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【質問】もっと頭が良くなりたいと思う人は多い
もっと頭が良くなりたいと思うことが「よくある」31.9%、「たまにある」35.3%、「ほとんどない」17.6%、「ない」15.2%となりました。なんと約7割もの人が、大人になってももっと頭が良くなりたいと感じているよう。
臨床心理士に聞いた!〝頭が良い〟とされる5つの考え方
そもそも「頭が良い」とは勉強ができるということなのでしょうか。
「 〝頭が良い〟ということを 科学と心理学の観点から解説すると、以下の5つの考え方があります」と話すのは、臨床心理士・吉野麻衣子さん。
まず1つ目を教えていただきましょう。
「〝 IQが高い人〟です。特徴として『集中力が高い』、『大事な情報だけを選択して認識する能力が高い』というものがあります。これは、多くの情報を目にする中、必要なものを瞬時に見分けて処理することが出来るため、反応速度が速くなるということ。IQを高めるためには、多くの視覚情報の中から、瞬時に必要な情報を見つけ出すというのもひとつの方法です。ひと昔前に流行った『ウォーリーを探せ』も、古くからあるものの中で有効な方法のひとつです」(吉野さん)。
「2つ目は〝 学習能力が高い〟ということ。頭を良くするための要素として、成長が早い人というものがあります。そして、それを可能にする為に、学習能力の高さがあります。他責にすることなく、しっかり自己分析をし、良い点と改善点を見つける事により、しっかりと自分自身を成長させていくことができます」(吉野さん)。
「3つ目は〝心をニュートラルに持つ〟です。物事に対して一方的な自分自身の決めつけをしない、偏見を持たないことにより『地位』、『名誉』、『肩書』といった表向きではなく、『本質で物事を見る』ということが出来る様になります。心をニュートラルにすると、今までの自分にはなかった気付きを得ることが出来るため、自分自身の成長に繋がります」(吉野さん)。
「4つ目は、〝感情は素直に受け止め、論理的に物事を考える〟 です。腹立たしい、悔しい、悲しい、嬉しいという様々な感情を人は持ちます。そして、その感情を自分自身の中で認識するのはとても大切なことなのです。感情のままで決めるでもなく、「白か黒か」と極端に考えるでもなく、論理的にしっかり考える。つまり『前頭葉をしっかり使い、自分自身の中で多面的に物事を捉えて考える』という論理的思考を持つことが大切です」(吉野さん)。
「そして最後、5つ目は〝常に課題と問題意識を持つ〟ということです。常に変化に対し、柔軟な対応をしながらも、自分自身で課題を見つけ、今までの経験を総動員しながら、独自に解決策を見つけていくことがとても大切です。ですので、そのためにはまず、ぬるま湯につかり『今のままで大丈夫』と都合のいい方に目を向けるのではなく、『どうしたらより良くなるか』、『どこかに隠れている問題点はないか』など、常に考えることから目を背けない様にしましょう」(吉野さん)。
最後に、「心理学的に『頭が良い』と思わせる一番の方法は、『反応速度が速い』ことです。相手からの質問や話に対して、即座に返答できることが重要になります。反射的に返しが出来る様、
【体験談】頭を良くしたいと思う理由を聞いてみよう
「あぁ、もっと頭がよかったら…」と感じるのはどんな瞬間なのか尋ねたところ、「仕事」、「会話」で困った経験が多いよう。また「子どもの勉強を教える」Domani世代としては、こんな瞬間にも「頭が良くなりたい」と痛感するみたいです。