新しいコミュニケーションの形?「オンラインママ会」
この外出自粛期間、身の回りでも急速に普及したように感じるのが、友人とオンラインで飲み会をしたり、ひたすらおしゃべりをしたりという「オンライン〇〇会」。
子育てママの間では、新たなコミュニケーションの形としてママ同士の「オンラインママ会」が広がってきているそう。その実態は果たしてどのようなものなのか、参加体験型コミュニティ「ママノワ」がアンケートを実施しました。気になるその結果をご紹介します!
約4割の人がオンラインママ会を経験済み
Q1:オンラインママ会に参加したことがありますか?
そもそもどのくらいの人が実際にオンラインママ会に参加したことがあるのでしょうか?参加経験を聞いたところ、4割以上の人が「参加したことがある」と回答。そのうち大多数が「今後も参加したい」と回答しており、「参加したことはないが、今後は参加したい」と回答した人と合わせると6割以上に上りました。オンラインママ会に対して、おおむねポジティブな印象を持っている人が多いようです。
「今後も参加したい」と回答したママの声
「今後も参加したい」と回答した方々からは
・自粛中の中で唯一コミュニケーションが取れるツールだったのでとても便利だった!
・出会えてない期間の事を話したり、不安を共有できて気持ちが晴れる。
・思っていた以上に息抜きになったから。
・家にいるだけでは情報交換が出来ないので、色々と聞きたいことや相談にのれるいい機会だから。
・妊娠中で外出を控えていて、実家に帰省するのも難しい中、久しぶりに親友と話が出来て息抜きになったから。
など、オンラインママ会がこの自粛期間中のいい気分転換になっていることがうかがえる声が。他にも、
・帰る時間や会計を気にせず、こどもがうるさくしても周りを気にしないで済む。
・未就学児が2人いるため、自宅にいながら参加できて、行く手間も帰りの手間もなく楽だった。また、自宅に来てもらうわけでもないため部屋の掃除もしなくてよいので助かった。
・寝かしつけのあと飲み会に参加できるから、子育て中でも参加率が高くなる。身支度、移動時間などが短縮でき、家事、育児中でも飲み会の時間の確保がしやすい。
・仲は良いけど、なかなか大人同士で顔の見える電話をしないので新鮮だった!子供達が寝たあと家にいながら遅くまで楽しめた。服装もラフで体勢も楽ちんでしたー
・自宅なので子供が周りに迷惑をかけないか心配しなくていいから。
など、子どもがいても参加しやすいという、ママならではの感想もたくさん挙がっていました。家事や子どもの寝かしつけが終わったらそのまま参加できるというのは、ママにとってはかなりうれしいポイントのはず!出かけるための準備も必要なく、周囲を気にしなくていいというオンラインの特徴が、ママたちにとってのメリットになっているようです。
「今後も参加したくない」と回答したママの声
一方で、今後参加したくないという方々からは
・家では声が家中に響くようで気を使ってしまったから。
・飲み会はお店という家とは違う空間で、プロが作ったおいしいものを食べるのがいいと思っているので、普段と変わらない自宅で自分が作ったもの、買ってきた惣菜などを食べるのは味気ないと感じます。また、家族が必ず家にいるのに、気を遣って会話するのも嫌です。
・実際に子供や夫と離れて、思う存分喋りたいから。会話丸聞こえじゃ、やる気も起きないです。美味しいものを外で食べる喜びも代えがたいし。
といった、自宅だとむしろ家族に会話を聞かれてしまうため気を遣ってしまうという声も。家族から少し離れて友達だけの空間になるからこそ気分転換できる、という部分もあるのかもしれません。他にも、
・ずっと会話を続けなきゃいけないので疲れました。
・画面越しだと、表情を細かく見られている感覚があり、落ち着かないからです。
・参加したくない、とまでは言わないがもうすでに家にいるため”じゃあ帰るね!”というタイミングもなくだらだら続いてしまいみんな終わらせるタイミングがわからない。結果疲れた。
・時間が長くなってしまった。
・終わりの時間が見えなさそうだから。
など、オンラインならではの状況に慣れないというような声もありました。常に話していないと間が空いてしまう感じや、ずっとお互いの顔を見ていることに疲れるという人は結構いるのではないでしょうか。終わるタイミングがわからないというのも、まさにオンラインあるある!
Q2:オンラインママ会の開催時間帯は?
次に、どのような時間帯にオンラインママ会を開くことが多いのかも聞いてみました。その結果、最も多かったのが「20:00〜22:00」、2番目に「14:00〜16:00」が続きました。ちょうどお昼ごはんや晩ごはんが一段落する時間帯に開催されることが多いようです。また、20:00から深夜までの時間帯が5割近くを占めていることから、家事や育児がひと区切りついた夜に開催する人が多いこともうかがえます。
Q3:オンラインママ会をしながら食べたり飲んだりしたものは?
「オンライン飲み会」ならお酒やおつまみが楽しみの1つですが、オンラインママ会ではどんなものがお供になっているのでしょうか?「オンラインママ会をしながら食べたり飲んだりしたもの」について聞いたところ、最も多かったのが「お茶やソフトドリンクと購入したお菓子やおつまみ」でした。「お茶やソフトドリンクのみ」、「アルコール飲料と購入したお菓子やおつまみ」、「アルコール飲料のみ」と回答した割合と合わせると6割を超えることから、オンラインママ会は手軽なもので済ませている人が多い傾向のよう。
Q4:オンラインママ会をやってよかったことは?
ストレス解消や息抜きになった
やっぱり多かった声が、ストレス解消や気分転換になったというもの!
・会えないけど、顔を見て話す事で少しでも会えないというストレスが減りました!
・普段家族以外の誰とも会っていないので、孤独感がある。みんな同じ環境にいると分かって心強くなった。
・みんなで集まって話せる、いつも通りの日常が少し戻った気がした。
・家の中でずーっと子どもと一緒は精神的にもやられるし、息抜きって大事だなって思いました。みんなの励ましや体験談きけたり。
・悩みを共有できた、先輩ママに育児について教えてもらえた。
・子どもが産まれて間もないので、ただでさえ外出できませんでした。オンラインなら家にいながら友達に会えるので気晴らしになりとても良かった。子どもの顔も見せられるし。
・色んな世代のお母さんと、仕事について、それぞれの学校や保育園、生活の事について、困ったことやライフハックなどを話し合えたこと。そして、何より大人と話せてストレスが発散できたこと。
直接会えなかったとしても、誰かに話を聞いてもらうだけで心が軽くなるということはありますよね。特にママ同士だと、近い境遇にいるからこそ共有できる悩みや困りごともあるはず。
オンラインならではの便利さがあった
また、出かける必要がない、時間の融通が利くなど、オンラインならではの便利さを感じた人もやっぱり多かったよう。
・移動なしでいつでも顔が見れること。
・子持ちの人は途中で参加・離脱できて、融通が利く。
・出掛ける手間が省けて時間を有効に使える。
・スッピン部屋着で楽だった。
・離れた友人ともゆっくり話せた。部屋のリフォームしたんだよーなども映像付きで見れた。
・ヨガを教えてもらったり、久しぶりの友人とも話す機会があった。
部屋着で参加、リフォームした家の様子を見せる、ヨガを教えてもらうなどは、お互いに自宅からじゃないとなかなかできない、オンラインならではの楽しみ方。家にある今ハマってるものや、好きなものを見せ合ったりしても楽しいですよね。
Q5:オンラインママ会において困ったことは?
オンラインならではの会話の状況に慣れない
・盛り上がって一斉に話すと何にも聞こえないのが唯一困った事です。
・深夜帯の会話は、はしゃぎ過ぎたりして子供を起こしてしまった時があったからテンションはやっぱり外での方が気楽。
・複数人だと話すタイミングが難しい。
オンライン独特の条件に対して、会話しづらいと感じる場面も結構ありますよね。個人的には、隣の人にだけぼそっと話すみたいなことができないので、発言すべてがその場にいる全員への発表みたいになってしまう点は慣れませんでした。なんか、どーでもいい冗談みたいなのが普通の会話より言いづらいんですよね…。
やめるタイミングがわからない
・やめ時がわからない。飲みすぎてしまう。ペース配分できなかった。
・お店のように時間制限もなく、逃げる口実もなく、ダラダラと長話になりがち。
・時間を決めてやらないとグダグダ長々と電話してしまうこと。ある程度締めの時間は決めておく必要がありそうだと思う。
やっぱり終わるタイミングに困っている人は多いよう。これ、オンラインで飲み会などをやったことがある人なら、大多数の人が経験あるのでは?オンラインだから時間を気にしなくていいというメリットが、誰も終了を言い出せないというデメリットにもなりがちですよね。みなさんどうやって終わりのタイミングを見つけているのでしょうか…。
家族に気を遣う
・主人が自宅にいたので、気を使わせてしまったかなと思いました。自分自身が困ったというよりは、一緒に住んでいる人が困ってしまったり、気を使ったりしてしまうのかなと思います。
・夫の協力が必須
・子供が叫んでると邪魔で会話にならないこと、子どもを出してる人がいると子供の話題以外の会話にならないこと、子供の機嫌取りで他の会話ができなくなること。
自宅にいながら話せるのが楽な面もありつつ、家族の協力なくてはできないという声も。たまに家族以外の人と話すのはかなり息抜きになると思うので、お互いに協力し合って、気を遣うことなくオンラインで話せる状況を作り出したいところです。
通信状況が悪い
・たまに電波が悪くなり声が遅れて聞こえてきたり映像が途切れたりしたこと
・電波のせいか繋がりが悪く、画面がたまに止まったり声が途切れることがあり、話が中断してしまうこと。
これもオンラインあるあるですよね。なぜか1人だけ通信が途切れてしまったり、電波が悪くて何言ってるのか聞こえなくなってしまったり…。せっかくの気分転換のはずが、電波が悪くてイライラなんてことになりがち。しかも、だいたいいつも原因がわからなくてどうしようもないんです。
直接会うのがなかなか叶わない中で注目されている、オンラインでのコミュニケーション。慣れない部分や困った部分も多々ありながら、気軽に話せることにママならではのメリットを感じている人も多いようです。久々にあの人と話したい!と思ったら、オンラインでのおしゃべりに誘ってみては?
【調査概要】
調査期間:2020年6月2日~6月4日
調査方法:インターネット調査
調査目的:ママ友同士でつながる「オンラインママ会」の実態について
調査対象:参加体験型コミュニティ「ママノワ」の子育てママ会員
有効回答数:250
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