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WOMEN女の人生を考える

2019.04.27

ICUで、父の頭に豆腐をのせてみた【うちのダディは脳梗塞4】

10代をカリスマモデルとして駆け抜け、20代でデザイナーに転身した佐藤えつこさん。華やかな人生を歩んでいた35歳のとき、父親が脳梗塞で倒れ、人生が一変しました。アラフォーにして介護歴は4年。その道のりはけして楽なものではありませんでした。だれにでも起こりうる、けして他人事ではない人生の悲喜こもごもと介護のリアル。今回は、追い詰められてとったまさかの行動について語ります。

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余計なことして死なせかける

夜通しとげぬき地蔵に祈り続けた翌日。脳のむくみがおさまって最悪な状況は逃れたと聞き、兄と一緒にICUに入りました。たくさんの管につながれたダディ。

ネットで調べると「脳には音楽がいい」とか。手始めに、医師やナースの目を盗んで、ダディが好きなアンディ・ウィリアムスの曲をイヤホンでガンガンに聴かせてみました。

……あー。明らかにイヤな顏をしてるッ!

次に、スーパーで買ってきた豆腐を水きりして患部に当ててみました。なぜなら、記憶にあったとある民間療法で「豆腐を頭に当てれば悪いものがとれる」とあったから。

途端に、ピーッ、ピーッとけたたましく鳴り出す計器の警告音。なんと、ダディの体が何かに反応して異常をきたしている模様。駆けつけたナースに「今すぐ出て行ってください!」と怒られました。

「どうしよう……豆腐でダディ殺しちゃったかも(泣)」

いい大人がふたりそろって何をやっているのか。音楽も豆腐も、激しい脳梗塞に効くなんてひとことも書いていなかったはずなのに。

ワラをもつかみたい。よかれと思って。

家族の焦る思いと異常な緊張にマヒした感覚が、その後も闘病中のダディをたびたびピンチに追いやることを、このときはまだ知りません。

イラスト/佐藤えつこ 構成/佐藤久美子

佐藤えつこ

佐藤えつこ

1978年生まれ。14歳で、小学館『プチセブン』専属モデルに。「えっこ」のニックネームで多くのティーン読者から熱く支持される。20歳で『プチセブン』卒業後、『CanCam』モデルの傍らデザイン学校に通い、27歳でアクセサリー&小物ブランド「Clasky」を立ち上げ。現在もデザイナーとして活躍中。Twitterアカウントは@Kaigo_Diary

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