暑中お見舞いの挨拶で使える表現
年賀状と同じく、暑中お見舞いやお中元を贈る際の挨拶文でも「ご愛顧」は用いられます。暑中お見舞いやお中元を送付した旨をメールで知らせる場合の例文は下記の通りです。
例文
・〇〇には平素よりご愛顧誠にありがとうございます。
・これからも末永くご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
話し言葉で使える表現
「ご愛顧」は、書き言葉として使用されることがほとんどです。ただ暑中見舞いやお中元など贈り物をお取引先や顧客に直接渡すときには、「ご愛顧」を用いて感謝の気持ちを伝えることもあります。
例文
・皆様におかれましては、日頃より弊社をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
・今後とも変わらぬご愛顧をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
謝罪文で使える表現
感謝の気持ちを伝えるときに用いられる「ご愛顧」ですが、取引先や顧客への謝罪文でも頻繁に使われます。この場合は、今後のお付き合いをお願いする意味を込めて使用されるのが一般的です。ただ、トラブルにより契約が終了したり相手に損害を与えてしまったりした場合は、「ご愛顧」を使用せず謝罪文だけにすることが望ましいでしょう。謝罪文で使う場合は「こちらの勝手な願いとなりますが」と行ったへりくだったワンクッションをおくなど工夫をしましょう。
例文
・この度は多大なるご迷惑をおかけしましたこと深くお詫び申し上げます。誠に勝手ではありますが、今後も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
「ご愛顧」の類語表現3選
「ご愛顧」と似た意味を持つ言い換え表現を紹介します。目上の人に対して使える表現ばかりなので覚えておくとビジネスの場で役立つでしょう。
お引き立て
「お引き立て」は「ご愛顧」とほぼ同じ意味で、目をかけてもらった相手に使える表現です。頭に「お」をつけた敬語表現になるので、取引先や顧客にも使うことが可能です。
例文
・これからもお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。
・今後もお引き立てを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
・日頃より格別のお引き立てに与り、深く感謝申し上げます。
ご支援
「ご支援」も、目をかけてもらったことへの感謝を伝えるときに使用される言葉です。「ご愛顧」と似た表現ですが、「ご支援」には「ひいきされる」意味は含まれないのが特徴です。
例文
・本年もご支援ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
・〇〇におきまして多大なご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございました。
・大変お手数おかけしますが、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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ご厚情
「ご厚情」は「心からの親切」という意味があります。取引先など目上の人に親切にしてもらったことへの感謝を伝えるときに使える表現です。ビジネスの場はもちろん、結婚式や祝賀会など式典でも使用できるので覚えておくと役立ちます。
例文
・昨年はご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
・日頃より一方ならぬご厚情を賜り、深く感謝申し上げます。
・ご厚情にお応えすることができるよう、精一杯努力いたします。
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「ご愛顧」を使用して感謝の気持ちを伝えよう!
取引先や顧客に向けて感謝を伝える際に頻繁に出てくる「ご愛顧」。取引先や顧客と良好な関係を築くうえで重要な表現で、ビジネスの場ではよく使用される言葉です。正しい意味や使い方をしっかり習得して、日頃の感謝の気持ちを取引先や顧客に伝えましょう!
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