【コンパクトカー】と【軽自動車】の違いは!?
「コンパクトカー」と聞くと、軽自動車を含めた小さな自動車全般をイメージしますが、実は、軽自動車はコンパクトカーには含まれません。コンパクトカーの特徴や、軽自動車との違いについて見ていきましょう。乗用車は、エンジンの排気量や車体のサイズによって、「普通乗用車」と「小型乗用車」に分けられます。
「小型乗用車」は排気量が2000cc以下で、全長4.7m・幅1.7m・高さ2m以下の車のことです。中でも、排気量が1500ccまでで、全長4.2m以下の車を一般的に「コンパクトカー」と呼びます。
一方、「軽自動車」は排気量が660cc以下の自動車です。車体はコンパクトカーよりも小さく、乗車定員も4名までと決められています。普通乗用車と小型乗用車はナンバーの色が白ですが、軽自動車は黄色いので、簡単に見分けられます。
年間にかかる税金を確認
自動車の税金には、購入時と車検時に支払う「重量税」と、年に一度支払う「自動車税」があります。
コンパクトカーの場合、重量税は1年当たり1万2300円、自動車税は排気量1000~1500ccが3万4500円、1000cc以下が2万9500円です。ただし消費税の引き上げと同時に、自動車税が減税となることが決まっており、2019年10月以降に登録された新車の税額は、排気量1000~1500ccで3万500円、1000cc以下で2万5000円となります。
コンパクトカーのメリットとデメリットは?
自動車は車体の大きさによって、使い勝手が大きく変わります。コンパクトカーのメリットとデメリットを、それぞれ具体的に紹介します。
コンパクトカーのメリット
コンパクトカーの最大のメリットは、取り回し性の良さにあります。車体が小さいため、住宅街など細い道路が続くエリアでも、楽に運転ができます。大きな車に比べて軽いので、燃費が良い点も魅力。取り回しや燃費の点では、軽自動車も優れていますが、コンパクトカーの方がエンジンパワーがあり、高速道路も快適に走行できます。車体も頑丈なので、万が一衝突しても、軽自動車に比べると安全です。
コンパクトカーのデメリット
コンパクトカーのデメリットは、車体の大きな車に比べて、車内空間が狭いことです。乗車定員が5名でも、実際に大人が5名乗ると窮屈に感じます。大柄な人ならなおのこと、シートの狭さが気になります。トランクルームも狭く、荷物の積載量は限られます。
家族で使えるコンパクトカーの選び方
車は買い物からレジャーまで、さまざまなシーンで家族の生活を支える乗り物です。家族みんなが便利に使える、コンパクトカー選びのポイントを紹介します。
主な使用目的で選ぶ
一口にコンパクトカーと言っても、セダンやミニバン、SUVタイプなどさまざまです。まずは主な使用目的に合わせて、最適なタイプを探しましょう。通勤や買い物、子どもの習い事の送迎など、毎日のように市街地を走るなら、車高が低く乗り降りしやすいセダンがおすすめです。
レジャーなどで週末に遠出することが多い家族には、ミニバンやSUVが適しています。ミニバンは車高が高めで長時間運転しても疲れにくく、セダンに比べると荷物もたくさん積めます。
オートキャンプやスキー、マリンレジャーなどのアウトドア派は、悪路や山道に強く、濡れた荷物もガンガン積めるSUVを選びましょう。
ハイブリッド車かガソリン車
最近は同じ車種でも、ハイブリッド車とガソリン車があり、どちらを選ぶべきか迷うことも少なくありません。
ハイブリッド車は信号待ちなどの短時間でもエンジンが止まるため、市街地走行での燃費が良く、環境にも優しい車です。その代わり車体価格が高く、長く乗り続けないと燃費の良さが生かされません。このため、街乗りがメインで、頻繁に買い替える予定が無い方にはおすすめです。
一方のガソリン車は、市街地では多少燃費が悪くなりますが、車体価格が安いので数年で買い替える予定がある場合は、ハイブリッド車よりもお得に。家族が増えたり、趣味が変わったりと、車を買い替える機会は意外に多いので、よく考えて選ぶようにしましょう。
ドアの開閉方法で選ぶ
子どもが小さい時期は、後部座席のドアの開閉方法も重要なポイントです。「スライドドア」なら、駐車スペースが狭くてもドアを大きく開けるので、チャイルドシートに子供を乗せやすく、荷物の積み込みも楽になります。子どもが自分で乗り降りする時に、ドアを勢いよく開けて、隣の車にぶつける心配もありません。電動のスライドドアなら、運転席からボタンひとつで操作でき、さらに快適です。
国産のおすすめコンパクトカー
続いて、数あるコンパクトカーの中から国産のおすすめ車種を見ていきましょう。
優れた燃費性能を持つ ニッサン「ノート」
ニッサンの「ノート」は、2018年度の登録車(軽自動車と外国車を除く普通乗用車)販売台数が日本一に輝いた、人気車種です。とくに、「シリーズ式ハイブリッド」の「e-POWER」を搭載した電気自動車「ノートe-POWER」は、優れた燃費性能と2000ccクラスに匹敵するパワーで、幅広い層から支持されています。
「シリーズ式ハイブリッド」は、車を動かすためのモーターの電力をエンジンが発電・供給する仕組みで、大きな発電用バッテリーが不要な上に、走行時のエンジン音を抑えられるメリットがあります。
このため、コンパクトカーとは思えないほど車内空間が広く、騒音も気になりません。後部座席でもゆったりくつろげて、会話も弾むことでしょう。カラーバリエーションが13色と豊富にあり、選ぶ楽しさも味わえます。
商品名:ニッサン「ノート」
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高い完成度を誇る トヨタ「アクア」
リーズナブルなハイブリッド車を探している人には、「プリウス」をはじめ人気のハイブリッド車を次々に製造している、トヨタの「アクア」がおすすめです。洗練されたボディデザインや、コンパクトカーの中でもトップクラスの燃費性能に、完成度の高さを感じます。
バッテリーを極力小型化し、リアシートの下に配置することで、広いラゲージスペースを確保。後部座席の背もたれを倒せばゴルフバッグも収納できます。SUV風の「Crossover」や、スポーティな「GR」など、デザインのバリエーションも豊富です。
商品名:トヨタ「アクア」
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かわいいフォルムが女性に人気 トヨタ「パッソ」
トヨタの「パッソ」は、女性の目線を重視して開発された、キュートなコンパクトカーです。軽自動車並みの取り回し性の良さに加え、死角の少ないボディデザインで、狭い道や交差点も安心して運転できます。
荷物の多い女性の要望に応えるため、買い物フックや助手席下の引き出し式トレーなど、小物の収納スペースを各所に設けているのも特徴です。紫外線を約99%カットするドアガラスで、気になる日焼けも防いでくれます。ボディカラーが豊富に用意されているほか、屋根とボディの色を変えられる「ツートーンカラー」も選べます。
商品名:トヨタ「パッソ」
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広い室内空間が自慢 スズキ「ソリオ」
「ソリオ」は、スズキが持つ軽自動車のノウハウと、独自の最新技術が詰まったコンパクトワゴンです。ガソリン車とマイルドハイブリッド、ハイブリッドの3つのタイプから選べます。ハイブリッドは、モーターだけで走行する「EV走行」に切り替え可能で、ガソリンやマイルドハイブリッドよりも低燃費です。
どのタイプも室内空間が広く天井が高いので、大柄な大人もゆったり座れるほか、子供なら立ったまま服を着替えることもできます。フルフラットや左右分割など、乗車人数や荷物に合わせ、多彩なシートアレンジが可能なのもポイントです。
商品名:スズキ「ソリオ」
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人気の外車コンパクトカーもチェック
憧れの外車も、コンパクトカーなら手が届きます。スタイリッシュな外見とパワフルな走りを楽しめる、外車のコンパクトカーを紹介します。
洗練されたデザインと走り ミニ「5 DOOR」
ミニ「5 DOOR」は、BMW社が製造しているコンパクトカーです。小さな車体とかわいらしいフォルムで人気を誇っていたイギリスの名車、「MINI」のデザインを受け継いでいます。先代のMINIよりもボディサイズが大きくなって、居住性が高まっているほか、最新の安全性能などが搭載され、快適なドライブを楽しめます。
縦列駐車のハンドル操作を自動でアシストしてくれる、「MINI パーキング・アシスト」や、ハンドルを握ったままオーディオなどの操作ができる「マルチファンクション・ステアリング・ホイール」など、アシスタント機能も豊富です。
商品名:ミニ「5 DOOR」
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街中を軽やかに駆け抜ける プジョー「208」
コンパクトカーでスポーティーな走りを楽しみたい人には、フランスの自動車メーカー、プジョーの「208」がおすすめです。トランスミッションを「5速マニュアル」と「6速オートマチック」から選ぶことができ、「6速オートマチック」車はターボエンジンを搭載しています。
また、スマホをUSBケーブルで接続するだけでアプリが表示される「ミラースクリーン」機能があり、スマホにダウンロードした音楽を聴いたり、電話をかけたりできます。音声コントロール対応で、運転しながら安全に操作できるのもポイントです。
商品名:プジョー「208」
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個性とパワーを併せ持つ シトロエン「C3」
「C3」は、独特なデザインが人気のフランスの自動車メーカー、シトロエンのコンパクトカーです。ボディのサイドに付けられた、プロテクション機能を持つ「エアバンプ」が、ひときわ目立ちます。
個性的なスタイルに加え、1200ccの3気筒ターボエンジンを搭載し、走りも本格的です。歩行者や障害物を検知して自動でブレーキをかけたり、道路標識の制限速度を認識して表示したりなど、安全性能も充実。人とかぶらないコンパクトカーを探している人に、おすすめしたい車です。
商品名:シトロエン「C3」
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小回りがきいて経済的なコンパクトカーは、忙しいワーママの強い味方です。メーカーも女性目線の車の開発にも力を入れており、エンジン性能やボディカラーなど、さまざまなラインナップが出そろっています。今回紹介したコンパクトカーの選び方やおすすめ車種を参考に、ライフスタイルに合ったお気に入りの1台を探してみてください。
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