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2025.08.06

夏にカレーを保存するポイントは?冷凍庫や冷蔵庫での保管期間も

夏にカレーを保存するときは、食中毒に注意が必要です。具体的にどのような点に気を付けて保存すればよいのでしょうか? 本記事では、常温保存でリスクが高まるウェルシュ菌の増殖について紹介します。また、冷蔵・冷凍保存のポイントや、保存したカレーを食べるときの注意点も見ていきましょう。

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カレーの常温保存は要注意

夏野菜カレーの写真
(c)Adobe Stock

煮込んで作る家庭の定番メニュー・カレーですが、実は傷みやすい料理で、常温で保存すると食中毒につながる恐れがあります。まずは常温保存のカレーで増殖しやすいウェルシュ菌の危険性や、食べきれなかったカレーの取り扱い方法についてチェックしましょう。

常温保存はウェルシュ菌の増殖につながる

ウェルシュ菌は、食中毒により腹痛や下痢などの症状を引き起こす細菌です。酸素がない環境で増殖するため、カレーの中で増えやすいことがわかっています。さらに、ウェルシュ菌の一部の芽胞(菌が生き残るためにつくる殻のようなもの)は100℃以上で加熱しても6時間は死滅しないとされており、しっかり加熱したカレーの中でも生き残ってしまうのです。

ウェルシュ菌が特に増殖しやすいのは常温の環境ですから、カレーを部屋に置きっぱなしにするなどしていると、食中毒につながる恐れがあります。

食べきれないカレーは素早く冷ます

カレーを保存するときには、ウェルシュ菌が増殖しやすい20~50℃の状態をできるだけ避けるために、素早く冷ますのがポイントです。常温で置いておくと20~50℃の時間が長くなって、ウェルシュ菌が増えてしまいます。

素早くカレーを冷ますには、煮込んだ鍋ごと氷水に当てたり、金属製のバットにカレーを入れて薄く広げたりする方法が有効です。

夏のカレーを冷蔵庫で保存するコツ

冷蔵庫の写真
(c)Adobe Stock

冷蔵庫でカレーを保存するときには、2~3日を目安に食べ切りましょう。保存のコツに加え、容器の使い方のコツも紹介します。

保存容器に小分けする

食べきれないカレーを冷蔵庫で保存するときには、粗熱の取れたカレーを小さな保存容器に入れましょう。鍋や大きな容器に入れたままだと内側まで冷えるのに時間がかかりますが、小さな容器であれば素早く冷却可能です。

保存にはプラスチック容器・ガラス容器・ジッパー式の保存袋などが使いやすいでしょう。

プラスチック容器にはラップを敷く

プラスチック容器は、カレーの色やにおいが付着しやすいため、使用後に洗いにくいのがデメリットです。このデメリットを解消するには、プラスチック容器にラップを敷いてからカレーを入れるといいでしょう。

ラップがあることで、プラスチック容器に色やにおいがつくのを防げるため、使用後も素早く洗えます。

夏のカレーを冷凍庫で保存するコツ

冷凍庫を開けている写真
(c)Adobe Stock

冷凍庫で保存したカレーは1カ月を目安に食べ切りましょう。素早い冷凍や使い勝手を考慮し、冷蔵庫で保存するときと同じように小分けして保存します。

ただし、冷凍保存の際に食感が変わってしまう食材もあるため、注意しておく必要があります。本項では、そういった食材の取り扱いについても解説します。

冷凍に向かない食材は入れない

冷凍すると食感が変わる食材には、ニンジンやジャガイモが挙げられます。あらかじめ冷凍保存する予定でカレーを作るときには、ニンジンやジャガイモを入れずに作ると解凍後も食感が気になりません。物足りないと感じるならば、ニンジンやジャガイモだけ食べる際にソテーし、トッピングしてもよいでしょう。

冷凍に向かない野菜を入れてカレーを作りたい場合は、小さく刻んでおくと冷凍しても食感の違いが気にならなくなります。

冷凍に向かない食材は取り除く

冷凍に向かない野菜を入れて作ったカレーを冷凍するときには、その食材だけ取り除く方法もあります。取り除いた食材は、たとえばカレー風味のうどんなど、別のメニューに再利用すれば無駄になりません。

また、取り除いた食材をすりつぶしてカレーに戻してもよいでしょう。すりつぶせば冷凍しても食感の違いが目立たなくなります。

保存したカレーを食べるときのポイント

温まったカレーの写真
(c)Adobe Stock

冷蔵庫や冷凍庫で保存したカレーを食べるときのポイントもチェックしましょう。ポイントを押さえておくことで、保存したカレーでも安全に食べられます。

保存したカレーを食べるときのポイント
  1. 温め直しはじっくりと
  2. 傷んでいないかチェック

温め直しはじっくりと

冷蔵庫や冷凍庫で保存したカレーは、しっかり全体を温めてから食べましょう。鍋で温める場合でも、レンジで温める場合でも、かき混ぜながら温まり方にムラが出ないようにするのが重要です。

強火で温めると表面だけが熱くなったり、焦げ付いたりする恐れがあるため、弱火でじっくり温めていきます。

傷んでいないかチェック

悲しいことに、保存している間に何らかの理由でカレーが傷んでしまうことがあります。「冷蔵庫や冷凍庫に入れていたから」とそのまま食べるのではなく、必ず状態を見て傷んでいないことを確認してから食べましょう。

すっぱいにおいがする、色が変わっている、カビが生えている、糸を引いている…そんな状態の場合、傷んでいるため絶対に食べてはいけません。

まとめ

カレーを作ったら、常温の状態が長く続かないように気をつけましょう。理由は、20~50℃で繁殖しやすいウェルシュ菌の増殖を抑えるためです。

また、冷蔵庫で保存するときには、保存容器に小分けにすると中まで冷えやすくなります。冷凍庫で保存するなら、冷凍に向かない野菜を入れずにカレーを作るか、冷凍する前に取り除くのがおすすめです。

保存していたカレーを食べる際は、傷んでいないかよく状態を確認した上で、全体が温まるようじっくり加熱してから食べましょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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