、目的に向かって試みと失敗を繰り返し、解決を目指すことです。事情が込み入っていることを表す「紆余曲折」に対し、「試行錯誤」は自主的に行動するニュアンスを含みます。「紆余曲折」は状況に関する感想、「試行錯誤」はその人の努力を表す言葉として使い分けるといいでしょう。

多事多難」は苦労や困難、問題がたくさんあることを意味する言葉です。「紆余曲折」に比べて、さらに乗り越えるのが難しいようなシチュエーションで使われることが多いでしょう。また、「紆余曲折」は困難以外の変化も含みますが、「多事多難」は困難なことが起こる場合にのみ使われます。

「紆余曲折」の対義語

順風満帆」の意味は、あらゆる物事がスムーズに進み、順調であることです。「順風」は進行方向に向かって吹く風、「満帆」は帆を張ることを指し、追い風を受けて船が順調に進む様子を表しています。

一路邁進」は、目的に向かってひたすら前進し続けること。ゴールを目指して突き進むことを表すため、さまざまな事情から複雑な状態に陥る「紆余曲折」とは正反対の意味といえるでしょう。

「紆余曲折」の誤用2つ

「紆余曲折」のよくある誤用として、『羽陽曲折(うようきょくせつ)』『紆曲曲折(うきょくきょくせつ)』の2つが挙げられます。漢字や読み方の響きが似ていますが、どちらも造語であり、正しい四字熟語として存在するものではありません。仕事上のメールなどで誤って使わないように、誤用表現についてきちんと理解しておきましょう。

「紆余曲折」の誤用表現
  1. 羽陽曲折
  2. 紆曲曲折

羽陽曲折

羽陽曲折は、紆余曲折の読み方を「うようきょくせつ」と間違えたことから生まれた誤用と考えられます。また、キーボードで「うようきょくせつ」と誤って入力した際に羽陽曲折と変換される可能性があり、これも誤用が広まっている理由だと推測できます。羽陽は人名やお酒の名前、地域の名称などに使われることはあるものの、四字熟語には用いられません。

紆曲曲折

「紆余曲折」を使うべき場面で、誤って「紆曲曲折」を使用しているケースもよく見られます。「紆曲」自体は存在する熟語で、うねり曲がることや遠回りすることを表します。紆余と紆曲の意味が似ていることから、「紆曲曲折」と誤用する人が多いと推測できるでしょう。また、「戦戦恐恐」や「威風堂堂」のように同じ漢字が連続する言葉があることも、誤用しやすい理由の一つと考えられます。紆余を紆曲と間違えないためには、「紆余曲折」の言葉の成り立ちを理解しておくことが大切です。

【目次】

まとめ

「紆余曲折」は「曲がる」を意味する言葉を組み合わせた四字熟語です。ぐねぐねと曲がりくねる様子を表し、達成するまでにさまざまな事情があって手間取ったという意味があります。主に人生を振り返る際や、複雑な事情を乗り越えられたと感謝する際などに使うのが基本です。類義語や対義語、誤用されやすい表現があるため、それぞれをきちんと理解しておきましょう。「紆余曲折」の意味や使い方を覚えておき、会話の中で使ってみてくださいね。

紆余曲折

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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