若手農業者が営む新しいいちご農園
「グッドストロベリー つくばのいちご」は、今年1月にできたばかりの新しい農園。コロナ対策として、こまめな換気やアルコール消毒液の設置はもちろんですが、1000坪という広大な敷地ながら、完全予約・少人数制システムを取っているので、混雑することなくストレスフリーにいちご狩りを楽しめるんです。私がママ友ファミリーと伺った日は、ほかに何組かカップルがいらっしゃる程度。まだ出来たばかりということもあり、広大なスペースの割には人が少なく、快適でした。
自然体験を通して子どもの五感を育む
こうした自然体験は水や土、太陽によって農作物が育ち、葉・実・花がなることを目で確認できる、大切な学びの場。ネットやスーパーで簡単に物が手に入る時代だからこそ、大好きな食べ物がどんな風に実をつけているのか、体験的に農作物に触れる機会を設けたいと思っています。遊ぶ感覚で、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚といった五感を育めたらいいな、と。
ビニールハウスに入ってみると、上下2段のいちご棚がズラリ! 棚を2段にすることによって、小さな子どもでも腰をかがむのが少々つらい大人でも、いちご狩りがしやすいようになっているんだとか。こういった気遣い、ありがたい♡ 品種によって味や形に違いがあるので、食べ比べて自分のお気に入りをみつけるのも、いちご狩りの楽しみのひとつ。ちなみにこちらの農園で栽培されているのは、「紅ほっぺ」を中心にオリジナル品種の「いばらキッス」、農研機構が開発育成した「恋みのり」「おいCベリー」の計4種類。
いちご狩りは40分間の食べ放題で毎日AM10:00、11:30、13:00、14:30の4回制。時間だけ聞くと、短いんじゃ? なんて思う方もいるかもしれませんが、体験してみるとこれがけっこう長い(笑)。ひと通り食べ比べしても時間があまってしまったので、みんなでお題に沿ったいちごを見つけることに。「一番大きないちごは?」「一番小さないちごは?」お題を告げると、子どもたちは目を輝かせてビニールハウスを探しまわります。見つけたいちごを見せ合って、誰が一番かを競う。ただ黙々と食べるだけでなく、そんな楽しみ方もいいですよね。
ちょっとしたお買い物も楽しめるカフェスペースがスゴイ!
「グッドストロベリー つくばのいちご」のおすすめは、いちご狩りだけでなく、ちょっとしたお買い物も楽しめること。お土産用のいちごはもちろん、無添加の手作りジャム(550円)も購入できるので、帰宅してからも思う存分いちごを楽しめますよ!
ビニールハウス前には青山のファーマーズマーケットのようなミニカフェスペースがあり、いちごを使った贅沢なフルーツサンド、素朴なスイーツが所狭しと並びます。どれも良心的な値段なので、ついつい財布の紐が緩んでしまう・・・。
▲なかでも、こちらのSOBOKUクッキーは上白糖を一切使わぬこだわりっぷり。小麦粉・全粒粉・メープルシロップ・米油・アーモンドプードル・塩だけで作られているので、賞味期限が短いのも納得。こんなにこだわって作られているのに1袋300円以下って……。東京ならこの金額の倍はするでしょうね。
お土産用に買い占めたはずが、子どもたちに嗅ぎつけられて結局、自分たちで食べてしまうという(笑)。お土産あるある。動物の可愛らしい絵柄になんだか癒されたのでありました♡
いちご狩りのあとは、近くの公園で遊ぶもよし、道の駅をのぞくもよし。1日中楽しめるのも茨城県の魅力。コロナが落ち着いたら、ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。大人も子どももきっと大満足の休日が過ごせるはずですよ。
つくばみらい市南2222 ☎070-3122-3445
営業時間AM10:00~16:00、不定休
写真・文/川口ゆかり
※本記事の情報は取材時(2020年3月25日)のものです。
エディター
川口ゆかり
女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。2016年夏より、東京・青山で料理教室『おもてなしごはん東京』をスタート。不定期に飾り巻き寿司レッスンを開催しながら、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行う。プライベートでは2児の母。おしゃれ業界人がたびたび登場する本人のインスタグラムも話題。