【目次】
キャストの誰かと一緒にサバイバルするなら…「夏のBチーム」のあの人がいい!?
前回のインタビューの中で「僕はサバイバルには向いていない」と断言していた福山 潤さん。でも、頼れる共演キャストの誰かと一緒なら…?「もし一緒にサバイバル生活を送るならこのキャストと!」という方はいらっしゃいますか? と聞いてみると…
質問を投げかけた途端に「うわぁ〜、どうしようかな〜」と声をあげて悩みはじめた福山さん。
▲今回もポートレート写真とともにインタビューをお届けします!
「サバイバルとか、そういった分野に強そうなのは井上和彦さん。いろいろなアウトドアをされているので、あの世界でも普通にキャンプとかできるのではないか、と。でも〝一緒に〟となると…僕がついていけるかな、って不安になりますね(笑)。ともに生活するしないは関係なしにどんどん切り拓いていただいて、僕は和彦さんの後ろから金魚のフンのように勝手についていく…という形がいいのかな?」
いちばんに名前が上がったのは、同じ「夏のBチーム」で百舌役を演じている声優・井上和彦さん。
「それに小西さんも強そうですね。あの人、バイタリティの塊ですから!『7SEEDS』の世界に入って、あの状況下に置かれたとしても『あ〜、地球滅んじゃった!まぁ、しょうがないよね〜!』っておっしゃっていそうです(笑)。ほんとに!」
(↑決して声真似をしたわけではないと思うのですが、この中にある〝想像上の小西さんコメント〟が、とても小西さんの声色・話し方に似ていて「さすが!」と思わずにいられませんでした!)
続いてあがったお名前は、これまた同じ「夏のBチーム」で、福山さんが演じる嵐と行動をともにすることも多い、麻井蟬丸役の声優・小西克幸さん。福山さんのお話を聞いていると、小西さんのポジティブで楽観的な性格と、演じている蟬丸のキャラクターとが、なんだかとても似ているような気がしますが…
「状況を受け入れて明るく生きる感じとか、確かにそうですね。あと、小西さんはみんなを前向きにまとめていってくれる係になるような気がします」
▲質問を投げると、間髪入れずに次々と言葉を繰り出してくる福山さん。それと同じように撮影時のポーズや動きもどんどん出てくる!モデル顔負けの勘の良さでした。
といった具合に、「もし一緒にサバイバルするなら?」という質問に対してパッと上がった名前は、作品の中で生活を同じくしている「夏のBチーム」の面々。『7SEEDS』の世界で生きていくことになったら、入るチームはやはり「夏のBチーム」がいいですか?
「キャストで判断するとしたら『夏のBチーム』ですね!数も多すぎず少なすぎず、ちょうどいいですし」
と即答。では、キャストではなくキャラクターを軸にして所属チームを決めるとしたら…?
「それなら、統率がとれている『夏のAチーム』がいいですね。生き抜いていく知識を持っているし、そのための訓練も積んでいるメンバーなので。反対に、新巻たちの『冬のチーム』だけは絶対に嫌ですね(笑)。僕は生きていけないです…」
と〝サバイバルに不向き〟な自分を念頭に置いての希望チームを教えてくださいました。
安心感がすごかった…アフレコ現場は、落ち着いた大人の和気藹々ムード
作品の中で福山さんが所属する「夏のBチーム」は、(どちらかというと)サバイバルが順調に進んでいるチーム。福山さんのお話を聞いていると、「夏のBチーム」を演じているキャストチームも、まとまりよく順調にアフレコをされていたんだろうな、という印象を受けました。アフレコ現場はどんなムードだったんでしょう?
「とにかく安心感のある現場でした。和気藹々といいましょうか、だけど過去にほかの現場で感じた和気藹々とはまたレベルが違う〝落ち着いた〟和気藹々なんですよね。というのも、僕や花役を演じる日笠(※「春のチーム」のひとりで、嵐の恋人でもある末黒野 花を演じる日笠陽子さん)とかは、『7SEEDS』の現場だと〝後輩〟のラインに入るんです。先輩たちと一緒にやらせていただいている感覚ですね」
そう、アニメ『7SEEDS』はキャストの豪華さも大きな話題に! 〝ベテラン〟…いえ〝大ベテラン〟といわれる声優のみなさんがズラリと名前を連ねます。
▲夕焼けに照らされながら、遠くを見つめる福山さん。なんとも美しい光景…!
「原作のすべてを隅から隅まで細かくやるには少し時間が足りない。なので、ある程度のドラマのラインをすーっと追いながら、絵で説明したり、関係性で説明したり…〝台詞としてのセクションを省いている箇所〟が結構出てくるんです。だけど、そういう難しい部分に関しても何の不安もなかったですね。監督たちから『精一杯背伸びしても足りないよ』と言われるほどの現場だったので、本当に安心感がありました」
登場人物が多いこともこの作品の特徴ですが、そういった面ではどうでしたか?
「そうですね、かなりの人数で録ってました。病欠とかでなければ、基本的に抜き録り(※キャラクター・人物の台詞を個別に抜き出して、声優ごとに収録すること)はなかったんですよ。だから、3チームが出てきたらスタジオはもうぎゅうぎゅう詰めです! そういえば、作品の序盤を録っていたのは昨年の夏だったんですけど、すごく面白いことがあって。その日、収録現場にいた男性キャストは6人だったんですが、揃いも揃って全員が白Tだったんです(笑)。『こんなことある!?』ってみんなですごく笑いましたね。それで『面白いから全員で並んで写真撮ろうよ!』って、白Tの6人がずらっと並んでいる様子を記念撮影したりして…」
と、ご自身のスマホに残っていた「白T記念写真」を見せてくださった福山さん。「ほら、みんなすごく笑ってますよね!」と、とても楽しげにアフレコ時の〝夏あるある〟エピソードを教えてくださいました。(※「春のチーム」角又万作役・置鮎龍太郎さんのインスタグラムにて同エピソードの写真を発見! 昨年12月28日にUPされている投稿写真がまさにその「白T記念写真」でした!)
▲黒とイエローと、そしてニュアンシーな空色と。ストリートモードが香る一枚。福山さん、〝空気の入れ方〟も上手すぎます!
「『冬のチーム』の新巻のエピソードとか、『春のチーム』が竜宮について知るくだりとか、ドラマの上では『夏のBチーム』メンバーが知らないシーンも、キャストの僕たちは同じアフレコ現場にいてその様子を見守っていて。だけど、ただ見ているだけ、なんです。『夏のBチーム』である僕たちはその話には入っていかない…という状態でしたね。あ、そうそう『秋のチーム』で頭のいい役を割り振られている方たちは、セリフとして英語も喋らなきゃいけなかったりして。ハタから見ていてそれがすごく大変そうでした(笑)」
嵐を演じる上でそういった苦労って何かありましたか? と聞くと「僕はもう何にも! いや〜、『夏のBチーム』でよかった! 嵐役でよかった!」と、これまた「夏のBチーム」のいいところ(!?)がまたひとつプラスされました(笑)。
アニメ『7SEEDS』第一話。出来上がった作品を、はじめて観て思うこと。
実は、このインタビュー取材の直前にアニメ第一話が完成。出来立てのデータをスタッフさんが取材現場に持ってきてくださり、取材や撮影の合間をぬって〝完成状態〟をはじめて福山さんが鑑賞する…という非常に貴重なシーンに遭遇。饒舌な福山さんが一言も発さず、まっすぐに食い入るように作品を観ている姿がとても印象的でした。
▲出来上がった第一話鑑賞中の真剣な眼差しにも感じたことですが…福山さんの〝集中力〟の高さ、本当にすごい!
「第一話は、収録においても録りはじめの最初の部分だったので、画も音もどんな風になるのかな…ってずっと思っていたんです。収録時は画もまだ最終確定の内容ではなかったので、どこまでの内容を画が説明してくれているのか気になったり。音に関しても、僕たちは音のプランをどうしていくかは聞かずにやっているので、先ほど第一話を観せていただいて『なるほど、こうなるのか』と。なるべくBGMは流さずに少なめで、効果音を強く使っていくのは〝サバイバル〟というテーマにおいて、確かに正しい道筋なんでしょうね。今後やっていく上でもすごくいい参考になりました」
と作り手のひとりとしての感想を述べた後、
「僕たちは、収録をある程度終えてからこうして作品を観ることになるんですけど…。第一話の冒頭で〝新巻が投げているシーン〟を目にすると、なんだかこう…すごく……感じるものがありますよね」
と、しみじみしていた福山さん。キャラクターと一緒に作品の中を生きてきた立場から観る作品の重さ、深さ。言葉では表現しつくせない想いを感じさせられました。
アニメ『7SEEDS』は、現在Netflixにて全世界独占配信中。福山さんをはじめとしたキャストの熱演を、そして世界観を盛り立てる演出の数々を是非ご覧ください!
次回は、福山さんの〝仕事観〟についてインタビュー。福山さんのOFF時間についても合わせて聞いてきましたよ! 7月13日(土)更新予定です。お楽しみに!
■NETFLIXオリジナルアニメシリーズ『7SEEDS』
2019年6月28日よりNetflixにて全世界独占配信
公式サイトhttp://7seeds.jp/
公式Twitter @7SEEDS_anime
声優
福山 潤
ふくやま・じゅん/11月26日生まれ。1997年『月刊Asuka』のラジオCMナレーションにてデビュー。2000年『無敵王トライゼノン』神威章役にてアニメ初主演。その後は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ役、『暗殺教室』殺せんせー役、『おそ松さん』松野一松役など数多くの話題作に出演。2018年に立花慎之介氏とともにBLACK SHIP株式会社を立ち上げ、同社所属。CEOとしての一面も持つほか、近年は音楽活動も本格的に展開。2019年4月24日に発売した最新シングル『dis-communicate』は初のアニメタイアップシングルに。
■衣装協力
・White Mountaineering
・オプティカルテーラー クレイドル 青山店
その他/スタイリスト私物
撮影/須藤敬一 スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メーク/福田まい(addmix B.G) 取材/旧井菜月・福本絵理香(本誌)