自分を労う
「1日の終わりには、その日頑張った自分を労いましょう。思い通りにいかなかったり、気遣いばかりで疲れたのに誰もあなたに『ありがとう!お疲れさま!』と言ってくれないかもしれません。でも、自分は今日できる限りのことをしたことを知っているはず。自分に『よくやったよね、お疲れさまでした!』が言えるようになったら自己肯定感を育めています」(吉田さん)。
では読者の皆さんが実際に「自己肯定感を高める」ために心がけていることも見てみましょう。
働く女性が実践している自己肯定感を高める方法
自分に自信をもてるようポジティブな思考・行動をする
自分に自信がもてるよう、「今まで達成できたことを思い浮かべる」「特技を探す」「成功体験できるよう努力」「家族に必要な存在と言い聞かす」「自分に素直になりありのままの自分を受け入れる」などが挙げられました。今の自分にできていること、過去の自分が成し遂げたことを思い返して自信につなげるのはいい方法ですよね。
気持ちを切り替える
自己肯定感が低い人は、ネガティブな感情に陥りやすいことが多い可能性が。少しでも気持ちを切り替えるために「ウジウジ考えない」「寝て忘れる」「これから先の楽しいことを考える」などということを行っているという声がありました。
▼あわせて読みたい
好きなことをする
自分を責めたり、ネガティブな方向へ引っ張られないように、「趣味に没頭する」「好きなものを好きなだけ食べる」「食べて寝る」など自分が心地いいと思える行動を意識的にしているという人も。
自分に言い聞かせる
自己肯定感を高めるのは自分自身。そのため「心の中で〝 大丈夫、大丈夫〟と自分に言い聞かせる」「 〝自分が大好き〟と心の中で唱える」「 〝絶対幸せになる〟と奮い立たせる」などと自分自身に言い聞かせているという人もいました。
▼あわせて読みたい
周りに協力してもらう
自分だけで頑張っていると頑張りの糸が切れたときの反動が心配になってしまうことも。そんな時のために「友達や親に頑張ったことの報告をして褒めてもらう」「夫に今日一日の話をして頑張れたことを労ってもらう」など、周囲の協力を得て自己肯定感を高めている人も。
自己肯定感を高めるために自分自身に優しくなってみる
自己肯定感が低いと感じている人は、自信が持てるように、ポジティブになれるようにと意識や行動を変化させるために努力していることがわかりました。もし自己肯定感が下がっていると感じたときはそれをただ悲観するのではなく「下がっている理由」を探り、改善する方法を考えてみることが自分自身と向き合える大切な時間になることも。
また、自分自身に対してハードルを上げすぎるのではなく、どんなことでも「できたこと」を自分で褒めてみたり、毎日を楽しく過ごすための〝自分だけのとっておき〟を見つけたり、日々の小さな幸せに気づくことでおのずと自己肯定感を高めていけたらいいのかもしれません。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
▼あわせて読みたい