なぜ胸の形が崩れるの?
胸の形は、普段生活しているときにはあまり意識しないかもしれません。しかし改めて見てみると、若い頃とは形が違ってきた、崩れてきたと感じることがあります。胸の形が変化してしまうのには、どのような原因があるのでしょうか?
エイジングや生活習慣で変化する胸の形
胸の形に大きな影響を与えるのが、「エイジング」という加齢現象。年齢を重ねると皮膚の弾力が低下し、胸を支える力が弱くなる上、ホルモンバランスの変化で胸全体が柔らかくなります。さらに胸自体の重さや運動などにより揺れることで、胸を支える「クーパー靱帯」が伸びて胸の位置が下がるため、垂れ下がったように見えるのです。
また、パソコンやスマホを長時間使うことが多い現代人は、姿勢が悪くなりがちです。そのため大胸筋の筋力が弱まる傾向に。下を長く向くことによって胸が下に引っ張られるのも、胸が垂れ下がる要因の一つと考えられています。さらに下着による影響もあります。カップ付きキャミソールなど、胸をホールドしないタイプの下着は、付け心地は楽ですが、胸の揺れを防ぐことはできません。その結果、クーパー靱帯に負担をかけてしまい、胸の形が崩れることにつながります。
胸の形にも種類がある。どのタイプに当てはまる?
胸の形は人によってさまざまで、いろいろな種類があります。まずは自分の胸の形がどのタイプに当てはまるのか、チェックしてみましょう。
おわん型・半球型
おわん型と呼ばれるのは、ふっくらと丸みがあるタイプです。おわんを伏せたような形を思い浮かべれば、イメージしやすいでしょう。上下均等に脂肪が付いており、バランスがよい形とされています。おわん型に似た形で、さらに上下が均等にふくらんでいるタイプは、半球型。正面から見るときれいな丸い形をしており、ふっくらと弾力があるのが特徴です。
ロケット型
ロケット型は円すい型とも呼ばれ、胸の幅よりも高さがあるタイプです。デコルテからふくらみがあり、長く突き出したような形になっています。乳腺が発達しているのが特徴で、脂肪はあまり多くありません。全体的にハリがあり、どちらかというと固めの胸です。遺伝的な要素が強く、後からこの形を目指すのは難しいとされています。
下垂型・しずく型
胸の上部にボリュームがなく、バストトップが下向きになっているのが下垂型と呼ばれる形です。胸が大きい人はその重力によってクーパー靱帯が伸び、年齢を重ねるにつれてこの形になる可能性があります。また、ボリュームがあり、全体が下がり気味になっているのがしずく型です。ロケット型に似ているものの、脂肪が多く柔らかいのが特徴で、きちんとケアをしないと垂れやすくなってしまいます。
三角型
デコルテにあまり脂肪がなく、バストトップが上向きになっているのが三角型です。横から見ると、全体の形が三角形に見えることから、このような呼び名が付いています。デコルテ部分にボリュームがないため、カップ数が大きくてもあまり胸が大きく見えません。小さめでハリのある胸が垂れることによって、三角型になることも。また、妊娠・出産・授乳を経験することで三角型になる場合もあり、入念なケアが大切です。
胸の形の理想とは?
胸の形にいくつかの種類があり、形が崩れやすいタイプがあることもわかりました。では、どのような形が理想的なのでしょうか?女性に人気のある胸の形の特徴を紹介します。
ふっくらとした曲線を描く胸
ふっくらとした曲線を描く胸は、女性らしさがあり人気です。大き過ぎず小さ過ぎず、上下均等に脂肪が付いているなど、全体的にバランスが取れた胸は理想的と言えます。胸を正面から見たとき、「バージスライン」と呼ばれる胸の下部にある曲線がしっかり見えるのは、美しく見える胸の条件の一つです。半球型やおわん型のように、円を描くように胸がふくらんでいると、胸の形がきれいに見えます。