赤ちゃん用の歯磨き粉を選ぶポイント
赤ちゃんの歯磨きには、日々のケア以外にも「歯を磨くことに慣れさせる」「虫歯になりにくい歯をつくる」という目的があります。このため、赤ちゃんの年齢に合わせることと、配合成分に注目することが、歯磨き粉選びの主なポイントです。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんの年齢に合わせる
赤ちゃん用の歯磨き粉には、発育に合わせて「シートタイプ」「ジェルタイプ」「ペーストタイプ」の3種類があります。「シートタイプ」は歯の汚れを拭き取るだけで完了し、すすぎが不要なので、歯磨きが初めての赤ちゃんに適しています。シートを使って歯磨きに慣れさせてから、歯ブラシを使うようにしていきましょう。歯ブラシに慣れてきたら、「ジェルタイプ」の歯磨き粉に移行します。泡立ちの少ないジェルタイプは、すすぎの回数が少なくて済むため、まだ上手にうがいができない3歳頃までの赤ちゃんにおすすめです。3歳以上になると、大人と同じ「ペーストタイプ」が使えるようになります。自分から進んで歯磨きできるように、ブドウやイチゴなど、子どもが好きな味や香りが付いている商品が多く販売されています。
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配合成分を確認する
歯磨き粉を選ぶ際に注目する成分には、「フッ素」と「キシリトール」があります。どちらも、虫歯菌の働きを弱めたり、歯を丈夫にしたりするための成分です。虫歯予防を重視するなら、両方、もしくはどちらかが配合されている歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。ただしフッ素の濃度は年齢によって安全な濃度が変わってくることに注意。5歳ごろまでは、フッ素濃度500ppm以下のものを選びましょう。
逆に注意したいのが、大人用の歯磨き粉に使われることの多い、「研磨剤」と「発泡剤」です。赤ちゃんの歯は柔らかいため、歯磨き粉に研磨剤が入っていると、傷ついて虫歯になるリスクがかえって高まります。泡立ちを良くするための発泡剤も、うがいが上手にできない赤ちゃんには必要ありません。口の中が泡だらけになって、赤ちゃんがむせてしまうと、歯磨きが嫌いになってしまうこともあるので注意しましょう。
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シートタイプならすすぎが不要
ここからは、赤ちゃん用歯磨き粉のおすすめ商品をタイプ別に紹介します。まずは歯磨きデビューに最適な、シートタイプを見ていきましょう。すすぎがいらないシートタイプは、外出時や、赤ちゃんが寝てしまった時にも重宝します。1枚ずつ滅菌処理を行い、アルミシートで個包装しているので、必要な分だけバッグに入れて手軽に持ち運べます。このためシートタイプを卒業して歯ブラシを使うようになっても、しばらくの間は常備しておくと安心です。
緑茶ポリフェノール配合 ピジョン「歯みがきナップ」
ピジョンの「歯みがきナップ」には、虫歯を予防するキシリトールと、お口の中をさっぱり清潔に保つ緑茶ポリフェノールが配合されています。シートに凹凸があり、汚れを落としやすくなっています。
商品名:ピジョン 歯みがきナップ
精製水100%の無添加タイプ ダッコ「あかちゃんの歯のお手入れシート」
ダッコの「あかちゃんの歯のお手入れシート」は、精製水以外の成分を一切使用していない、無添加タイプの歯磨きシートです。シートには極細繊維の不織布を使用しており、柔らかな赤ちゃんの歯を傷つけることなく、汚れをきれいに拭き取れます。毛羽立ちが少なく、拭き取り後、口の中に繊維が残りにくいのもポイントです。
商品名:ダッコ あかちゃんの歯のお手入れシート
凹凸メッシュシート 和光堂「にこピカ 歯みがきシート ベビー 30包」
和光堂の「にこピカ 歯みがきシート ベビー 30包」は、凸凹のメッシュシートが特徴です。表面が平らなシートに比べて、時間をかけずに汚れを拭き取れるので、赤ちゃんの機嫌を損ねません。キシリトールのほか、歯を丈夫にするカルシウムや、口の中をさわやかに保つ「りんご&緑茶ポリフェノール」が配合されています。
商品名:和光堂 にこピカ 歯みがきシートベビー 30包
すみずみまで磨けるジェルタイプ
ジェルタイプの歯磨き粉は、ジェルが歯の隙間に浸透してすみずみまで磨ける上に、透明で汚れが見えやすく、磨き残しを減らせるのが特徴です。1歳を過ぎて、乳歯が生え揃ってきた赤ちゃんに適した商品が多く発売されています。
ソフトな清掃剤使用 ピジョン「ジェル状歯みがきぷちキッズ」
ピジョンの「ジェル状歯みがきぷちキッズ」は、黄ばみや歯垢が気になり始める1歳半頃の赤ちゃんにぴったりの歯磨き粉です。研磨剤の代わりにソフトな清掃剤を使い、乳歯に付着した汚れをしっかり落とします。キシリトール由来の自然な甘みで、ミントの風味が苦手な赤ちゃんも歯磨きを嫌がりません。フッ素が配合されており、虫歯予防にもなります。
商品名:ピジョン ジェル状歯みがきぷちキッズ
歯磨きの仕上げに使って虫歯を防ぐ ライオン「チェックアップ ジェル」
ライオンの「チェックアップ ジェル」は、いつもの歯磨きに加えて使用するフッ素配合ジェルです。1歳から大人まで、年齢に応じて風味やフッ素の含有量を選べるようになっています。2歳までの赤ちゃんには、フッ素含有量が最も少ないバナナ味を使いましょう。磨き終えたら、15mlの水で5秒間すすぐだけと、手軽に使える点も魅力です。
商品名:ライオン チェックアップ ジェル
うがいができる子はペーストタイプがおすすめ
乳歯が生えそろい、うがいが上手にできるようになったら、大人と同じペーストタイプの歯磨き粉がおすすめです。子ども自身が楽しみながら歯を磨くようになれば、永久歯に生え変わっても、無理なく虫歯を予防できます。子どもが好きな風味やデザインで、歯磨きの習慣付けにも役立つペーストタイプの歯磨き粉を紹介します。
虫歯を予防する薬用ハミガキ ライオン「クリニカKid’s ハミガキ」
ライオンの「クリニカKid’s ハミガキ」は、乳歯の頃はもちろん、永久歯に生え変わる時期にもおすすめの歯磨き粉です。歯を強くするフッ素と、歯垢を分解する酵素の働きで、柔らかい子どもの歯を虫歯から守ります。風味はいちご、ピーチ、グレープの3種類で、刺激を抑えたマイルドな使い心地です。ディズニーデザインのパッケージが、子ども心をくすぐります。
商品名:ライオン クリニカKid’s ハミガキ
泡立ち控えめタイプ 花王「クリアクリーン キッズ」
花王の「クリアクリーン キッズ」は、大人用のクリアクリーンと同じく、歯垢を押し出すソフトな顆粒が特徴です。大人用に比べて泡立ちが控えめなので、仕上げ磨きがしやすく、汚れをしっかり落とせます。フッ素やキシリトールも配合しており、虫歯予防にも有効です。風味はグレープ、イチゴ、メロンソーダの3種類があります。オリジナルキャラクター「くじらクリーン」と一緒に、楽しく歯磨きできそうですね。
商品名:花王 クリアクリーン キッズ
独自のフッ素滞留性を採用 ライオン「チェックアップ コドモ」
ライオンの「チェックアップ コドモ」は、低研磨・低発泡で子どもの歯と歯茎にやさしい歯磨き粉です。フッ素の滞留性を高めた独自の処方で、少量でもしっかりと虫歯を予防します。風味はストロベリー、アップル、グレープの3種類で、それぞれウサギ、ネコ、クマのイラストが目印です。
商品名:ライオン チェックアップ コドモ
本文写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
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