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LIFESTYLE 雑学

2024.07.11

似ているようで実は異なる。「支援」と援助の意味の違いは!?

 

「支援」とは、力を貸して助けること・支え助けること、という意味。では、私たちの社会において行われている「支援」とはどんなものがあるのでしょうか? 本記事では、「支援」の意味や使い方、ビジネスで使う際の注意点などを紹介します。

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「支援」と聞くと、皆さんはどのようなイメージが湧きますか? 一口に支援といっても、教育や医療、災害などさまざまな場面での支援の形がありますよね。本記事では、「支援」の概要や「援助」との違い、日本・海外での支援活動を解説します。

「支援」の意味とは?

まずは「支援」の意味と読み方、どのような場でよく使われるのかを見ていきましょう。

読み方と意味

「支援(しえん)」の意味を辞書で確認してみると、以下のようになります。

[名](スル)力を貸して助けること。「独立運動を―する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

では、私たちの社会において行われている「支援」とは何かというと、福祉における「自立支援」や「就労支援」のように、自ら働き、生活ができるための助けを提供することが、一番身近に感じられる具体例ではないでしょうか?

国際協力の場では、発展途上国に対して「教育支援」や「人材育成支援」など、今後その国が自立して発展していく道筋を作る助けになるプログラムに対して、「支援」という言葉が使われることが多いようです。

福祉においても国際協力においても、他人を支え、力を貸して助けるという意味に変わりはありません。「支援」は、一時の金銭を与えるのではなく、自分の力でやっていけるように助け、支えることを目的としています。

ハートマーク

(c) Adobe Stock

ビジネス等で使う時の注意点

「支援」をビジネスで使うのは、どのような場合でしょうか。よく見られるのが、挨拶状などの結びの文で、「今後ともご支援ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」というものです。

上の結びの文でもわかるように、「支援」というものは、あくまでも「支え」であって、全てを相手に頼るものではありません。「ご支援ご鞭撻」を誤って「ご援助ご鞭撻」と言わないように気をつけたいですね。「支援」は、自分が努力し、相手が補助的に助けるというものですが、「援助」となると、他人に全てを託しているというような丸投げの印象を与えてしまうこともあるでしょう。

「支援」と「援助」の違いとは?

「支援」をより深く知るために、「支援」と「援助」の違いを理解しておきましょう。どちらも他人を助けることには変わりありませんが、「支援」と「援助」では、助ける範囲と立ち位置が異なります。

「支援」は「支え」であって、一部を助けるに過ぎません。一方「援助」は、一部を支えるのではなく、全面的に助けることを意味します。

また、立場という視点で見てみると、「支援」は脇役的な存在ですが、「援助」は自身が主役として全面的に助けるという意味合いが出てきます。

「支援」と「サポート」の違いとは?

それでは「支援」と「サポート」に違いはあるのでしょうか。「サポート」は、「支援」を英語に訳した時の言葉「support」なので、「援助」のような違いは見られません。サッカー選手やチームを応援する「サポーター」という言葉でもわかるように、「サポート」はあくまでも「支援」と同様に脇役ということが言えます。

日本で行われている支援の一部

具体的に、日本ではどのような支援が行われているかご存じですか? ここでは、教育や災害支援について紹介します。

サポート

(c) Adobe Stock

1:子どもへの支援

子どもへの支援としては「こども家庭庁」が、子育て中の親子が気軽に集まって、交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供する「地域子育て支援拠点事業」などを行っています。

また、民間のボランティア団体などが行っている支援としては、不登校の子どもたちが利用する「フリースクール」や、食事を提供する「子ども食堂」、経済的な困窮で塾に通うことができない子どもたちへの「無料塾」などもあります。

2:シングルマザー・シングルファーザーへの支援

国が行う支援としては、シングルマザーやシングルファーザーが経済的に自立するための資格取得を支援する「自立支援教育訓練給付金」などがあります。また、元パートナーのDVなどの悩みを相談するカウンセリングや、子どもの養育費に関する相談などの支援事業なども存在しますね。

3:災害支援

地震や津波、台風による豪雨など自然災害が多い日本では、さまざまな災害支援があります。行政が、社会福祉協議会やNPO、個人ボランティアなど、さまざまな組織と連携しながら行うことが一般的です。

近年では、企業が災害支援に取り組む例も増えており、非常食や保存水、毛布などの生活物資を自治体に提供しています。また、それらを自社に保管しておき、災害発生時に避難先へ提供するなどの支援が行われているようです。

海外で行われている支援の一部

続いて、海外で行われている支援を3つ紹介します。

1:難民支援

「難民」とは、自国にいると迫害を受ける恐れがあるため他国に逃れた人々のこと。海外では、トルコやドイツは難民支援が進んでおり、自国への受け入れや住居の提供、就職支援などを行い、難民が安心して他国で暮らせるような取り組みが行われています。

2:医療支援

民間で非営利の医療・人道援助団体である、「国境なき医師団」は、世界中の困窮する人々への医療支援を行っています。紛争などによる、負傷者への手術など外科治療のほか、心に傷を負った人たちへの心のケアも。また、コロナウイルスやコレラなどに感染した人々への治療、予防接種など感染を防ぐための活動もしています。

3:人道支援

人道支援とは、紛争の被害者や自然災害の被災者の生命、尊厳、安全を確保するために、援助物資やサービス等を提供すること。すぐに祖国に戻れない難民に、教育環境や生活支援、コミュニティを提供し、女性や子どもたちの避難先での暮らしを支えるなど、支援は多岐にわたります。

使い方を例文でチェック

次に「支援」の使い方を例文でチェックしていきましょう。

1:親会社が支援に乗り出した。

業績悪化が続く子会社に対して、親会社が人員を送ったり、資金繰りを支えたりする場合に使われるフレーズです。

2:被災地に支援金が配られた。

巨大地震や大規模な水害などにより、被害が大きかった地域の居住者に対して、生活を再建するための助けとして支援金が配られる場合があります。

3:今後ともご支援くださいますよう、お願い申し上げます。

ビジネスでよく見られるフレーズです。前述の「ご支援ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」と同じく、取引先や顧客に対して使われます。

類語や言い換え表現にはどのようなものがある?

「支援」の類語や言い換え表現をリストアップしました。ビジネスの場でもたびたび登場する言葉なので、覚えておいてくださいね。

「支援」の類語
  1. 1:尽力
  2. 2:力添え
  3. 3:助力

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