料理やお掃除、リモートレッスン。自分と向き合えた、充実のおうち時間
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、ステイホームを余儀なくされた4〜5月。客席が密になるエンタメのステージなども公演の延期や中止が相次ぎました。そんな中でもモチベーションを高く保てるように毎日をおくり、ファンの方に喜んでもらえるようなインターネット配信などを行ってきた七海さん。どんなおうち時間を過ごしていたのか、うかがいました。
突然ですが、ステイホーム期間中はおうちでどんなことをされていましたか？
七海さん（以下、敬称略）：番組（「LINE LIVE」の公式チャンネルの「やってみよう！」企画のひとつ）を機に料理を始めました。おうち時間が長期だったので、わりといろいろ作ったんですよ。
インスタにもアップされていましたよね。
七海：そうそう、あれ以外にもけっこう作ったんです。ネットで調べると、作り方がたくさん出てくるんですよね。私みたいな初心者でもできるくらい簡単な料理を、楽しく作っていました。
これからどんな料理にチャレンジしたいですか？
七海：なんだろうなぁー…。在団中に出たCS番組で、お菓子作りをやったことがあったんですよ。その時は先生がついてくださっていたので、今度は自分ひとりでお菓子を作ってみたいですね。難しくなく私でも作れるもので、…でもフルーチェじゃないもの（笑）。料理は奥が深いから、どれが簡単とか一概には言えないと思うんですけどね。
料理以外には、お掃除をしていましたね。引っ越して1年経ち、モノが増えてきたのでどうにかしたいなと思って。モノが少なくてキレイな部屋が好きなんです。ユーキャン（通信教育）に、「お掃除スペシャリスト」という資格の教材があって、「面白そう！ この資格をとったらもっと部屋がキレイになるかも」と思い、今資料を取り寄せたところまでが最新情報です（笑）。箱が届いて、中に窓拭きとかのキットやDVDが入っていて楽しそうなんですよ。
あとは、下級生や友達とリモートで何回か話しました。リモート飲み会ならぬ「リモートおしゃべり」ですね。リモートのレッスンもかなり受けましたね。
リモートをフル活用されていたんですね。
七海：そうですね（笑）。リモートでやるレッスンは、ヨガやピラティス、ダンスを受けたんですけど、とても集中できてよかったです。先生とはつながっていますけど、周りに人はいなくて誰も見ていないじゃないですか。だからとことん自分と向き合えるな、と。部屋の鏡を移動させ、気持ちまでグッと入り込んで、ものすごく集中してやっていました。
ちなみに、今、七海さんはどんなことから元気をもらえていますか？
七海：NHKの連続テレビ小説『エール』にハマっています。すごくメッセージ性があってグッとくることが多くて。生きる意味や、自分以外の人の大切さなど、いろいろ気づかされるんですよね。出演者のみなさんのお芝居が素晴らしくて、思わずジワッと泣いてしまうこともあります。
美しくあるために意識されていることはありますか？
七海：筋トレと食事ですね。現役時代と絶対的に違うことは、運動量。本当に動かなくなりました。在団中はコンスタントに公演があり、そのための稽古があるので、毎日絶対に動いていたんですね。今は、自分で「動こう！」としないと動かない生活で、だから1日のどこかに必ず筋トレする時間を入れています。現役のときはあまり気にすることがなかった食事も、今は夜に食べたりしたら如実に結果に出るんですよ。「この時間に食べたらそうなるよね」というのが目に見えてわかる。だから、時間を決めて食べるとか、夜は食べすぎないとか。調整したい時はまったく食べないというのではなく、おかゆやスープに替えて全体的な食事量を減らすファスティングを取り入れています。そうすると肌の調子もよくなるし、単純に胃が小さくなって少しの量でお腹がいっぱいになるから体が軽くなるんです。撮影などの前にやることが多いですね。
あとは、当たり前なんですけど、ちゃんと洗顔するとかスキンケアするとか（笑）。この1年でやるようになりましたね。私は顔の新陳代謝もすごくいいみたいで、舞台で顔にすっごく汗をかくんですよね。そのせいか老廃物が溜まって肌トラブルになるとか、ほとんどなくて。きっとちゃんと肌が生まれ変わっているんだろうと、勝手に思っていたんですよ。公演中の方が肌の調子がよかったんですよね。今は汗をかくことも以前ほどなくなったから、ちゃんとしなきゃと思っていて。きちんと洗顔をして、化粧水をつけ、美容液をなじませて寝る、というのやっています。
今はまだちょっと自粛ムードがありますが、この状況がさらに改善されていつか茨城に行きたいなと思った時、ぜひ訪れてほしいおすすめのスポットを教えてください。
七海：まずは筑波山！ 登ったことがあるのですが、かなりいい運動になりますし、眺めも素晴らしくて本当におすすめです。家族や大切な人といろいろしゃべりながら登り、頂上で気持ちのいい景色とおいしい空気を満喫していただきたいですね。あとは袋田の滝です。涼しいので夏にぜひ行ってみてください。とってもいい気が流れていて、マイナスイオンもたっぷりです。
退団して、このような状況になって今はファンのみなさんとなかなか会えずにいますけれども、こんな時こそみなさんが喜ばれるようなものを発信して、チャレンジしていきたいと考えています。お互いがいるからこそ支え合って強くなれると、いつも前向きに。こらからも一緒に歩んでほしいですね。
取材してから3週間ほど経っていますが、「お掃除スペシャリスト」の教材はどうなっているでしょうか…!? 七海さんが出張お掃除なんてしてくれたら、もう汚せないかも（笑）。
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撮影／大靏 円（昭和基地） 文／淡路裕子
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※チケット販売は8月13日21:00まで。8月13日23:59まで視聴可能。詳細はこちら
アーティスト
七海ひろき
ななみひろき・1月16日生まれ、茨城県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記／シニョール ドン･ファン』で初舞台を踏み、宙組へ配属。星組へ異動し、2017年にバウホール公演『燃ゆる風』で単独初主演。2019年、星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり／ESTRELLAS』で惜しまれながら退団。その後は、俳優、声優、音楽活動など、枠にとらわれることなく様々なフィールドで活躍を続けている。現在は、漫画『夢の雫 黄金の鳥籠』のテレビCMに出演しているほか、7月16日からは「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変いくさ世の徒花の記憶」（※正式タイトルは「綺伝 いくさ世の徒花」に取り消し線入る）が開幕。8月9日の大千秋楽公演はライブ配信も決定している。
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