人気俳優パク・ウンビンさんとの共演! お互いの国の言葉で挨拶をした初対面
ふたりの天才医師が熾烈な頭脳戦を繰り広げる『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』。主人公のセオクを『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で世界的に注目を集めたパク・ウンビンさん、対立するかつての恩師・ドッキを韓国映画界きっての演技派、ソル・ギョングさんが演じます。
この春配信されるドラマの中でも、高い注目集めるメディカル心理サスペンスドラマ。本作への出演が決まった遼河はるひさんに独占インタビュー。韓国での撮影秘話、そしてDomani世代と同じ「働く40代」であるご自身の生き方まで、たっぷりとうかがいました。
──豪華キャスト陣が揃う本作品ですが、出演が決まったときのお気持ちは?
もともと、韓国ドラマは好きでよく観ていたんです。錚々たるキャストのみなさんが揃っている中、私が日本人としてそこに加わる。さらに言うと、主人公・セオク役のパク・ウンビンさんが主演した『恋慕』が本当に大好きな作品だったので、「あのウンビンさんと共演」という気持ちで…。まさに「夢なのかな?」という感覚。同時に、一気に緊張感も押し寄せてきました。

『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』ディズニープラスにて独占配信中(全8話)© 2025 Disney and its related entities
──パク・ウンビンさんと実際にお会いして、ご印象はいかがでしたか。
優しくて、笑顔も素敵で、とてもかわいくて素敵な方です。撮影現場にご挨拶に伺ったときが初対面だったのですが、私が「アニョハセヨ」と韓国語で挨拶すると同時に「こんにちは!」と日本語でお話してくださいました。これをきっかけに少し不安が解けて、ホッとしたことを覚えています。
撮影現場は「好きな日本のサンリオキャラは?」など、何気ない雑談で不意に盛り上がるようなムード。とてもあたたかい雰囲気でした。
──韓国のドラマ撮影は、日本と違う部分も多かったのでしょうか。
まず驚いたのは、今回の現場は夜からの撮影が多いこと。日本のドラマ撮影はどちらかと言えば朝が早いイメージだったので。現場入りは23時ごろでしたから、日中はデパ地下でランチを食べて、夜ご飯とおやつを調達して待機していました。
さらにロケ撮影ということで楽屋がなく、ロケバスでメイクや衣装の支度をするのですが、日本では見たこともないような巨大なバスが何台も! メイク専用、衣装専用のバスまであって、つねにスタンバイしているんです。その規模の大きさにはとくにびっくりしました。
韓国は美容やメイクの技術もすごいですよね。ドラマのヘアメイクも、細部にわたって入念に、時間をかけて準備していったのが印象に残っています。まさしく、「プロフェッショナル」の仕事でしたね。

『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』ディズニープラスにて独占配信中(全8話)© 2025 Disney and its related entities
──演じるうえで意識したことはありますか。
「気負うのをやめる」ということ。日本で台本を読んでいるあいだは「自分の演技を韓国の監督さんや俳優さんが見てどう思うのかな、ニュアンスが合わなかったら嫌だな」などと不安でいっぱいでした。でも現場に入ったからには、気負わず演じよう、と思っていました。
ですが、そんな不安をよそに蓋を開けてみればとてもやりやすい環境だったんです。すんなりとお芝居に入れた気がしました。共演者やスタッフのみなさんがスムーズに迎えてくださったからですよね。
演じるのは医療財団の理事長という役どころ。韓国ドラマに登場する「セレブ」 をイメージしていただければ(笑)。釜山のビーチで華やかなパーティを開催するゴージャスなシーンもあれば、パク・ウンビンさん演じるセオクと対峙する緊迫した場面も。パク・ウンビンさんがここまでシリアスな役柄を演じるのは初めてではないでしょうか。ぜひ注目していただきたいです。

『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』ディズニープラスにて独占配信中(全8話)© 2025 Disney and its related entities
──韓国滞在中に印象に残っていることはありますか。
食べ物はどれも本当においしくて、毎日満喫していました。「彦陽(オニャン)プルコギ」(炭焼きで食べるプルコギ)が本当においしかったです! 日本ではあまり聞かない料理ですよね。一緒に食べる野菜がお店によって違うのもおもしろかったです。ジャンクフードも大好きなので、ハンバーガーもよく食べました。
──おいしい食べ物からパワーをチャージされていたのですね。
食に関しては本当にマイペースで、お腹がすくとすぐダメになってしまうんです(笑)。だから、今回も現場に入る前にごはんとおやつをしっかり準備しました。「撮影の合間においしいものが食べられる」と思うとモチベーションも上がりますから。実は、昔から食べ物を制限したことがあまりなく、好きなものを食べてストレスフリーに生きた方が健康にいいよね!と思っています。
とくに大好きなのは焼き菓子。韓国のデパ地下は、スイーツもすごく充実していてありがたかったです。撮影を終えてホテルに戻ったときにドーナツやクッキーがあると、疲れていても幸せな気持ちになれました。
働く40代女性として「無理をしないのがいちばんです」
──仕事をするうえで大切にしていることは何でしょうか。
自信をもつことです。いろいろなジャンルのお仕事をさせていただいていますが、ちょっとでも自信がないと姿勢も表情もこう(猫背でしょんぼりした顔をする遼河さん)なってしまいます。たとえ自信がなかったとしても「ある!」と自分に言い聞かせるのが大切だと思います。
萎縮してしまいそうなときは、胸を張って目線をあげる。まずは姿勢から気持ちを切り替えるようにしています。
──これまで様々なキャラクターを演じてこられましたが、これからやってみたい役柄はありますか?
刑事役などシリアスな役柄が多かったので、コメディに挑戦したいです! コメディも大好きなので。
──Domani世代と同じ「働く40代女性」である遼河さん。多くの人が身体の異変を感じ始める年代だと思いますが、遼河さんは調子が悪いときにどんなケアをしていますか?
わかります。だるかったり、頭が痛かったり、ずっと眠かったり…つねに不調に悩まされているようなときは、私にもあります。老眼も急にきたようで文字が見えにくいということも増えました。
「こんなはずじゃなかったのに」とはじめは戸惑いましたが、最近はおいしいものを食べたり、食べたいお菓子について調べたり、気持ちの面から変えていくことにシフトするようになりました。
──楽しいことを考えるようにするんですね。
はい。有酸素運動だったり、筋トレだったりをしたほうがいいとも聞きますが、身体がだるいときに運動なんてやってられないよ!というのが正直な気持ちです(笑)。お風呂上がりのストレッチだけは習慣になっていますが、しんどいことは一切したくないのでとにかくゆるく。ストレッチポールに寝転んで、ゆらゆらと動く程度です。
仕事には必ず行くけれど、それ以外にもがんばりすぎるとどこかで爆発してしまうかもしれません。不調なときは無理をしないのがいちばん。家で脱力して、テレビを観ながらボーッとしていると、なんだかうじうじした気持ちも去っていくような気がします。
──体調の悪さを周囲に理解されず、悩んでいる40代女性も多いと思います。
結局のところ自分自身にしかわからない感覚ですから、身近な人に話しても「また言ってるよ」くらいに捉えられてしまうこともありますよね。私は近頃、不調が気になったときはスマホにメモするようにしています。書くことで発散できる気持ちもあるし、見返すと体調のリズムが見えてくることもあって、おすすめですよ。
──最後に、働く40代女性代表として、Domani読者にメッセージをお願いします。
40代の女性というと、独身の方もいれば、結婚されている方もいて、子育て真っ最中の方も、すでに子供が巣立った方もいる。本当に生き方は様々ですよね。そんななかで、体調の変化に直面して戸惑う年代でもあります。私も同じ40代として、「一緒にがんばろうよ」という気持ちです。できることなら、みんなで集まって悩みを話し合いたいくらい(笑)。
仕事に子育てに忙しくて、「疲れているけれど我慢しなくちゃ」と思っている方も多いはず。でも、泣きたいときは泣いてもいいんです。そしておいしいものを食べて元気をだして、人に言えない気持ちはスマホのメモにでもノートにでも書く! そうすることで、「浄化」することができるのではないしょうか。
自分なりの方法でお悩みを発散して、溜め込まないことが大切。ともにがんばりましょう!
撮影/石山貴史 取材・文/徳永留依子
ハイパーナイフ 闇の天才外科医
3月19日(水)よりディズニープラスで独占配信
全8話/毎週水曜日2話ずつ配信

『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』ディズニープラスにて独占配信中(全8話)© 2025 Disney and its related entities
【ストーリー】
天才外科医セオクは、その卓越した技術で医療界の未来を担う存在として注目を浴びていた。しかし、恩師であり指導医でもあるドッキと衝突したことで、突然医師免許を剥奪される。栄光から一転、彼女の人生は暗闇へと転落したが、絶望の中でも諦めないセオクは、路地裏で密かに違法手術を行いながら日々を生き延びていた。そんな彼女の前に、突如ドッキが現れる。不治の病に侵された彼は、自らの命を救う最後の希望を、かつて自分が人生を破壊させたセオクの手に託そうとしていたのだ。滅多にない手術を行うチャンスと復讐の間で揺れ動くセオクは、自分の人生を台無しにした男を救うのか、それとも痛みに苦しみながら死ぬのを放置するのか?
韓国ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』|本予告
『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』
ディズニープラスにて独占配信中(全8話)
© 2025 Disney and its related entities
俳優・タレント
遼河はるひ
りょうが・はるひ|1976年愛知県生まれ。1996年に宝塚歌劇団に入団、月組男役として人気を博す。2009年に宝塚歌劇団を退団後は、俳優・タレントとして活躍。ドラマ・映画や舞台に幅広く出演するほか、バラエティや情報番組にもレギュラー出演中。
Instagram:@haruhi_ryouga
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