「気が利く」とはどういうこと?
そもそも「気が利く」というのはどのようなことなのでしょうか? 自分では気を利かせているつもりでも、場合によっては迷惑がられてしまうこともあるので、注意が必要です。まずは、「気が利く」という言葉の意味をチェックしましょう。
細やかな気配りができること
「気が利く」という言葉の意味を調べると、〝細かいところまで注意が及ぶ〟ことを指しているとわかります。「他の人が気付かないところに気付き、自ら対応できる人」のことを、気が利く人というのです。
友人のドリンクがなくなりそうになっているのに気づいて「次は何を飲む?」と聞いたり注文したりできる人や、職場で忙しそうにしている人を見つけて自然とサポートできる人なども、気が利く人といえます。気が利く人は、自分のことだけでなく、常に周りにも意識を向けられる人です。だからこそ、相手が必要としているときに、自然と手を差し伸べられるのです。
【気が利く(きがきく)】
(1)細かいところにまで注意が及ぶ。
「若いのによく―・く」
(2)しゃれている。粋である。
「―・いたせりふ」
小学館『デジタル大辞泉』より
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自分本位のでしゃばり行動はNG
同じように相手に手を貸そうとする行為でも、好意の押し付けでは気が利く人とはいえません。相手が必要としていないのにサポートしようとすると、逆に気を遣わせてしまうことになり、単なる自己満足になってしまいます。相手の気持ちを考えない言動は、気が利くどころか「迷惑」になる可能性があるのです。
また、「気が利く人に見られたいから親切にする」ということもあるでしょう。こうした場合にも、下心は見抜かれてしまいがちです。自分本位の考えでアドバイスや手助けをしようとしても、気が利く人にはなれません。
【質問】周囲に「気が利く人」はいますか?
みなさんの周りに、「気が利く人」はいますか? 女性100人にリサーチしてみました。
・いる…57.9%
・いない…42.1%
※アンケートは30〜49歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名。
57.9%の人が周囲に気が利く人が「いる」と回答。どんなシーンでその人のことを気が利く人だと感じたのでしょうか。体験談をご紹介します。
【体験談】その人を「気が利く人」だと思った理由は?
・私が落ち込んでいる時に、連絡してきてくれて、気分転換にと美味しいお菓子を送ってくれたこと(40代・大阪府)
・職場でプリンターの紙を補充したり紙詰まりを直したりシュレッダーのゴミを捨てたり、自分の仕事もきちんとこなしながら常に周りを見て動いている人(40代・東京都)
・子どもの部活の先輩のお母さんで差し入れや落ち込んでいる子を励ますのがとても上手な方がいていつも気が利くと思っていたので(30代・埼玉県)
・ちょっとしたことでも気にかけてくれたり、先回りして難題は済ませておいたりしてくれて…気が効くと言うよりは頼りになる…かな?助かっています(40代・茨城県)
気が利く人に共通する特徴
相手に気を遣わせることなく、さらりと気が利く行動や発言ができる人には、どのような特徴があるのでしょうか? 代表的な特徴を紹介します。
あいさつや感謝の言葉をしっかり伝えられる
家庭や職場で、朝のあいさつを自分から言っていますか? あいさつや感謝の言葉を伝えるのは、社会人であれば当たり前のことです。中でも「率先してあいさつをしたりお礼を伝えたりできる」のは気が利く人の特徴といえます。自分から先に伝えることで、うれしさや感謝を伝えているのです。
常に周りを観察している
気が利く人の言動が、押し付けがましくなく、迷惑にならないのは「常に全体を見ているから」です。物事の一部分だけ見ていると、相手にぴったりのサポートができないこともありますが、全体を観察できているため、最適な手助けができるのです。そのため、困っている様子の人がいると「何か手伝いましょうか?」とタイミングよく声をかけられるのです。ちょうどいいときに声をかけたり手を差し伸べたりできる気が利く人は、男女問わず好かれることが多いでしょう。