【強ち】知っている漢字なのに読み方が分からない…なんと読む?
最強、勉強、強化などに使われる【強】は小学校2年生の時に学ぶ漢字の一つであり、誰もが知っている漢字ですが、意外と浸透していない読み方があります。
送り仮名に「ち」と付く読み方【強ち】ですが、この漢字の読み方知っていますでしょうか?
ヒントは、「強ち嘘ではない」。
皆さん分かりましたでしょうか?
正解は…
【あながち】
でした!
【強ち:あながち】
[1]
1.断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。
2.強い否定の意を表す。決して。
[2]
1.強引なさま。無理やり。
2.いちずなさま。ひたむき。
3.身勝手なさま。わがまま。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
【強】にはいろいろな読み方がある!
「きょう」や「あながち」と読むことは分かりましたが、この漢字には他にもさまざまな読み方があります。漢字によって読み方が変わるので、おさらいしておきましょう!
【強:きょう】
[音読み]
キョウ・ゴウ
[訓読み]
つよい・つよまる・つよめる・しいる・こわい・つとめる・しいて・したたか・あながち
音読みの「きょう」や「ごう」はご存じの方が多いかと思いますが、訓読みにはたくさんの読み方が。さらに、字の並びによって読み方がかわります!
「きょう」と読む場合
〈キョウ〉
1.力や勢いがある。固く丈夫だ。つよい。
「強化・強健・強豪・強者・強弱・強靭(きょうじん)・強打・強大・強敵・強風・強力/頑強・屈強」
2.強い者。
「列強・弱肉強食」
3.強くする。つよめる。
「強調・強心剤/増強・補強・富国強兵」
4.無理に押しつける。しいる。しいて。
「強行・強制・強弁・強要/牽強(けんきょう)」
5.無理につとめる。
「勉強」
「ごう」と読む場合
〈ゴウ〉
1.つよい。
「強弓・強欲・強力(ごうりき)」
2 無理に押しつける。
「強引・強姦(ごうかん)・強訴・強奪・強盗」
「つよ」と読む場合
〈つよ〉
「強気・強腰・強火」
「こわ」と読む場合
〈こわ〉
「強飯(こわいい)・強飯(こわめし)・強談判」
(すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
音読みの「キョウ」や「ゴウ」は聞き慣れた言葉ですが、訓読みには【強ち】をはじめ、「しいて」や「こわい」なども。たくさんあって混乱してしまわないよう、改めてチェックしておきましょう!
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