子ども達には家事もできるだけ「自分でやらせる」。それが自立につながるはず
今回は唯一と言ってもいい私の子育てポリシーについて。そんなたいそうなことではないのですが、小3の娘、小1の息子には家事も「自分でやらせる」ことを意識しています。
というのも、私自身が大人になり東京でひとり暮らしを始めてから「ん?洗濯ってどうやるの?」「掃除ってどのくらいの頻度でやるものなの?」と苦労したから。大人にやってもらうことに慣れてしまっていたので、いざ自分でとなると最初は途方に暮れました。
そんな自身の反省があるので、子供たちには「食べ終わったお皿はキッチンまで下げる」「汚れものは自分で洗濯カゴに入れる」など、ついつい大人がさっとやってしまいがちな日々のことも小さい頃から自分でやらせています。裏返しになったまま服や靴下が洗濯カゴにおいてあったら、ちょっと厳しいですがそのままの状態で洗濯し、干して渡す(笑)。そうじゃないと”表にして洗濯カゴに入れること”を覚えてくれないから(笑)。
「誰かがやってくれるのが当たり前」という子供にはなってほしくないんです。それに自分でできることが増えていくと子どもの自信にもつながるし、結果的に親に頼らず早く自立すると思うので。
最近は娘もトーストを焼いたりと簡単な料理ができるようになり、かなり頼もしい存在になってきました。
「声かけ」は子供の性格に合わせて
とはいうものの、上の2人もまだ小学校低学年。まだまだ親が誘導しないと動いてくれないことばかりです。毎日声かけをしているうちに、声かけも子供の性格に合わせて少しずつ変えるのが効果的なんだなと私も学習しました。
例えば上の娘は超がつくほどのおっとり型でマイペース。「宿題やりなさいよ〜」と1回言うだけではまったく響かないようで、生返事のまま気づけば朝を迎えてしまうことも。なので、上の娘にはとにかくこまめに声かけをするようにしています。
対して二番目の息子は「宿題やりなさいよ〜」と命令口調で言おうものなら、「あとでやろうと思ってたんだよ〜!」と俄然はむかってくれるタイプ。なので極力見守るようにして、”声かけは1度だけ”と決めています。音楽好きなので、朝の支度は「この曲がかかっているうちに終わらせちゃおう!」とゲーム感覚で誘うことも。ノリノリで頑張る単純なところが男のコらしくて可愛いです(笑)。
子どもの様子を伺いながらキリのいいタイミングで声かけができると、結果的にみんなが気分良く動けてスムーズに事が進みますね。
なんでも「自分で考えて自分で決める」ことが大事
今日は何を着よう、何が食べたい、休日は何をしたいなど。日々の生活って取捨選択することがたくさんありますよね。
「今日は寒いかな〜?」と聞かれたら「ベランダに出て寒いか確かめてごらん」と自分で確かめて着る服を選ばせる。半袖を着てきて「え、絶対それじゃあ寒いはず‥・」と内心思っていても口には出さずグッと我慢。誰かに言われるよりも、「今日は半袖で寒かったから明日からは長袖にしよう」と自分で経験して得る方が学ぶと思うんです。
もちろん「ママはどっちがいいと思う?」と聞かれることもあります。そのときは「ママはこう思うよ」と私の意見を伝えますが、最終的には子どもに判断をゆだねています。
最近は指示をもらうことに慣れてしまって自分から動けない子どもが増えているとも聞きます。
「自分で考えて行動できる」そんな子どもになってほしいなと願っています。
撮影/鈴木サチ 構成/松崎のぞみ