「蔑む」の意味とは？ 読み方・使い方・「蔑ろ」との違いを整理

「蔑むような視線を向けられ、会議室の空気が一気に重くなった」

「態度や表情」として現れた蔑視が、場の雰囲気を変える場面を表しています。

「立場の違いだけで人を蔑む姿勢は、長期的な協力関係を妨げます」

「立場」による上下意識が「蔑む」態度に直結する典型例。「相手を劣ったものとみなす」という意味を、組織の関係性に落とし込んだ文です。

「蔑む」の類語や言い換え表現

「蔑む」に近い意味を持つ言葉は多くあります。整理していきましょう。

嘲る（あざける）

相手の失敗や弱さをバカにして笑いものにするような態度を表します。自虐的に用いることもできますよ。

例文：自分の無知を嘲る。

卑しめる（いやしめる）

相手を卑しい存在として扱う表現です。品位や人格をおとしめるニュアンスがあり、感情的な非難につながりやすい語なので注意したいところです。

例文：そんなに自分のことを卑しめることはない。

貶める（おとしめる）

相手の立場や評価を低くする行動に対して使います。その背景には、嫌悪感があるのが特徴です。

例文：言葉で人を貶める。

最後に

「蔑む」という言葉は、相手に対して強い否定の意味を持ちます。使いどころによっては、相手との関係にひびが入ってしまうこともあるでしょう。意味を理解して、慎重に使いたい言葉です。

TOP・アイキャッチ・吹き出し画像／(c) Adobe Stock