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2019.02.28

「小2で将来の道を決めた」ファンからタカラジェンヌへ。元宝塚歌劇団 月組トップ娘役・愛希れいかさんスペシャルインタビュー vol.1

宝塚歌劇団OGの素顔に迫るリレー連載がスタートします。初回は、元月組トップ娘役・愛希れいかさん。男役がメインとなるタカラヅカの世界でずば抜けた人気を誇った実力派の愛希さんに、舞台人としてのこだわりやモットーなどをおうかがいします。

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「素直な気持ちで舞台と向き合うこと。舞台人としていつも心に留めています」

2018年に惜しまれつつ宝塚歌劇団を退団された、愛希れいかさん。透明感のある歌声、パワフルなダンス、卓越した演技力。今までにない娘役像を創り上げた元月組トップ娘役は、6月に開幕する帝国劇場ミュージカル『エリザベート』に退団後初主演します(花總まりさんとのWキャスト)。真摯に舞台と向き合い、常に前向きに、そしてひたむきに邁進されている姿は、ファンならずとも働く女性の参考になるように思います。

舞台人としてのこだわりやモットーを教えてください。

愛希:私は舞台に対して、いつでも素直でいたいなと思っています。例えば、演出家の先生からダメ出しをいただく時、役に入り込むあまり「自分はこう思うんだ」という気持ちが先走ることもあるのですが、まずは一度先生の言葉に耳を傾けてから、そのうえで自分の考えを整理するようにしています。

昔は「自分はこうやりたい」ということにとらわれすぎたり、気持ち的にいっぱいいっぱいになることが多くて、でもそうすると(役が)広がらないし面白いものができなくて…。ある方に「伸びる人の最大の長所は、素直なことだ」と言われたことがあり、本当にそのとおりだなと納得して以来、自分の芯は持ちつつもいろいろな方の意見を聞く素直さを心がけています。

「舞台に対して素直な心で取り組むこと」、それは「多くの人によりよい舞台を届けたい」という気持ちが原動力になっているのでしょうか?

愛希:私はもともとタカラヅカファンなんです。「この舞台をお客さまに届けたい」という気持ちになったのは入団してしばらく経ってから。ただ単純に「ここに入りたい、ここの舞台に立ちたい」という気持ちでタカラヅカを目指したので。


▲トップス¥138,000、ブレスレット¥57,000/FENDI (FENDI JAPAN)

宝塚歌劇団のファンになるきっかけはなんだったのですか?

愛希:タカラヅカには全国各地を回る”全国ツアー”という公演があるんです。私は福井県出身なので、兵庫と東京の(宝塚歌劇団の)大劇場まで足を運ぶことできなかったのですが、たまたま地元で公演されるときに母に連れられて観に行ったんです。母はさまざまな舞台が好きな人で、その影響で私も観る機会が多く、そこですごく華やかなタカラヅカの舞台を初めて観たときに「あ、私ここに入りたい」と。理由なんてないんですよ、「ここだ!」みたいな直感。小学校2年生で将来の道を決めたんです。

いちファンからタカラジェンヌとなり、舞台を創る側になってから心境の変化が芽生えたという愛希さん。そのきっかけは?

愛希:15歳で宝塚音楽学校(宝塚歌劇団の養成学校。ここを卒業しなければ宝塚歌劇団には入団できない)に入学し、劇団に入ったのは17歳のとき。ファン時代の夢を継続して「やりたい!」という気持ちだけで進んできたことが、「お客さまに届けたい」という心境に変化するまでには時間がかかりました。

自分が好きでやっていることに対して、「ファンです」と言ってくださる方がいたり、自分が送る側だったファンレターをいただいたり、自分にファンの方がいるなんて思ってもみないことだったんです。そこで、「うれしいな、自分が好きでやっていることがどなたかのためになるなんて」と初めて思ったんです。「すごい仕事をさせていただいているんだな」って。そう気づいたときに「ファンの方のために、もっともっと力になりたい、みなさんのエネルギーになれたらいいな」と意識が変わりました。

最終的にファンクラブ(宝塚歌劇団の場合、タカラジェンヌひとりひとり個別で非公式のファンクラブがある)をつくらせていただきました。ファンクラブの方が、私たちが劇場に入る時間や出る時間に合わせて待っていてくださるときも「自分のために時間をつくって来てくださっているんだ」ととってもうれしかったですね。

自分にファンがいると実感して、私生活はどのように変化しましたか?

愛希:責任…というか、自分が憧れの存在としてきちんとしていなければいけないなと。特にタカラヅカはファンの方を夢の世界へお連れする場所ですから、「自分にしかできないことはなんだろう、自分がお届けできるものはなんだろう」と考えるようになりました。ファッションや美容のグッズも、「マネしたい」という方がいる以上、ちゃんと信頼できるものを使っておすすめしたいなというか、単純にそういうことなんですけどね(笑)。


「素直な心をもつ」という愛希さんのモットーは、シンプルがゆえ、私たちの日々の生活の中でも応用できること。周りの声に耳を傾け、さまざまな人の意見をまずは一度受け入れることで、毎日が楽しく、うまく回るようになるかもしれませんね。

次回は、退団後の初舞台となる『エリザベート』について詳しくおうかがいします。

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愛希さん退団後初となる主演作『エリザベート』が3か月連続上演決定!

【STORY】
19世紀、ハプスブルク帝国の若き皇帝フランツ・ヨーゼフが妻に選んだのは、自由奔放な心と魂をもつシシィ(エリザベート)だった。旧いしきたりと姑の皇太后ゾフィーに支配された宮廷はエリザベートにとって苦痛以外のなにものでもなかったが、自分の美貌が皇后として武器になることに気づいたエリザベートは国政をも動かす存在となる。そんな栄華もつかの間、不幸とともに彼女の前に現れるのが黄泉の帝王”トート=死”。トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、彼女もいつしかその愛を意識するようになっていたが、それを受け入れることは自らの死を意味すること…。滅亡の帳がおりる帝国とともに、皇后エリザベートの”運命の日”が訪れる…。

ミュージカル『エリザベート』
日程:2019年6月7日~8月26日
場所:帝国劇場   
脚本/作詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
出演:
エリザベート役:花總まり/愛希れいか(Wキャスト)
トート役:井上芳雄/古川雄大(Wキャスト)
ルイジ・ルキーニ役:山崎育三郎/成河(Wキャスト)
フランツ・ヨーゼフ役:田代万里生/平方元基(Wキャスト)
ルドルフ役:京本大我(SixTONES)/三浦涼介/木村達成(トリプルキャスト)
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ役:未来優希
ゾフィー役:剣 幸/涼風真世/香寿たつき(トリプルキャスト)
エルマー(ハンガリー貴族)役:植原卓也
マックス(エリザベートの父)役:原 慎一郎
ツェップス(新聞の発行人)役:松井 工
リヒテンシュタイン(女官長):秋岡美緒
ヴィンデッシュ(精神病患者):真瀬はるか
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会
製作:東宝株式会社
制作協力:宝塚歌劇団
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
問い合わせ:03-3213-7221
公式サイト

【SHOP LIST】
FENDI JAPAN 03-3514-6187

撮影/大靏 円(昭和基地) スタイリスト/Die-co★ ヘア&メーク/栗原里美  文/淡路裕子

女優

愛希れいか

まなきれいか・8月21日生まれ、福井県出身。愛称は「ちゃぴ」。2009年に95期として宝塚歌劇団に入団、月組に配属され男役として初舞台を踏む。2011年、娘役に転向。2012年、大劇場公演『ロミオ&ジュリエット』よりトップ娘役を務める。2018年、大劇場公演『エリザベート―愛と死の輪舞―』にて宝塚歌劇団を退団。愛らしい容姿ながら、そのスケールの大きさと存在感で支持を集めた。2019年、東宝ミュージカル『エリザベート』の主役・エリザベートとして退団後の初舞台が決定している。

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