いくら仲がよくても、女友達を羨ましく思ったり、嫉妬してしまうことはよくあること。そんなときどうすればいいか、対処法を心理カウンセラーの大嶋信頼先生に伺いました。
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心理カウンセラーが教える〝女友達への嫉妬を抑えるコツ〟
【お悩み1】きれいでおしゃれな女友達にどうしても嫉妬していまいます(33歳・Mさん)
心理カウンセラー大嶋信頼先生(以下大嶋先生):美人でおしゃれな友人に嫉妬してしまうのは、当然のことです。嫉妬は動物的な発作で、「愛情を横取りされる」感覚が働いています。
だから、自分よりも魅力的にうつるもの(や人)が近くにある(いる)と、防衛本能から、嫉妬という発作を起こし、〝あの子だけが優遇されるのは、危機〟と感じてしまうことも。身近な友人に嫉妬してしまうのは、人間として、自然なことなので、あまり悩みすぎないほうがよいでしょう。
また、嫉妬するということは、自分が優れているとわかっているから起きるともいえます。自分はダメな人間だと思っていると、嫉妬は起きません。
自分だって友人と同じように、注目を浴びられる能力がある、と思っているから嫉妬がうまれるのです。だから、嫉妬が起こることは、むしろ、自分に自信をもっているということ。
もっと自信を高められるように、周囲を気にせず、自分の人生を楽しむことが大事です。
おしゃれするのがめんどくさい人は、母親との関係に問題がある⁉
【お悩み2】きれいな友人みたいになりたいのに、いざ自分がおしゃれやメイクを頑張ろうと思ってもできません。なぜでしょうか?(29歳・Aさん)
大嶋先生:美しくなることに興味があるのに、どういわけか、メイクやおしゃれをしてきれいになることに、抵抗がある女性がいます。
実は、その原因を探ってみると、母親との関係にさかのぼることが多いです。
人は、自分よりも若いというだけで、嫉妬が起きます。「自分よりも人生経験がないのに」「自分よりも知識がないのに」ということで「自分よりも下」とみているので、嫉妬が起きやすいのです。
親子関係でも変わりなく、母親が無意識に娘に嫉妬していることはよくあること。娘も無意識に母親からの嫉妬を感じているので、もっときれいになりたい、とか、おしゃれしたいという気持ちを抑え込むことがあります。
おしゃれすることやメイクするのが面倒と思ったら、もしかしたら、嫉妬されるのを恐れていないか確認してみるといいかも。もしその気持ちに気づいたら、嫉妬されないように、自分を魅力的にみせないようにしよう、という行動をストップして、本来の自分の姿に戻るように意識して。
本当の自分の姿で生きると、どんどん生きやすくなっていき、人生がもっと楽しくなってきますよ。
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心理カウンセラー
大嶋信頼
心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役/米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。
著書にシリーズ累計30万部突破の『消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法』『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』 (以上、すばる舎)、『無意識さん、催眠を教えて』(光文社)、『憂うつデトックス』(ワニブックス)、『催眠ガール』(清流出版)など多数。
イラスト・写真/Shutterstock.com 取材・文/宮原まりこ