Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 挨拶・マナー

2025.01.10

ワークライフバランスとは?意味や使い方、実現するためのヒントを解説

「ワークライフバランス」においては、働く人の心身の健康や家族との関係なども、仕事の成果に深く関わっていると考えます。しかし、中には間違った使われ方をしているケースも見られます。正確にはどのような意味なのか、実現するためにできる取り組みや便利な制度を解説しましょう。

Tags:

ワークライフバランスの意味と使い方

「ワークライフバランスってよく聞くけれど、実際にはどんな内容なの?」と疑問に思う人もいるでしょう。ワークライフバランスの正しい使い方や、よくある誤解を見ていきます。

仕事と生活

(c)AdobeStock

ワークライフバランスの基本的な意味と例文

「ワークライフバランス(work-life balance)」とは、仕事と生活の調和を図り、充実した生き方を目指す考え方、あるいは、それを目指した取り組みをいいます。略語は「WLB」です。

調和の取れた健康的な生活を送ることは、仕事に使う活力や能力も引き出します。個人の幸福感と生産性が両立でき、従業員にも企業にもメリットがあるという発想です。

日本では2007年に、内閣府が「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と行動指針を定め、推奨しています。

ワークライフ‐バランス(work-life balance)
やりがいのある仕事と充実した私生活を両立させるという考え方。仕事と生活の調和。企業はこの実現のために、フレックスタイム、育児・介護のための時短、在宅勤務、テレワークなどを導入している。WLB。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

参照:仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章|内閣府

ワークライフバランスの使い方

「ワークライフバランス」を使うシチュエーションには、ワークライフバランスを目指す発言をするときや、個人的な取り組みをアピールするときなどが挙げられます。

・ワークライフバランスの実現は、従業員にも経営者にもメリットがある
・ワークライフバランスを意識するようになったら、生活が健康的になった
・ワークライフバランスは時代遅れという人もいるが、何か誤解があると思う

言葉の性質上、充実や改善、実現といった単語と一緒に使うパターンが多いといえます。

ワークライフバランスにまつわる誤解

ワークライフバランスは誤解されやすい言葉です。よく見られる誤解の例として「労働時間を減らして、生活に充てる時間を増やす」という解釈があります。

「仕事よりも生活を優先させること」「残業しないこと」だと誤解する人もいます。仕事の時間を単純に切り詰めれば、時間当たりの仕事量が増え、かえって業務が回らなくなってしまうでしょう。

実際のワークライフバランスは、仕事を生活の一部と見なします。効率的に仕事をこなし、生まれた時間で生活を充実させることを目指します

なぜワークライフバランスが注目されるのか?

ワークライフバランスは、働き方改革や女性の社会進出ともリンクするキーワードです。少子高齢化や働き方の多様化など、社会的な流れを背景に、ワークライフバランスが注目される理由を説明します。

ワークライフバランスを考える女性

(c)AdobeStock

少子高齢化による労働力不足

現在、日本では少子高齢化による労働力人口の減少が起こっています。労働力不足は、慢性的な長時間労働や、仕事環境の悪化による従業員の精神的負担につながります。

プライベートの時間を削りすぎれば、睡眠などの休養や家族と過ごす時間を十分に取れません。仕事環境の悪化は従業員の病気やけが、心理的な不調による生産性低下の原因になります。

労働力不足や長時間労働を解消するには、今まで職場の条件に合わず、働けなかった人たちを受け入れる必要があります。そのため、さまざまな条件の人を採用しやすい、ワークライフバランス的な働き方が注目されています。

育児・介護と仕事の両立が難しい

女性は結婚や妊娠によって退職することが珍しくありません。また、男性と同じように働けないことを理由に雇用差別を受けてきました。

企業の採用基準がフルタイム勤務を前提としている場合、家事や出産、育児などと両立するのは非常に困難です。しかし、現在は経済的なニーズにより共働きが進んでいます。社会全体の労働力不足を解消する存在としても女性が期待されています。

1986年に施行された男女雇用機会均等法は、性別による差別の是正を目的としており、女性の雇用環境改善に寄与してきました。女性が社会進出するには、育児・介護と仕事の両立支援が必要です。

多様な働き方のニーズが増えている

働き方に対する価値観も多様になりました。長時間労働や過労死の問題などにより、以前よりプライベートを重視する人が増えたためです。

以前のように「正社員としてフルタイムで働くのが当たり前」「社会人なら、家庭やプライベートよりも仕事を優先すべき」という価値観ばかりではなくなりました。

プライベートを大事にした方が、仕事への熱意や能率が高まるという考え方も強まっています。さまざまなニーズの人が働けるように、職場にワークライフバランスを取り入れるニーズが高まっています。

個人でできるワークライフバランスの取り組み

バランスをとる男性

(c)AdobeStock

ワークライフバランスの実現には、どこから改善すればよいか分からない人もいます。家庭や職場の体制を、急に大きく変えることは難しいことです。自分のために少しずつ実践する方法を紹介します。

1 2

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!