【目次】
・ブルートゥースイヤホンはメリット大
・各メーカー製品の機能を比較しよう
・形状やデザインも使い勝手に影響あり
・スポーツ用ならこのイヤホン
・ブルートゥースイヤホンには欠点もある
ブルートゥースイヤホンはメリット大
街中を歩いていると、音楽を聴いている人の多くがブルートゥースイヤホンを装着しています。最近では、iPhoneでもイヤホンジャックが無くなり、ブルートゥースイヤホンの需要は大幅に増えてきました。ブルートゥースイヤホンのメリットについて紹介します。
コードレスで快適
ブルートゥースイヤホンの最大のメリットは、わずらわしい「コードが不要」な点です。たとえば寒い時期、有線の場合はイヤホンを一度外してからコートを着脱しなくてはなりませんが、ブルートゥースイヤホンならばスマートに着脱できます。また、バッグの中に有線イヤホンを入れておくと、財布などの小物が絡んでしまった経験はありませんか?無理に引っ張ると断線するので、外すのにも一苦労です。ブルートゥースイヤホンならば、そのようなわずらわしさから解放されます。
ランニングなどスポーツ時も気にならない
毎朝、健康のためにランニングなどをする人も多いでしょう。ブルートゥースイヤホンならば、スポーツ時も快適に使える「防水タイプ」や「装着感に優れたタイプ」などが多く販売されています。音楽を聴きながら、イヤホンを気にすることなくスポーツに集中できるのも人気の理由です。
各メーカー製品の機能を比較しよう
一昔前までは、有線タイプのイヤホンが定番でした。しかし、最近ではコードレスで使い勝手のいい点や、コンパクトという点などから、ブルートゥースイヤホンが主流です。
国内外のさまざまなメーカーから、いろいろな機能が搭載された製品が販売されていますが、どのブルートゥースイヤホンも同じというわけではありません。製品によって、音質・機能・性能・価格などに大きな違いが見られます。快適にきれいな音質を楽しむためには、各メーカー製品の機能もしっかりとチェックして比較することが、ブルートゥースイヤホン選びの大切なポイントです。
音質を重視するならここをチェック
音質で選ぶなら、「対応コーデック」に注目しましょう。コーデックとは、音楽データを、プレーヤーに無線で送るためのデータとして圧縮変換する規格のことです。スマホなどのプレーヤー側とイヤホン側の両方のコーデックが対応しなくてはなりません。
圧縮率や圧縮方法がそれぞれ異なるため、対応コーデックによっても音質が変わります。ベーシックなコーデックは「SBC」。製品にコーデックの表示が無い場合には、ほとんどの場合がSBCと考えて差支えありません。また、最近人気のコーデック「AAC」は、SBCよりもきれいな音質で、音の遅延もあまり感じません。AACよりもさらに高性能で高音質なのが「aptX HD」です。ソニーが開発した「LDAC」では、ハイレゾ相当の高音質に対応しています。
ノイズキャンセリング機能の有無
ノイズキャンセリングとは、ノイズを打ち消すアクティブノイズキャンセリングと、イヤホン自体でノイズを遮るパッシブノイズキャンセリングを組み合わせて、「ノイズの音量を下げる」機能のことです。ノイズキャンセリング機能が搭載されていれば、電車内や飛行機などの中でも、走行音やエンジン音などを低減できます。また、音楽を聴きながら勉強や仕事をする場合にも、周囲のノイズを低減させ気が散ることもありません。
最近では、自動的にノイズキャンセリングを調整してくれる機能が搭載されたイヤホンや、スマホアプリからノイズキャンセリング機能を調整できるものも販売されています。
接続が安定しているかも重要
ブルートゥースイヤホンは、完全ワイヤレスイヤホンなので、移動中などに音が途切れてしまう可能性も少なくありません。快適に音楽を聴くためには、接続の安定性も重要なポイントです。まず、「NFMI(近距離磁気誘導技術)」が使用されているかどうかを確認しましょう。NFMIとは短距離高周波のワイヤレス技術で、磁気誘導によりワイヤレス通信を行うものです。
また、Bluetooth 5.0が搭載されているかもチェックします。ブルートゥースにはバージョンがあり、現在最新のバージョンが「Bluetooth 5.0」です。旧バージョンと比べて通信範囲や転送速度が上がっているので、接続の持続性が保てます。最近では、米クアルコム社製の最新チップ「QCC3026」を搭載したモデルも接続の安定性が高くなると言われています。
長時間再生は可能か
ブルートゥースイヤホンは内蔵バッテリーによって動くため、バッテリーが「どれだけもつか」もポイントになってきます。製品のパッケージに「連続再生時間」として記載されている数字を確認しましょう。最新のブルートゥースイヤホンの中には、連続再生時間が20時間のものもあり、製品によっても再生時間はさまざまです。自分のスタイルに合わせて選びましょう。
また、連続再生時間だけでなく、「充電時間」についても合わせてチェックを。すぐに充電できる高速充電タイプならば、バッテリーが無くなってもすぐに充電が完了し、また再生できます。
形状やデザインも使い勝手に影響あり
ブルートゥースは、形状やデザインもさまざまです。見た目だけでなく使い勝手の良し悪しにも影響があるので、自分が使うシーンに合わせて形状やデザインを選びましょう。
左右一体型か完全ワイヤレスか
ブルートゥースイヤホンの形状は、「左右一体型」と「完全ワイヤレスイヤホン」という2つに大きく分けられます。「左右一体型」は、オーディオ機器やスマホとのケーブルはありませんが、左右のイヤホンの間がワイヤーで繋がれています。完全ワイヤレスよりも落としにくく、比較的リーズナブルな価格で購入できることから、現在の主流です。
「完全ワイヤレスイヤホン」は、ケーブルが一切無いイヤホンです。有線タイプのイヤホンと比べると本体が大きめで、女性など耳の穴が小さい人は、落としやすいというデメリットがあります。しかし、全くケーブルがないため、長い髪の毛にも引っかかりにくく、見た目もあまり気になりません。連続再生可能時間は左右一体型よりも短いですが、ケースに入れれば充電できます。
装着方法の違い
装着方法による違いもあります。装着方法は、大きく分けるとカナル型(耳栓型)・インナーイヤー型・イヤーフック型の3タイプです。「カナル型」は、耳栓のように装着するため耳とイヤホンが密着し、音漏れしにくいというメリットがあります。
「インナーイヤー型」は、耳の穴の入り口にはめて装着します。音を発生させるドライバーが大きいため、きれいな高音域が楽しめます。ただし音漏れしやすいので、音量に注意しなくてはなりません。「イヤーフック型」は、耳の付け根部分にフックをかけて装着するタイプです。3タイプの中でもっとも安定した装着感が得られます。そのため、スポーツなど動きのあるシーンでも安心して使えると人気です。
スポーツ用ならこのイヤホン
スポーツ中でも安心してイヤホンを使用するためには、どんな点に注意して選べば良いのでしょうか?スポーツに適したイヤホンを選ぶポイントを紹介します。
外れにくいイヤーフック型がおすすめ
まず、ランニングなどの激しい動きでも外れにくい、安定性のある装着方法でなくてはなりません。もっとも外れにくいタイプが「イヤーフック型」です。耳に引っかけて装着するため、装着性が高く、安定しています。また、スポーツ用では装着方法だけでなく、イヤーチップやイヤーピースの素材の確認も重要なポイントです。「ソフトシリコン製」など、柔らかくて耳の奥までしっかり入り、肌に密着する製品も人気です。
リモコンとマイク搭載型なら通話も可能
首元のケーブルにリモコンとマイクを搭載したタイプならば、スマホを持たずに音楽再生や停止などの操作だけでなく、スマホに掛かってきた「通話」も可能です。スマホを手に持っている必要が無いため、炊事や掃除など家事をしながら音楽やハンズフリー通話も楽しめます。
汗をかくので防水機能も欲しい
スポーツ用は安定した装着感はもちろんのこと、汗をかいても安心な「防滴・防水加工」が施されている製品を選びましょう。また、ランニングなどでは急な天候の変化によって雨に濡れてしまうかもしれません。そんなときでも、防滴・防水加工のイヤホンならば、水分が侵入しても安心です。防水性能を確認するためには「IPX数値」をチェックします。スポーツ用の防水性能には、IPX4以上の製品を選びましょう。屋外でのスポーツをする人ならばIPX5以上の製品がおすすめです。
ブルートゥースイヤホンには欠点もある
コンパクトで見た目がすっきりとしたブルートゥースイヤホンですが、メリットだけではありません。ブルートゥースイヤホンの欠点も事前に理解しておきましょう。
充電切れでは使えない
ブルートゥースイヤホンは、連続再生可能な時間が決まっています。「3~8時間」程度の製品が多く、当然のことながら、充電が切れると音楽が聴けなくなってしまいます。そのため、こまめに充電しなくてはなりません。また、ローバッテリーの状態で使用すると、通信が不安定になる可能性も。
有線よりも音質は低め
ブルートゥースイヤホンは、有線イヤホンよりも音質は低めと言われています。これは、音楽を送信するスマホと、音楽を再生するイヤホンで対応している「コーデック」や「通信速度」が異なることが原因です。「通信距離」も音質に大きく影響します。ただし、高音質なLDACやaprX対応のイヤホンならば、有線イヤホンに劣らない高音質で音楽を楽しめます。音質にこだわる人は、LDACやaprX対応を選ぶと安心です。
満員電車などで音飛びが起こる場合も
満員電車に乗っていると、ブルートゥースイヤホンの音飛びが起こると言う話を聞いたことがあるかもしれません。これは、「金属製のバッグ」など通信に障害となるものが「スマホとイヤホンの間」に存在するときに起こる現象です。また、満員電車の中では、「Wi-Fiテザリング」を有効にした他の人のスマホが、ブルートゥースの周波を使ってしまう可能性があり、通信障害や音飛びの原因となっているのです。現状では、満員電車の中でのこうした音飛びの解決方法は、有線イヤホンを使用することしかないと承知しておきましょう。
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