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LIFESTYLE子育て

2020.03.15

コロナ騒動、親子で考えてみたい「問題の焦点」|“いちばん大事な勉強”が抜け落ちている

新型コロナウイルスの件で突然の一斉休校となり、子どもも親も先生もみんな戸惑っています。でも、見方によっては子どもの可処分時間が増えたということでもあり、この時間をぜひ有効活用してほしいと思います。そして、後で振り返ってみて、得がたい貴重な時間だったと思えるようにしてほしいです。そのために大事なことを4つ提案したいと思います。

Text:
親野 智可等(教育評論家)
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今、子どもにとっていちばんよい勉強とは?

親や先生が心配しているのが、子どもたちの勉強のことです。先生たちはたくさんのプリントを刷って宿題にしました。また、企業や各種団体は、オンラインで動画やドリルなどの教材を無償提供してくれています。未来の社会を担う子どもたちの勉強を、社会全体で支援しようという動きはありがたいことだと思います。

でも、私は「今、子どもたちにとっていちばん大事な勉強」はもっと違うところにあると考えます。そして、それがすっぽり抜け落ちているのではないかと心配しています。それは、「なぜ休校になったのか」「休校の判断は是か非か」「今、日本と世界はどんな問題に直面しているのか」「感染予防のために気をつけるべきことは何か」などについて、深く追究したり自分の頭で考えたりすることです。

ですから、ぜひ、親子で一緒にニュースを見たりネットで情報を取ったりしましょう。ユーチューブにも関連動画があります。休校の是非について調べるとき、とくに大事なのは偏った情報だけに接するのではなく、賛成と反対の両方の意見に接することです。

私たち大人にも言えることですが、うっかりしていると、自分の漠然とした先入観に沿った情報だけを集めてしまいがちです。それだと的確な判断ができませんので、気をつけなければなりません。情報を取るときに、そういった情報を集めるときの注意点についても子どもに教えてあげてください。

情報を集めると同時に、親子で感想や意見を出し合いましょう。子どもの意見を聞くときは、「そんなの違うよ」などと頭から否定するのはやめましょう。どんな意見にも、「なるほど。なるほど」「確かにそれは言えるね」など、まずは共感してあげてください。そのうえで、自分の意見を言うようにします。

このテーマは子どもにとっても大きな関心事でありえます。なぜなら、直接自分の身にも降りかかってきたことだからです。

それに関して追究することは、まさに生きた勉強になります。こういう勉強が真に知的な子を育てます。ノートにまとめていけば、自由研究にもなります。さらに発展的な内容として、人類と伝染病の闘いの歴史やコロナウイルス自体についてさらに詳しく追究するのもよいと思います。

ゲーム以外の遊びを作り出せばゲーム漬けにならない

子どもがゲームをやりすぎることを心配している親も多いと思います。1つの対策として、ゲーム以外にも楽しいことができるようにしてあげることが大切です。なぜなら、ほかに楽しいことがないと1日中ゲーム漬けになってしまう可能性があるからです。

この状況下で、自宅でできそうなものを挙げてみます。

体を使う遊び

風船バレー、風船サッカー、けん玉、ヨーヨー、フリスビー、フラフープ、吹き矢、輪投げ、バドミントン、キャッチボール、ストラックアウト、一輪車、縄飛び、ホッピング、お手玉、メンコ、こま回し、竹馬、ゴム跳び、ケンケンパ、親子じゃれつき遊び

風船バレーや風船サッカーは、大声を上げながら遊べてストレスの発散に効果的です。けん玉やヨーヨーはユーチューブの動画を見るとコツがわかります。できなかった技ができるようになることで、達成感が得られ自信がつきます。吹き矢は矢の先に吸盤がついて安全な物がネットで買えます。

室内でできる遊び

紙飛行機、折り紙、トランプやカルタやウノなどのカードゲーム、野球盤・人生ゲーム・双六などのボードゲーム、将棋・オセロ・五目並べ・囲碁などの知的ゲーム、塗り絵、シャボン玉、ブロック、あやとり、各種知育グッズ

紙飛行機は紙さえあればできて、工夫次第でかなり飛ぶようになるので、はまる子ははまります。かつて爆発的にはやったウノや遊びの種類が多くて奥の深いトランプなどは、今はやったことがない子も多く、けっこう新鮮な気分で遊べるはずです。カルタや将棋などは知的な面で鍛えることもできて一石二鳥です。

子ども本人がもともと好きなことや趣味にたっぷり熱中できるようにしてあげてください。そのために、親が応援してあげてほしいと思います。普段は子どもも忙しくて、そういった時間を十分に取れないことも多いと思います。でも、今は違います。今こそ、好きなことをとことんやってほしいと思います。

そう考えれば、今回の休校もボーナスのようなものです。人間は自分がやりたいことをやっているときがいちばん幸せです。しかも、やりたいことを深掘りすることで、これは誰にも負けないという自信がつきます。1つのことで自信がつくとほかのことでも頑張れるようになり、よい循環が始まります。

また、好きなことに熱中しているときに、集中力、追求力、試行錯誤する力、やりとげる力(グリット)などがつきます。自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく力、つまり自己実現力もつきます。さらに、好きなことをたっぷりやらせてもらえることで親の愛情を実感します。それによって親子関係がもっとよくなるはずです。

多い宿題は「7ステップ方式」で乗り越える

宿題がたくさん出た子もいると思います。でも、自分で計画どおりに進められる子は少ないはずです。後で苦労しないためにお薦めしたいのが、下記のような「7ステップ方式」です。

1. 宿題を1カ所に集めて全体量を見える化する
全体量をつかむことで「これだけやればいい」ということがわかります。これをやらないと「宿題が多い」という不安だけが必要以上に膨らんでしまい、ますますやる気がなくなってしまいます。

2. 宿題の量を「数字化」する
「生活表1枚。算数プリント10枚。漢字プリント10枚。絵日記3枚」などのように、数字化して紙かホワイトボードに書き出します。これによって宿題の全体量がさらにはっきりします。

3. それぞれの宿題について「始める日」と「締切日」を決める
「算数プリントは毎日1枚。3月17日から3月21日まで」「絵日記は3月23日までに1枚」などと、計画を立てます。

4. 宿題の計画を生活表などに落とし込む
立てた計画を生活表かカレンダーに落とし込んでいきます。算数プリントをやる期間は青色で囲むなど色分けすると効果的です。これによって、何をいつ始めていつまでに終わるのかが、はっきりわかります。

5. 実行の段階では親が見届ける
見届けとは、やるべき事がやれたか見て、やれていたら褒め、やれていなかったらやらせて褒めることです。

6. 生活表などに○□△×をつけて途中経過を見える化する
「宿題が計画通りにできた日には○」「まあまあできた日は□」「半分くらいの日は△」「それ以下の日は×」と決めて評価していきます。

7. △や×が続く場合は、親子で計画を見直す
△や×の日が続くような場合は、そもそも無理な計画だったということなので、親子で計画を見直しましょう。

これらの詳しい説明は過去記事「”夏の宿題地獄”を楽々クリアする『7つの手』」もご参考にしてください。

以上、4つを提案しました。ご参考になれば幸いです。今回の休みが、子どもたちにとって実り多いものになることを願っています。

写真/(C)Shutterstock.com

教育評論家

親野 智可等

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。

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