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「存じます。」は「思います。」と伝える言葉
前述しましたが、「存じます。」は「思います。」と伝える言葉です。辞書では以下のように解説されています。
「~だと思います」。「存ずる」は「思う」「承知する」などの謙譲語。
(引用:存じます|weblio辞書)
「存じます。」は「思う」の謙譲語として使われているため、目上の人に使うことが一般的です。同僚や部下に対して「存じます」を使ってしまうと違和感を感じさせてしまいます。同僚や部下には「思います。」を使い、自分の意思を伝えましょう。
シーン別「存じます。」の使い方と例文4つ
「存じます。」が使えるシーンは次の4つです。ここからは、それぞれの使い方を例文で解説します。どんなときに使うべきか悩んでいる方は、以下を参考にしてみましょう。
自分の考えを伝えるとき
自分の考えを伝えるときに「存じます。」が使えます。前述した通り、「存じます。」には「思います。」の意味があります。そのため、自分の意見を述べるときにおすすめです。
特に相手にネガティブな意見を述べる場合は、「存じます。」を使用することでへりくだった印象になるため、相手に対して失礼な印象を与えません。どのような使い方をするのか、例文を見ていきましょう。
・このプロジェクトは、予算の都合上、一旦保留にしたほうがよろしいかと存じます。
・企画を成功させるためにも、調査は必要かと存じます。
・先輩の結婚式に出席させていただきたく存じます。
相手にお願いしたいとき
相手にお願いしたいときは「〜していただければ幸いに存じます。」「〜していただけると幸いに存じます。」と伝えましょう。
これらは「〜していただけると嬉しい」を意味します。「〜してください」と依頼するよりも柔らかい印象です。ただし強制力がないため、必ず済ませてほしいお願いに使うことは避けてください。以下で例文を見てみましょう。
・来週の金曜日までに、ご連絡していただけると幸いに存じます。
・ご都合のよろしいときに、チェックしていただければ幸いに存じます。
・お忙しい中申し訳ありませんが、ご教授いただけますと幸いに存じます。
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感謝の気持ちを伝える場合には、「光栄に存じます。」や「ありがたく存じます。」としましょう。 「光栄に存じます。」はメールでの表現に使えます。口頭で伝える場合は「光栄です。」で問題ありません。では、以下で例文を見ていきましょう。 ・プロジェクトの責任者に任命いただき光栄に存じます。 謝罪をするときには「申し訳なく存じております。」という表現が使えます。また自分が反省している旨を伝える場合にも「存じます。」という形で伝えられます。 謙譲語のため謙虚な印象になり、反省している気持ちを丁寧に表現できます。以下で例文を見てみましょう。 ・プロジェクトの進捗が思うように進まず、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳なく存じております。 「存じます。」を使う場合、3つの注意点を頭に入れておく必要があります。それぞれ詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。 「存じます。」の使いすぎは避けるようにしてください。なぜならば、使いすぎると相手に違和感を与えてしまうためです。かしこまった表現であるからこそ、場の雰囲気が堅苦しくなってしまい、いつまで経っても打ち解けることができません。 また、相手にへりくだっているアピールをしていると勘違いされてしまうケースもあります。適度に使うようにして、どうしても頻度が高くなってしまう場合には、類語表現なども活用していきましょう。
・賞をちょうだいできること大変光栄に存じます。
・弊社のパーティーに出席いただけるとのこと、誠にありがたく存じます。謝罪をするとき
・この度は申し訳ありませんでした。このようなことが無いようチェック体制の見直しを徹底していきたいと存じます。「存じます。」を使うときの注意点3つ
使いすぎるのはNG