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2019.04.13

子どもにも持たせたい! “マスク研究家”が教える、バッグの中に備えておきたい災害時の防じんマスク

いざというときに備える非常持ち出しセットには、たいていマスクが入っています。でも、ふだんから「災害対策用のマスク」を携帯する人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は災害時に身を守るマスクの話をお届けします!

Text:
谷畑まゆみ

すっぴん隠しや乾燥対策など、最近ますます用途が多様化傾向にあるマスク。でも基本的にマスクは花粉やウイルス、アスベストなどの大気中に飛び交う有害物質から自分を守るためのアイテムです。そこで今回は“知っておきたい災害時のマスクの常識”について、東京工業大学大学院でマスク研究を行う飯田裕貴子さんにお聞きしました。

「建築資材などに用いられるアスベスト(繊維状の鉱物)が、吸い込んだとき人の体に深刻な健康被害を及ぼすことはご存知の方も多いと思います。日常生活の中でもビルの倒壊作業現場はもちろん、地震や台風などの自然災害によって倒れた建物からアスベストのような有害な粉じんが飛散することがさまざまな研究調査で報告されています。たとえ水害の場合でも、水が引いたあとに有害物質が飛ぶのでマスクをつけていないと危険なんです。

ではなぜ、粉じんが危険なのでしょうか。たとえばアスベストは中皮腫(ちゅうひしゅ)という悪性腫瘍の発生原因であるとされています。中皮腫はアスベストを吸い込んでから10年、20年後に発病するなど潜伏期間が長く、これといった症状もないため早期発見も難しい。気づかぬうちに症状が進行していく怖さがあるのです」

防災時の「使い捨て粉じんマスク」選びのポイント

1 理想は「N95」か「DS2」の認定を受けたマスク
2 または「粉じん対策」がうたわれているもの
3 着用したときマスク内への大気の漏れ込みが少ないこと

「『N95』はNIOSH(米国労働安全衛生研究所)、『DS2』は日本の防じんマスク国家検定の認定を受けたマスクで、正しく着用すれば有害な粉じんなどの捕集効率が95%以上であることが認定されています。一般的に市販されているマスクと比べて、顔とマスクの間にすきまができにくいように設計されているので、やはり安心感があります。検索するとさまざまな商品がヒットしますので、その中から使いやすそうだと感じたものを選んでみてください。

また、マスクの性能を発揮するためには、“正しく着用”することが大切です。どのタイプも買ったあとに必ず一度つけてみて、自分の顔にフィットしているか、大気の漏れ込みはないのか、確認をしてください。ものによっては装着にひと手間かかりますし、マスクのつけ方の練習にもなります」

防じんマスク入りの「手づくり防災キット」のススメ

「私はふだんから、防じんマスクやのど飴、ウエットシート、塗るイソジンなどを透明のビニールパックに詰めて、“0次(常に持ち歩きたい最低限の非常用品)の備え”として持ち歩いています。マスクはシゲマツの『使い捨て式防じんマスク DD01-N95-2K』を選んでいます。つけ方が少し難しいのですが、顔にぴったり装着できるようなヘッドバンドがついているのがポイントです。

子どもたちにも同じキットをつくって、もたせています。子どもは大人よりも呼吸器が弱いので、同じ環境にいても子どものほうに先に影響が出る場合が少なくありません。さらに大気中の物質はどうしても下のほうにたまりがちなので、同じ空気を吸っているつもりでも、実は子どものほうが悪い空気を吸っている可能性もあるのです。小さい子どもほど、注意して守ってあげることが大切です。防じんマスクのパッケージや取扱説明書に書かれた着用方法のイラストなどを見ながら、正しいつけ方を一緒に練習してみるのもいいですね」 

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▶︎“マスク研究家”がおすすめ アウトドアシーズンの”だてマスク”は「立体タイプ」で紫外線もガードする

教えてくれたのは…

マスク研究家

飯田裕貴子

東京工業大学 総合理工学研究科 衛生工学衛生管理者
日本でも数少ない“マスク研究家”。大阪府立大学大学院修了後、医療食品会社の衛生管理員や労働科学研究所を経て、東京工業大学大学院に再就学。社会人時代からマスク研究に携り、産業用から感染症予防までさまざまなタイプのマスクに精通。2015年にはバラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)にマスクの専門家として出演。

取材・文

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』「女の時間割。」連載担当。日本財団ボランティアサポートセンターオフィシャルサイトにて、視覚障がい者が運営ボランティアに参加した「パラ駅伝in TOKYO 2019」レポート公開中。

 

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