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白子(しらこ)の基本情報

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白子をイクラやかずのこと同じ魚の卵だと思っている人もいますが、白子は卵ではありません。まずは白子がどのような食べ物なのかを理解し、下ごしらえ方法も押さえておきましょう。
白子とは?
白子は雄の魚の精巣を指す言葉です。イクラやかずのこといった卵は雌の魚からしか取れませんが、白子は逆に雄の魚からしか取れません。
また、呼び方は地域により異なり、「たち」「たづ」「きく」「だだみ」「くもこ」など、さまざまな別名があります。
白子はビタミン群やミネラル成分を含む栄養価の高い食材です。アンチエイジング効果や美肌効果が期待されるといわれており、肌に良い食材としても人気を集めています。
白子の代表格であるタラの白子の旬は1~3月ごろです。特に1月から2月が最盛期であり、この時期の白子は大きく、クリーミーで濃厚な味わいを楽しめます。
白子の種類
最も一般的な白子は前述のとおりタラの白子で、冬の味覚として広く親しまれています。流通量が多いため、どの魚の白子わからないという場合はタラの白子であることが多いでしょう。
また、フグの白子も有名です。ほかの魚の白子に比べ、より濃厚な味わいを楽しめます。希少性が高いことから、スーパーなどで見かけることはほとんどないはずです。
タラやフグ以外にも、サケ・イカ・アンコウ・ハモといった魚から白子が取れます。最も身近なものであるタラの白子の味を覚えたら、ぜひほかの魚の白子も味わってみてください。
白子の下ごしらえ方法
白子の下ごしらえは、臭みを取り滑らかな食感にするために欠かせない工程です。材料と手順を紹介します。
<材料>
・タラの白子:200g
・水:600cc
・塩:大さじ1
・氷水:適量<下ごしらえの手順>
1.ボウルに水を適量入れ、白子を優しく洗って水気を取る
2.白子をひと口大に切る
3.ボウルをさっと洗い、水600ccと塩大さじ1を入れて白子を洗う
4.ぬめりが取れたら白子を洗い流す
5.鍋にお湯をたっぷり沸かし、弱火にして白子を少しずつ入れる
6.30秒ほどゆでたら氷水に取って水気を拭き取る
白子に筋や血管がある場合は取り除きましょう。加熱調理をする場合、白子を茹でる工程は不要です。
白子を使ったおすすめレシピ

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続いて、白子料理を家庭で出したいときにおすすめのレシピを紹介します。いずれも白子の定番料理であり、覚えておくと料理のレパートリーを増やすことができますよ。
白子ポン酢
白子ポン酢は、白子にポン酢をかけるだけの手軽な一品です。下ごしらえした白子にネギなど好みの薬味を添えポン酢をかければ完成します。大葉や明太子などと一緒に食べるのもおすすめです。
白子とポン酢は相性が良く、特に旬の時期には濃厚でクリーミーな白子本来の味わいを存分に堪能できます。副菜やおつまみとして作ってみるとよいでしょう。
白子のみそ汁
熱を通した白子の場合、生の白子とは違った風味を楽しめます。みそ汁に入れると、ふわふわとした食感が加わるほか、加熱されたことにより白子の旨味も増します。
作り方は、いつものみそ汁に白子を入れるだけです。下ごしらえの手順のぬめりを取る作業まで終わったら、みそ汁に具を入れる工程で一緒に白子を入れれば問題ありません。白子をメインに味わいたい場合は、ほかの食材を減らすとよいでしょう。
白子天ぷら
自宅で天ぷらを作る機会が多いなら、白子も食材に加えてみましょう。とろりとほのかに溶けるような食感と優しい味わいは、ほかの食材では出せないものです。
作り方は、いつもの天ぷらと同じで構いません。ぬめりと水気を取った白子に天ぷら粉をまぶして揚げれば、同時に加熱処理も行えます。
天つゆでもおいしく食べられますが、塩をつけて食べるのもおすすめです。素材の良さがより引き立つでしょう。
白子鍋
白子鍋は白子を使った冬の定番料理です。さまざまな食材の中に白子を加えることで、普段の鍋とは違う味が楽しめます。
下ごしらえした白子を普段の鍋に入れれば、白子鍋の完成です。家族が好きな食材と一緒に、お好みの味付けでおいしく食べましょう。
また、白子は30秒ほどゆでれば食べられるため、しゃぶしゃぶとして楽しむこともできます。いつものしゃぶしゃぶの具材に白子も加えてみるとよいでしょう。
まとめ

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白子は雄の魚の精巣で、旬の時期にはクリーミーで濃厚な風味を楽しめる食材です。さまざまな魚から白子が取れますが、最も身近なのはタラの白子です。
白子を使った定番レシピには、白子ポン酢をはじめ、味噌汁・天ぷら・鍋などがあります。下ごしらえ方法もしっかりと覚え、家族で白子料理を楽しみましょう。
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Domani編集部
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