浪人、留年したことがきっかけで
浪人や留年の経験も、コンプレックスの引き金になりえます。ストレートで入学・卒業する人も多い中、1年以上差があることに劣等感を覚えてしまうのです。
高校生のころから少なからず学歴コンプレックスを抱いており、大学に入学してから顕著になるケースもあります。浪人・留年の道を選択するのは、なんとしてでもこの大学に入学したい・卒業したいという思いが根本にある証です。浪人や留年したことに引け目を感じ、年齢を隠して大学生活を送ったという苦い思い出によって、コンプレックスが悪化する場合もあります。
学歴のせいだと思うことで心の安定をはかっている
自分が昇進できなかったり、同期や周囲の人と比較して収入が少ない場合など、「自分に実力がない」と現実を見つめる人は多いでしょう。そうではなくて「学歴がこれだから、自分はこうなっているので自分のせいではない」と、逃げ道にして自分の心の安定をはかることもあります。それで気持ちは落ち着いても、コンプレックスが解消されることはありません。
【目次】
解消するにはどうすればいい?
再び大学などに通わない限り自身の学歴は変えられませんが、自分自身を変えることは可能です。学歴はあくまで人を構成する要素のひとつであり、必要とされない場面も多々あることに気づけば、コンプレックスから脱却できるはずです。
現状を受け入れる
負けず嫌いな人が負けを認めないのと同じように、学歴コンプレックスの人も現実から目をそらしがちです。見て見ぬふりをして自分を守ろうとしても、現実を受け入れなくては根本的な解決には至りません。理想と現実のギャップを埋めるためにも、学歴コンプレックスの原因である「理想の学歴」が本当に望んだものかどうかを思い返してみましょう。
自分が望んだのではなく、親が教育熱心などで理想を押しつけられているケースもよく見られます。他人につくられた偽りの理想とわかれば「今の学歴でも十分!」「ベストを尽くしたから悔いはない」と前向きにとらえられ、現実を直視できるようになるはずです。
資格取得に励む
スキルを習得することで自信をつけて、学歴コンプレックスを克服するのも手です。職種によっては学歴よりも資格が重視され、資格がなければできない仕事もたくさんあります。今よりよい条件で転職したいときも、資格があると有利に運ぶケースが多々あるかもしれません。
納得できる仕事に就くことができれば、学歴も気にならなくなるでしょう。転職だけでなく起業やフリーランスなどにも視野を広げて、やりがいのある仕事を探してみてはいかがでしょうか。趣味や特技など、自分の好きなことを極めるのもありです。抜きん出たものを何かひとつもっていると、ゆるぎない自信も手に入ります。
学歴に対する価値観を見直す
学歴コンプレックスの人は「学歴がすべて」と思い込んでしまっています。親から「仕事にも結婚にも学歴が大切」と言われ続けたり、周りにも学歴重視の人が多かったりすると、学歴だけで人を評価しがちです。たしかに、就活や婚活をしていると学歴で判断されることもあるかもしれません。しかし、いざ仕事や結婚をしてみると、人間力や応用力など学歴以外の力が重視されるのが現実です。
実際に学歴を気にせず採用する会社もあれば、学歴に関わらず人間性に引かれて結婚を決断する人もたくさんいます。学歴以外の部分で人を評価することで、学歴で落ち込んだり偉ぶったりすることがなくなり、コンプレックスも解消されるはずです。
仕事に対してプライドをもつ
学歴でなく仕事の実力をしっかりつけることにより、自分に自信をもつことができます。常に改善を加え、言い訳で逃げるという事をせず、大人の女性として、向上心と責任を持って取り組んでいくことで実績と信頼がつき、学歴がいつの間にかどうでもいいものになっていることがあります。
学歴で人を判断する人とはつきあわない
これだけ実力主義が浸透しても、まだ学歴で人を判断する人は残念ながらいます。ですが、一見すると学歴で自分を判断されたと感じても、相手は実はあなたを「努力できるかどうか」など、本質的な部分で見ていることもあります。
自分自身が多くの知識をつけ、物事の本質を見極める目をもつことで、周囲にもそういう人を増やしていく。人についても見抜く目をもてるよ努力し続けていくうちに、表面的ではなく本質的なところでつきあえるようになることが大切といえるでしょう。
イラスト/(C)Shutterstock.com
心理カウンセラー
吉野麻衣子
「SMART BRIDAL」代表/MBA婚活心理カウンセラー/モデル「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた、科学的根拠(エビデンス)に基づいた、戦略的婚活が可能な結婚相談所を経営。43歳で14歳年下3高男子と再婚。MBAと心理カウンセラーの資格をもち、さまざまな企業で経営側に立って部下を指導した経験と、多くの婚活&キャリア指導の経験を活かし、多くの独身男女の婚活を支援中。
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