Summary
- 「気炎万丈」はさかんに気炎をあげるさまを表す四字熟語
- 読み方は「きえんばんじょう」で名詞・形容動詞として使える
- アニメやゲームでも使われ、若い世代にも浸透
「気炎万丈」という四字熟語に触れたとき、情熱的で力強い印象を受けた人も多いのではないでしょうか? けれど、読み方に迷ったり、職場での使いどころに悩んだりすることもあるかもしれませんね。
この記事では「気炎万丈」の意味や語源、似た言葉との違い、実務や日常での活用例までを、わかりやすく解説していきます。
「気炎万丈」とは?|読み方と意味を確認
ここでは、「気炎万丈」の読み方と意味から見ていきましょう。
「気炎万丈」の読み方と意味
「気炎万丈」は、「きえんばんじょう」と読みます。「気焔万丈」とも書きますよ。
さかんに気炎をあげるさまを表す四字熟語です。「気炎」とは、強い意気や熱意、威勢のよさをたとえた表現で、内にある力が発言や行動として外にあらわれる様子を意味します。
辞書では次のように説明されていますよ。
きえん‐ばんじょう〔‐バンヂヤウ〕【気炎万丈】
[名・形動]大いに気炎をあげること。また、そのさま。
「其時は大得意で―だったが」〈魯庵・社会百面相〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「気炎万丈」は、名詞としても形容動詞としても使うことができます。「彼は気炎万丈だった」「気炎万丈の演説だった」など、熱量の高い場面で使われるのが特徴です。

「気炎万丈」とは大いに気炎をあげること。
職場で「気炎万丈」をどう使う?|具体的な例文とともに確認
ここでは、「気炎万丈」をビジネスシーンで使うときのポイントを、例文とともに見ていきましょう。
「新規プロジェクトのキックオフミーティングでは、リーダーが気炎万丈のプレゼンを披露し、チームの士気が一気に高まった」
「気炎万丈」は、場を鼓舞し意気込みを示す場面にふさわしい表現。特にプロジェクト開始時に、リーダーの熱意や勢いを伝えるのに適しています。
「彼は気炎万丈な説明で商品の優位性を訴え、取引先の経営陣を納得させた」
営業現場では、熱意と説得力のある提案が求められます。単に説明するのではなく、自信に満ちた姿勢を「気炎万丈」で表現することで、積極性と迫力を印象づけられます。

「若手社員が気炎万丈に新規アイデアを提案し、会議の雰囲気が活気づいた」
「気炎万丈」は必ずしも管理職やリーダーだけでなく、若手社員にも使えます。挑戦的で前向きな姿勢を言い表すことで、主体性や熱意を伝える効果がありますよ。
「発表会では代表が気炎万丈のスピーチを行い、メディア関係者に大きなインパクトを与えた」
外部に向けたイベントや広報活動においても「気炎万丈」は効果的。特に発表の場では、情熱と自信を強調する言葉としてふさわしいでしょう。
『鬼滅の刃』や『ウマ娘』などでの「気炎万丈」の使い方
「気炎万丈」は、漫画やアニメやゲームのスキル名、スローガンにも使われています。ここでは、若い世代に身近な使い方を見ていきましょう。
キャラクターの決め台詞にも登場|「煉獄杏寿郎」とのつながり
アニメ『鬼滅の刃』の登場人物である煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)は、「炎の呼吸」を操ります。その炎の呼吸の型の1つに「参ノ型・気炎万象(きえんばんしょう)」があります。この型は、弐ノ型である「昇り炎天」と対になる技。
この「気炎万象」がきっかけとなり、「気炎万丈」という言葉も広く知られるようになりました。
杏寿郎の圧倒的な情熱と覚悟を持って戦う姿と、「気炎万象」が持つ勢いが重なり、多くの視聴者に強く印象づけられたといえるのではないでしょうか。
ゲームスキル名としての「気炎万丈」|ウマ娘・モンハンでの登場例
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』では、「気炎万丈」がスキル名として登場しています。「力がみなぎる」効果が表れますよ。
「モンスターハンターライズ:サンブレイク」では、カムラの里のリーダー里長フゲンの口癖として「気焔万丈!」が使われています。

体育祭やスローガンでの採用例
学校行事や地域イベントでは、参加者の熱意や一体感を表現するスローガンとして「気炎万丈」が選ばれることがあります。特に体育祭などの横断幕や応援旗に見られるこの言葉には、場の空気を高める効果も期待されますね。
アニメやゲームで浸透し若い世代にも馴染み深い言葉。
最後に
POINT
- 「気炎万丈」は「きえんばんじょう」と読む
- 熱意や意気込みを示す表現として使える
- 職場ではプレゼン・営業・会議で活用できる
「気炎万丈」という言葉は、強い意志や情熱を表現したいときに役立つ一語です。誤読や誤用が生じやすい表現でもあるため、意味や背景を正しく理解することが大切です。使いどころを意識し、言葉の持つ力を味方につけていきましょう。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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