基本のラグマット、作り方の手順
初めて挑戦する場合は、編み図付きの手芸キットや、動画を利用すると手順が分かりやすく、迷うことなく取り組むことができますよ。
ここでは、大まかな作り方を見ていきましょう。
編み方のポイント
この作り方で使う編み方は、たった2つだけです。
・鎖編み(くさりあみ): 糸を引っ掛けて引き抜くだけの、一番基本的な編み方です。
・細編み(こまあみ): 編み地がしっかりとして、ラグマットにぴったりの編み方です。
下準備
Tシャツヤーンの先を少し長め(10cmくらい)に残して、玉結び「わ」を作ります。これが編み始めの「わ」になります。この「わ」の中に、かぎ針を入れて編んでいきます。
作り方
- 【中心を作る】
立ち上がりの鎖編みを1目編みます。同じ「わ」の中に、細編みを6回編み入れます。
最初の細編みの頭に引き抜き編みでつなぎます。これで1段目(6目)が完成です。
- 【円を大きくする(段ごとに増し目)】
円を広げるために、段ごとに目を増やしていきます。
立ち上がりの鎖編みを1目編みます。
前段の全ての目に細編みを2回ずつ編み入れます(増やし目)。例:2段目は12目(6目 × 2回)になります。
編み終わったら、最初の細編みの頭に引き抜き編みでつなぎます。
- 【繰り返して好きな大きさに】
工程2を繰り返して、ラグマットを大きくしていきます。
・3段目: 立ち上がりの鎖編み1目。前段の「1目編んだら、次の目に2回(増やし目)」を繰り返します。例: 3段目は18目(12目 + 6目)になります。
・4段目以降: 「増やす間隔」を1目ずつ増やして編み進めると、きれいな円になります。
好きな大きさになるまで編み続けましょう。
- 【糸の始末】
希望の大きさになったら糸を切り、残った糸を編み地の裏側に目立たないように通して始末したら完成です!
無理せず休憩をはさみながら進めましょう。

失敗しにくいポイントと、よくある悩み
編み目が均一にならないときは、作業中に時々全体を平らな場所に置いて形を整えると効果的ですよ。
糸の太さにばらつきがあると編み目が不揃いになりやすいので、Tシャツヤーンを手に取って伸ばしながら調整することで、仕上がりの美しさを高められます。
途中で思い通りの形にならなかった場合も、Tシャツヤーンはほどきやすい素材なので、何度でもやり直してみてください。
失敗しないためのコツと、よくあるトラブル対策
初めてTシャツヤーンに挑戦する際の「思ったより重い」「材料が足りない」などの失敗を防ぐため、知っておきたい注意点や解決方法を分かりやすくまとめます。
仕上がりを軽くしたいとき
Tシャツヤーンは布素材なので、編み方や材料選びによっては、思ったより重く仕上がる場合があります。軽量に仕上げるには、なるべく細めのヤーンを選び、大きく作りすぎないように意識します。
糸のつなぎ方や端処理の工夫
ヤーンが途中で足りなくなったとき、つなぎ目が目立ってしまうことがあります。自然な仕上がりを目指すためには、糸端を内側に隠すように処理することと、結び目をできるだけ小さくして目立たなくするのがポイントです。
ヤーンの端は、ほつれ防止に布用ボンドを少量つけて軽く押さえます。つなぐ際は、色や厚みの近いヤーン同士を選ぶと、違和感なく仕上げることができますよ。
仕上がり後に、全体を軽くアイロンで整えると、見た目がよりきれいになります。
作る際におきやすいトラブル例と解決策
手作りの風合いが魅力のTシャツヤーンですが、材料や作り方によっては思い描いた形にならないこともあります。例えば、細いヤーンを使って大きめのバッグを編むと、重さに耐えきれず形が崩れやすくなります。用途に合った太さや質感を選ぶことで、見た目も使い心地もよい仕上がりになります。
最後に
POINT
- Tシャツヤーンは古着Tシャツを活用するエコな手芸素材。
- 100均でも購入でき、手軽に始められる点が魅力。
- 編み直しや工夫次第で初心者でも失敗しにくい。
Tシャツヤーンは、身近な素材で楽しめる手作りアイテムとして、多くの方に親しまれています。初心者でも工夫次第で素敵な作品を作ることができ、日常生活に新しい発見や満足感をもたらしてくれるでしょう。
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