Summary
- 七五三の挨拶は短く温かく、順序と配慮を意識すると場が整います。
- 礼状や年賀状では感謝を中心に、控えめな表現で上品にまとめます。
- SNS投稿は控えめを意識し、写真の扱いとプライバシーに配慮します。
七五三は、子どもの健やかな成長を願い、家族の感謝を伝える節目です。けれども、挨拶やお礼の言葉に戸惑う人も多いもの。この記事では、食事会や年賀状など、場面ごとに気持ちが伝わる表現を整理します。上品で実用的な言葉選びを一緒に考えましょう。
食事会での挨拶|開会・乾杯・締めを迷わず整える
家族が集う食事会では、短く温かみのある挨拶が場を和ませます。長すぎず、順序を意識して話すことが印象を左右します。ここでは、開会・乾杯・締めの言葉を実用的にまとめます。
開会と乾杯の言葉を短くまとめる
七五三の食事会では、最初の一言が全体の雰囲気を決めます。話す人は父母、または祖父母のどちらでも構いません。最初に「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」と感謝を述べ、続いて「無事に七五三を迎えることができました」と成長報告を添えるといいでしょう。内容は1分以内におさめるのが理想です。
乾杯の音頭をとる際は、「これからも健やかに成長できますように」と願いを込めた一言で締めます。大切なのは、型にこだわりすぎず、心のこもった挨拶にすることです。

締めの言葉で温かく終える
会の終わりの挨拶は、長々と話す必要はありません。「本日は◯◯(子どもの名前)の七五三にお越しいただき、そして温かいお言葉まで頂戴し、感謝しております」とお礼を述べ、「皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます」と締めると落ち着いた印象になります。
写真撮影やお開きへの流れを自然に導くには、「最後に記念撮影をしてからお開きとさせていただきます」と一言添えるとスマートです。話す時間は30秒程度が目安。笑顔で締めくくることで、家族や親族との温かな時間が心に残ります。
短く温かい言葉と順序を意識すれば、場が自然とまとまります。
相手別・関係別で選ぶ挨拶と言い回し
相手との関係によって、言葉の距離感は変わります。祖父母・親戚・友人・近所など、それぞれに合ったトーンを意識しましょう。
祖父母・親戚への挨拶
祖父母や親戚への挨拶では、これまでの支えや気遣いに感謝を伝えることが何より大切です。冒頭で「いつも見守ってくださり、ありがとうございます」と述べると、温かい空気が生まれます。形式よりも、家族らしい言葉の柔らかさを意識しましょう。
続けて「おかげさまでここまで成長しました」と感謝を重ねると、自然な流れになります。感謝と報告をそれぞれ一文ずつにまとめると、聞きやすく上品な印象になりますよ。年配の親族には、過度にくだけた表現を避け、丁寧な敬語を心がけるといいでしょう。

近所や友人への挨拶
七五三の行事は、近隣への配慮も忘れてはいけません。自宅で来客を迎える場合は、前日または当日に「少し人の出入りがありますが、ご迷惑をおかけしないよう気をつけます」と一言添えると印象がよくなります。
親しい友人には「おかげさまで七五三を迎えました」と報告するなど、感謝を伝える言葉を選びましょう。場の空気を壊さない気配りが、行事全体を清らかなものにしてくれます。
お礼と報告の言葉|礼状・年賀状・SNSまで上品にまとめる
七五三のあとには、贈り物をいただいたり、当日に来られなかった人に報告したりと、感謝を伝える機会が続きます。礼状や年賀状、SNSでの投稿など、形は違っても「気持ちを言葉にする」という点は同じです。
短くても丁寧な言葉を添えることで、相手への敬意と家族の温かさが自然に伝わります。
礼状・年賀状の書き方
礼状は、受け取った側が読みやすく、気持ちが伝わる文面にすることが大切です。最初に「このたびは温かいお心遣いをありがとうございました」とお礼を述べ、続けて「おかげさまで無事に七五三を迎えることができました」と報告を加えます。日付と行事名を添えると、時期が明確になります。
年賀状で触れる場合は、「おかげさまで七五三を迎えました」「健やかな成長を見守っていただきありがとうございます」といった一文を添えるだけで十分です。自慢に聞こえないよう、感謝の言葉を中心にまとめることが大切です。句読点や改行を意識すると、文章全体が上品に仕上がりますよ。

SNSでの報告と写真の扱い方
近年は、SNSで七五三の写真を共有する人も増えています。投稿する際は、「無事に七五三を迎えました」「ここまで成長を見守ってくださった皆さまに感謝します」といった控えめな表現が安心です。
写真を載せる場合は、位置情報や学校名が特定されないように注意し、他の人が映っている場合は了承を得るか、顔にシャドウをかけてから投稿します。全体を公開するのではなく、家族や親しい人のみに見える設定にするなど、プライバシーを守る工夫も大切です。
言葉も写真も「控えめに美しく」を意識することで、見た人の心にも温かさが残ります。
感謝を中心に、控えめで上品な表現を選ぶと心が伝わります。
最後に
POINT
- 食事会の挨拶は1分以内を目安に、感謝と成長報告を簡潔に伝える。
- 締めの言葉では、感謝と今後の健康を願う一言で温かく締めくくる。
- 礼状や年賀状は「感謝+報告+今後の挨拶」を軸に上品な文面に整える。
七五三の挨拶は、長さよりも心配りが大切です。場に合わせて言葉を整えるだけで、感謝がきちんと伝わります。形式を守りながらも、自分らしい温かさを残すことが、何よりの礼儀です。家族の記念日を、穏やかな言葉で彩ってください。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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