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WORK 雑学

2025.10.17

「猫の額」の意味と例文・類語|狭い場所を表す日本語の愛らしい比喩

「猫の額ほどの庭」といった表現、聞いたことはありますか? 可愛らしい印象のこの言葉、実は日本語の美しい比喩表現のひとつです。ビジネスでも日常でも使える「猫の額」は、「狭い空間」を表すのにぴったり。この記事では、意味・由来・使い方・英語表現まで、大人の語彙力を磨くヒントとして解説します。

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Summary

  • 「猫の額」は、面積が狭い様子のたとえ。
  • 由来は、猫の額が小さいこと。
  • 「猫の額ほどの庭」「猫の額ほどの土地」など、面積の狭さを表現する際に使う。

「猫の額」という表現を耳にしたことはあっても、正確な意味や使い方を知らない方は意外と多いかもしれません。日常会話だけでなく、ビジネスの現場でも役立つこの言葉。

この記事では、「猫の額」の意味や語源、使い方と例文、言い換え表現までを幅広く解説します。

「猫の額」とは? 意外と知られていない意味と由来

まずは「猫の額」の意味と語源を確認していきましょう。

「猫の額」の意味

「猫の額(ねこのひたい)」は、面積が狭い様子を比喩的に表す言葉です。辞書では、次のように説明されています。

ねこ‐の‐ひたい〔‐ひたひ〕【猫の額】
《猫の額が狭いところから》場所の狭いことのたとえ。ねこびたい。「―ほどの庭」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「猫の額ほどの庭」とか「猫の額ほどの土地」などというように使います。

猫
(c)Adobe Stock

「猫の額」の由来を探る

「猫の額」は、文字通り、猫の額が狭いことから生まれた言葉です。

「猫の額」とは、猫の小さな額にたとえて「とても狭い場所」を意味する表現。

「猫の額」の使い方を例文で確認

具体的な使い方を、例文で確認しましょう。

「このマンションのベランダは、猫の額ほどの広さしかない」

もっとも一般的な使い方です。日常会話では「猫の額ほどの部屋」「猫の額ほどの庭」など、空間的な狭さを指す際に用いられます。

「実家の庭は猫の額ほどだが、季節の花がきれいに咲く」

狭さを示しつつも、「小さくてもよさがある」という温かいニュアンスを添えた表現です。

ガーデニング
(c)Adobe Stock

「都会では、猫の額ほどの土地でも驚くような価格がつく」

ビジネスシーンやニュースでも使える表現です。面積の小ささを示す比喩でありながら、経済的価値や現代社会の皮肉を含めることも可能です。

「猫の額」の類語や言い換え表現

「猫の額」と同じように「狭さ」をたとえる言葉には、「うさぎ小屋」や「窮屈(きゅうくつ)」「手狭(てぜま)」などが挙げられます。それぞれの意味について見ていきましょう。

「猫の額」の類語
  1. うさぎ小屋
  2. 窮屈
  3. 手狭

うさぎ小屋

日本の住宅の狭さを自嘲気味に表した言葉です。もともとは、1979年(昭和54年)にEC(ヨーロッパ共同体)がまとめた報告書『対日経済戦略報告書』で使われた“rabbit hutch”(ウサギ小屋)という表現が由来。

これが当時の日本で報道を通じて広まり、「日本の住宅は狭い」という象徴的な言葉として定着しました。

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